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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 
 

 

 

大宮さんBL前提のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

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いくつか論文も発表していて。

 

読ませてもらったけど・・・内容がもうすごくて。

 

ある意味天才だな・・・と思った事を思い出しながら。

 

目の前の相葉先生を見ていた。

 

食欲がわいたのか・・・あっという間に食べ終わった相葉先生。

 

ニノちゃんに気分よくしてもらっちゃった・・・なんて言いながらご機嫌で食堂を出て行った。

 

僕も食べ終わり・・・窓の外を見つめる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大野先生と暮し始めてすぐに・・・僕も相葉先生と同じような壁にぶち当たった。

 

実はストーカーの・・・いわゆる傷跡は思ったよりも浅くて。

 

もっと早くにちゃんとお断りしていれば。

 

こんな・・・大野先生を巻き込むような事態にはならなかったのかも・・・と。

 

意外に物わかりのよかったあの人を思って。

 

申し訳ない思いにさえなったりしていた。

 

大げさにしていたのは自分だったんじゃないかって。

 

軽い自己嫌悪に陥っていた。

 

大野先生のマンションは・・・院長が用意しただけあってすごく豪華で。

 

セキュリティもしっかりしていた。

 

脳外科の名医が暮すにふさわしい広さとキレイさで。

 

それだけの価値を持っている大野先生に比べて。

 

自分はいったい何ができているんだろう・・・って。

 

居候のようにして一緒に住んでその生活を目の当たりにして。

 

ストーカー被害なんて受けちゃって・・・しかもそれを自分で解決できなかったこともあって。

 

さらには・・・童顔のせいもあると思うんだけど。

 

周りの人にかわいいとか言われて・・・子供みたいな扱いをされるのも好きじゃなくて。

 

なのに・・・よく言われたりして。

 

それもあって・・・その頃の僕は自分的に大きな壁にぶち当たっていた。

 

それまでは・・・それなりに自信を持ってやってきた看護師の仕事も。

 

後輩が育つにつれ・・・実は経験を積めば誰でもできることなんじゃないか・・・と思い始め。

 

自分である理由はあるんだろうか・・・なんてちょっと悩んだりしたんだ・・・けど。

 

そんな時も。

 

救ってくれたのはやっぱり大野先生だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一緒に暮し始めて数週間後に。

 

近くの工場で大火災が発生し駆け付けた僕達。

 

被害者が多い中・・・トリアージが必要となった。

 

トリアージとは。

 

多数の傷病者が発生した時に使うもので。

 

ケガや病気の緊急度や治療優先度を色わけする方法だ。

 

赤は最優先。

 

黄色はその次。

 

緑は軽傷者。

 

そして・・・黒は死亡・・・もしくは救命不能という意味だった。

 

僕は大野先生と組んでトリアージタグをつけていく。

 

さっと診察してすぐに色を決めて行く大野先生。

 

こんな場面でも大野先生は速やかだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暑さの中。

 

額から落ちる汗を。

 

つい・・・っと人差し指で跳ねるようにしてぬぐい。

 

真剣な瞳で患者さん一人一人と向き合い。

 

膝まづき・・・声を掛けながらタグをつけていく大野先生。

 

僕もその隣で。

 

大野先生と同じように真剣に一人一人の患者さんと向き合っていた。

 

緑・・・赤・・・黄・・・黄。

 

トリアージはスムーズに進んでいく。

 

でも・・・そう。

 

・・・。

 

・・・。

 

黒タグは・・・黒タグだけは。

 

大野先生は・・・なかなかつけることができなくて。

 

僕が見ても黒タグの人だとわかるのに。

 

どうしても・・・大野先生は黒タグをつけられないでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動きが止まり・・・じっとそのそばでたたずむ大野先生。

 

優しいんだよね・・・きっと。

 

それは・・・一緒に暮していて感じていた。

 

大野先生の躊躇が手に取るように伝わって来る・・・でも。

 

僕達は進まなくちゃいけない。

 

僕は大野先生の手からタグを取ると破り。

 

無言で・・・その人に黒のタグを素早くつけた。

 

次の人に行きましょう・・・と言う僕に小さく。

 

ごめんな・・・と言う大野先生。

 

目尻を下げ苦しそうな顔をして僕を見つめる。

 

その声を聞いて僕は。

 

その顔を見て僕は。

 

この人には僕が必要なのかもって・・・そう思ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて感じた自分の確たる存在意義。

 

それは・・・この優しすぎる脳外科の医師ができないこと。

 

非情・・・と呼ばれるかもしれないような事を代わりにする。

 

それこそが・・・僕にしかできないことなんじゃないかって。

 

そう思ったんだ。

 

 

 

 

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つづく