イン・ザ・ルーム㉗ | ナツコのブログ

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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの腐のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

  ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

 

そして・・・突然言われる。

 

 

 

   寂しい?

 

 

 

・・・と。

 

その・・・声に。

 

いつもと違う距離の近さを感じて不思議に思い。

 

顔を上げ。

 

社長を見つめた。

 

 

 

「智がいなくなると・・・寂しい?」

 

「・・・。」

 

 

 

まっすぐに俺を見つめる社長。

 

専務に・・・よく似たその瞳が。

 

なおさら俺を混乱させる。

 

俺はその・・・質問の真意がわからなくて。

 

でも。

 

ここは・・・普通はどう答えるのが正しいのか・・・を。

 

酔った頭で素早く考えて。

 

そして・・・言った。

 

 

 

「そうですね・・・寂しくなり・・・ます。」

 

「・・・。」

 

 

 

あまり。

 

思いがこもらないように。

 

そこを気を付けて・・・言った。

 

寂しくなります・・・と言う答えは。

 

間違っていないはず。

 

動揺と。

 

胸のドキドキを隠して。

 

俺は・・・そう言った。

 

少しの沈黙。

 

・・・。

 

・・・。

 

気まずい・・・と感じていると。

 

す・・・っと。

 

首元に伸びてくるその社長の・・・しなやかな指が。

 

本当に専務によく似ているな・・・と思う俺の。

 

その・・・シャツの襟を押し下げた。

 

何をされているのかわからず・・・社長を見上げる俺に。

 

小さな声で社長が囁いた。

 

 

 

「これ。」

 

「・・・。」

 

「智がつけたの?」

 

「・・・っ。」

 

 

 

驚いて。

 

社長から飛びのいた。

 

多分・・・見られたのは。

 

ルージュ。

 

昨夜・・・専務がつけた紅い痕だ。

 

ギリギリ・・・シャツの襟に隠れるから・・・と。

 

安心していたけど。

 

見えていた・・・なんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

って言うかどうして。

 

専務がつけた・・・って思われた?

 

何か俺・・・言った・・・?

 

襟元を抑え。

 

黙ったままの俺に。

 

社長が。

 

優しく。

 

とっても・・・優しく俺に言った。

 

 

 

「責めてるんじゃない。」

 

「・・・。」

 

「智と君は・・・そういう関係なの?」

 

「・・・。」

 

「答えなさい。」

 

 

 

優しいけど。

 

ハッキリと俺に言う社長。

 

ごまかせない。

 

嘘はつけないな・・・と。

 

そう・・・判断して。

 

俺は。

 

言った。

 

隠し通そうと思っていた。

 

大事な大事な事を。

 

俺は。

 

社長に・・・言った。

 

 

 

「そう・・・です。」

 

「・・・。」

 

「でも・・・その・・・体だけの関係で・・・。」

 

「・・・。」

 

「すいません・・・ふしだらで・・・。。」

 

「・・・。」

 

「でも誘ったのは俺で・・・。」

 

「・・・。」

 

「その・・・例えば愛し合ってるとか・・・。」

 

「・・・。」

 

「互いに好き・・・とか・・・。」

 

「・・・。」

 

「そういう関係では・・・ない・・・です・・・。」

 

「・・・。」

 

「だから・・・」

 

「智の事は・・・。」

 

「・・・。」

 

「何とも思ってないってこと?」

 

「・・・。」

 

 

 

あまりにも確信をついた問いに。

 

一瞬・・・言葉につまった。

 

嘘はつきたくない・・・けど・・・でも。

 

本当の事を言っても。

 

何にもならない。

 

イイコトなんて。

 

何もない。

 

俺は。

 

ちょっとだけ大きく息を吸って。

 

そして・・・言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。」

 

「・・・。」

 

「そこに・・・心は・・・ないです・・・。」

 

「・・・。」

 

「お互いに・・・欲求不満の解消で・・・。」

 

「・・・。」

 

「でもホントに・・・誘ったのは俺のほうですし・・・。」

 

「・・・。」

 

「専務は・・・ただ・・・つられて・・・。」

 

「・・・。」

 

「だから・・・体だけの関係で・・・」

 

「じゃあ。」

 

「・・・。」

 

「なんで・・・。」

 

「・・・。」

 

「泣いてるの?」

 

 

 

言われて。

 

頬をなでられて。

 

気付いた。

 

泣いてる・・・って。

 

気付いたらもう。

 

ごまかせなくて。

 

思いが・・・次から次へとあふれた。

 

それでも。

 

 

 

「すいません。」

 

 

 

かろうじてそう言って。

 

俺は。

 

涙を止めようとした。

 

目の奥が熱くなるのを。

 

顔を手でぎゅっと抑えることで。

 

押しとどめる。

 

ここは道端で。

 

社長と一緒なんだから・・・と。

 

そう言い聞かせ。

 

一度。

 

ずず・・・と鼻をすすると。

 

大きく・・・熱い息を吐いて。

 

そして。

 

涙を止めた。

 

なんとか止めた。

 

それでも気まずくて。

 

顔をあげられない俺。

 

立ち尽くしていると。

 

・・・と。

 

突然。

 

ふわっと。

 

囲われる。

 

その・・・温かい温度に。

 

抱きしめられている・・・と。

 

そう気づいたのは・・・少し経ってから・・・だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 

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