大宮さんBL前提のお話です。
苦手な方はご注意を///。
こちらは本編になります。
プロローグからご覧くださいませ///♪
プロローグはこちら
↓
「Stand by you every moment~プロローグ」
〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜* 〜*~
Side.N
光の降り注ぐ大きな窓。
僕は澄んだ青空が近くに見える窓際に座った。
大野先生から。
院長に呼ばれたからちょっと行ってくる・・・と連絡が入り。
だから待つために少しゆっくり座れそうな端の席を選んだ。
ここはこの病院の食堂。
食堂・・・というよりはカフェテリアと呼んだ方がいいくらいオシャレで。
メニューも豊富。
おいしいし低価格だし。
僕がこの病院に勤める決め手となった一つが。
この食堂だった。
って言っても・・・ただおいしいから・・・とか。
そういう意味じゃなくて。
病院で働くスタッフに対して。
これほどのお金をかけてくれる院長なら。
信頼できるだろう・・・とそう思ったから。
だから僕はここに勤めようと思った訳で。
で・・・その選択は・・・間違いではなかったという証拠に。
今でも僕はここ・・・この病院に勤めている。
長くいる方だと思っている。
って言うか・・・ここしか知らない。
かつては・・・ここに居続けることに意味を見出せなくて。
医者でもない看護師の・・・さらに言うと『僕』だけができる何かをここで探せるのか・・・と。
悩んだ時期もあったけど。
それも・・・あの人に出会って。
僕は初めて自分の存在意義を知った様な気がした。
あの人・・・大野先生は・・・
「ここいい?」
そう言いながら僕に話しかけてきたのは。
麻酔科の相葉先生。
この人は・・・明るくて元気で。
大野先生より少し前に・・・この病院にやってきた先生なんだけど。
院内では人気の先生だった。
不思議と波長が合う先生で。
気遣いなく話ができる人だった。
「どうぞ。」
「めずらしいね一人?大野先生は?」
そう言う相葉先生がドン・・・と重そうに置いたお盆の上には。
かつ丼とラーメンがあった。
この人はいつもこんな感じ。
細いくせに代謝がいいのか・・・めちゃめちゃよく食べる。
「院長室です。」
「あ~長くなりそうだね。」
いつも相葉先生とは話をしている。
「長」と名の付く人の話は長いんだよね・・・って。
だから「長」なんですよ・・・ってバカみたいな話を二人笑いながらしていた。
「めずらしくはないですよ。」
「ふぇ?なにが?」
「一人が。」
「・・・何の話?」
「だから///僕が一人なのはめずらしくはないです。」
「・・・え・・・そう?」
「はい。」
「いつも大野先生とセットじゃん。」
「セットではないです。」
「そんなようなもんじゃん。」
「・・・。」
「まあ・・・そうだね・・・最近はそうでもないね。」
「そうですよ。」
「あん時は大野先生心配だったから・・・院内でもニノちゃんに付きっきりだったもんね。」
「・・・。」
「一緒に暮し始めてどんくらいなった?」
「・・・去年の夏前からなんで・・・半年は過ぎてますね。」
「そっか。」
去年の夏前・・・なんて。
曖昧な言い方したけど。
実際は・・・その日の事はよく覚えていた。
だってあの日は。
僕の誕生日だったんだから。
大野先生が救急救命にやってきてしばらくした頃から。
僕はストーカー被害にあっていた。
ストーカーというと・・・大げさかもしれないんだけど・・・他に言葉が見つからない。
その人は・・・救急で運ばれてきた某大物政治家の息子さんで。
親身になってお世話したのが仇となり。
患者さんが退院した後も。
毎日のように待ち伏せされていた。
仕事はしていないみたいで。
さすがに夜勤明けの時はいなかったけど・・・でも。
僕のシフトのサイクルをわかっていたようで。
日勤シフトの時には・・・必ずと言っていいほど勤務明けの時間に待ち伏せされていた。
そのたびに駅までの道のりを一緒に帰ることになって。
それがもう・・・気味が悪くて。
何度か出入り口を・・・職員用出入り口ではなくて正面玄関に変えたりして帰った時もあったんだけど。
それがばれて・・・僕を避けてるの?なんて言われたら。
そういう訳じゃないです・・・なんて言っちゃって。
それで結局はいつも通りの職員用出入り口から帰るしかなくなってしまった。
それでも・・・最初のうちはおしゃべりくらいで済んでいたのが。
ついこの間は暗い裏道を指さされ。
あっちの道を歩こうか・・・と言われ反射的に首を横に振ったんだけど。
照れやさんだね・・・なんて言われてぞっとした。
いよいよやばいな・・・と思って。
精神科の先生に相談しようかと思ったんだ。
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つづく