大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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「能力は問題なしだろ?」
「ええ・・・まあ・・・。」
「うちの救急で長く働いてくれているんだ・・・どこへ行っても通用するだろう。」
「・・・。」
それはそうだ。
ニノなら。
どこへ行っても通用する。
仲間とも上手くやっていくだろうし。
きっと・・・どんな医師でも。
心地よく治療なりオペなりをさせるだろう。
・・・でも。
・・・。
・・・。
行かれては。
俺が困る。
「でも・・・。」
「何か問題があるのか。」
「・・・。」
「ハッキリ言え。二宮君と同じ救急にいるお前の意見を直接聞きたくてここに呼んだんだから。」
「・・・。」
その顔は。
院長・・・と言うよりは叔父の顔で。
この人は・・・本当に昔から俺をかわいがってくれていたから。
だから。
俺も・・・その恩に報いようと医者になった訳だし。
院長と・・・叔父さんと同じ脳外科を専門とした訳だし。
ただ・・・普段だったら言いよどむこともなく。
自分の考えをきちんと伝えられるんだけど。
ニノの事となると・・・私情が絡みすぎで。
やっぱり・・・ハッキリと自分の考えを言うのは気がひける。
でも。
・・・。
・・・。
行かせたくない。
「今二宮君に行かれては・・・救急の方が回らなくなります。」
「・・・。」
「確かに後輩看護師は育ってますが。」
「・・・。」
「オペナースとしては・・・二宮君にはまだまだ及ばなくて・・・。」
「・・・。」
「難しい・・・複合的なオペとなるとちょっとまだ・・・。」
「・・・。」
「そうなると病棟のオペナースを借りることになり・・・。」
「・・・。」
「負担になるかと。」
「なるほど。」
なるほど・・・と言いつつも。
まだ・・・話を促されているようにも感じるし。
その表情に甘さは見えない。
・・・ダメか。
こんな一般論じゃ納得させられない。
もう一つ・・・何か。
ニノに行かれては困る理由を言わないと。
すぐに覆されそうだ。
俺は。
数秒だけ迷って。
さらに・・・少しだけ本音を言った。
「それに・・・。」
「・・・。」
「まだ俺も・・・彼にイロイロと教えてもらっている状況で・・・。」
「・・・。」
「正直・・・二宮君が今いなくなると・・・ちょっと俺が困ります。」
「お前・・・ここに来てどれくらいになる?」
「もう少しで1年です。」
「そうか。」
「・・・。」
区切り・・・ととらえられるだろうか。
1年という歳月は。
甘えた事を言うな・・・と。
もしかしたら言われるかもしれない。
でも・・・甘えだとしても・・・。
「二宮君は・・・例のストーカー騒動もありましたし・・・。」
「・・・。」
「今は俺の家で落ち着いてるので・・・。」
「・・・。」
「まだもう少し静かに生活させてやりたいんです。」
「・・・。」
思い出したくもない出来事だけど。
今はそんな事言っている場合じゃない。
あのストーカー騒動。
院長にも全部報告してあるから・・・俺の家にニノがいる事ももちろん知っている。
.
つづく