大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
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Side.O
「ニノ。」
「・・・。」
「・・・ニノ・・・。」
「・・・。」
本気で起こすつもりはないから。
呼ぶ声も小さい。
軽く俺の肩にもたれ眠るニノ。
持っていたリモコンでテレビを消すと。
すーすーと聞こえてくるかわいい寝息。
例のDVD。
1本目は二人・・・声を出して笑いながら見ていた。
面白い場面を巻き戻して何度も見たり。
一時停止して動きをまねたり。
そんな事しながらテンション高めで見ていたんだけど。
2本目に入り・・・アルコールも進んできたら。
もう・・・半分も見ないうちにニノがウツラウツラしているのがわかった。
実は・・・帰ってきてから仮眠してないニノ。
俺は洗濯が終わるのを待っている間にソファで寝てしまって。
その間ニノは夕飯の支度をしてくれていて。
それで結局・・・ニノは仮眠をしていなかったから。
今・・・眠くなるのも仕方のない事だった。
本当はこんな窮屈な格好じゃなくて。
ちゃんとベッドで眠るように・・・と起こしてあげるのが親切なんだろうけど。
この・・・寄りかかる重みをもう少し感じたくて。
俺は。
そのままの姿勢で。
消えたテレビの画面にうっすら映る俺とニノのシルエットを静かに見ていた。
思い出すのは今日の院長室での事。
関西への出張から戻ってきた院長。
最初はイロイロと・・・出席した学会での話とか。
留守の間のこっちでの事とか。
そんな話をしていた。
そもそも・・・うちの一族は医者が多くて。
院長の他にも親族には医者が数人いる。
海外に行ったままの医者とか・・・離島で働く医者。
都内有数の大きな病院に勤めている名医と呼ばれる医者も。
親族の中にはいる。
でも・・・そう。
大病院の院長・・・と呼べる地位にいるのはこの叔父さんだけだった。
医者の多い親戚連中の中でも・・・圧倒的に力も実力もある叔父さん。
この叔父さんにはみんなが一目をおいている。
そんな・・・院長である叔父さんが。
突然ニノの話をし始めたんだ。
俺は。
手だけ伸ばしてテーブルの上のグラスをなんとか取り。
ニノを起こさないように気を付けながら・・・コクン・・・とぬるくなったビールを飲んだ。
そのまま。
そっとニノの髪に触れる。
フワフワの柔らかい髪。
つかんでもすぐに逃げる。
まるでニノみたいだな・・・なんて。
その毛先に苦笑いをし・・・あの時の事を・・・院長との話を思い出していた。
「ニノ・・・二宮君を・・・ですか・・・?」
「そうだ。」
突然出たニノの名前に。
軽く動揺する。
院長の話の内容は・・・海外で活動する医師団の事。
人手が足りていないらしくて。
各病院から医師や看護師を推薦し・・・国家レッベルでのバックアップの元。
期間を決めて持ち回りで派遣しよう・・・という計画があり。
それに・・・院長はニノを推薦したい・・・という話だった。
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つづく