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にのちゃんが大好きです。
かわいい大宮さんを愛でております。
大宮さんのお話(腐です///)なども書いております///♪

ヘッダーアイコンはあみんさんよりお借りしております♡

 

 

大宮さんの腐のお話です。

 

苦手な方はご注意を///。

 

 

  ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

 

 

 

「悪かったね。」

 

「・・・社・・・長・・・?」

 

「そこまで二宮君を苦しめていたなんて・・・。」

 

「・・・。」

 

「わからなかったよ・・。」

 

「・・・どういう・・・意味・・・」

 

「俺が言った言葉が・・・。」

 

「・・・。」

 

「枷になっていたんだろ?」

 

「・・・。」

 

「智の嫁と子供を楽しみにしている・・・って・・。」

 

「・・・。」

 

「その俺の言葉・・・。」

 

「・・・。」

 

「大事にしてくれたんだろ?」

 

「・・・。」

 

「もういいから。」

 

 

 

ぎゅっと抱きしめられる。

 

その強さに。

 

社長の温かさを感じて。

 

俺の・・・心が。

 

じわじわと溶けて行った。

 

もういいから。

 

そう言ってくれる社長。

 

もう・・・いい?

 

思いを口に出しても。

 

いいの?・・・と。

 

俺の頑なな心が。

 

溶けた。

 

って言うかもう・・・言いたい。

 

全部・・・全部吐き出したかった。

 

 

 

「社長・・・。」

 

「・・・ん・・・。」

 

「専務の事が・・・。」

 

「・・・。」

 

「智さんの事が・・・。」

 

「・・・。」

 

「好きです。」

 

「・・・ん。」

 

「でも・・・。」

 

「・・・。」

 

「思いを伝える事は・・・ない・・・です・・・。」

 

「どうして?」

 

 

 

抱きしめられた腕が緩む。

 

俺は。

 

するっと・・・そこから抜け出て。

 

そして。

 

まっすぐに専務を見て・・・言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして・・・って・・・。」

 

「・・・。」

 

「あと三カ月しか一緒にはいられませんし・・・。」

 

「・・・。」

 

「男同士ですから・・・。」

 

「・・・。」

 

「それに・・・専務には・・・。」

 

「・・・。」

 

「その気はきっと・・・ない・・・から・・・。」

 

 

 

本当は・・・ある・・・と思いたい。

 

今朝のあの。

 

朝の光の中で。

 

二人で食事したあの風景が蘇る・・・けどでも。

 

そこまで自惚れられない。

 

いや・・・例え専務に俺への想いがあったとしても。

 

専務の幸せが。

 

本当にそこにあるのか・・・がわからない。

 

 

 

「だから俺は・・・」

 

「思いを伝えてみたらいい。」

 

「・・・。」

 

「思い悩むのは・・・それからにすればいい。」

 

「・・・。」

 

「あと三カ月で離れてしまう事も。」

 

「・・・。」

 

「男同士だという事も。」

 

「・・・。」

 

「悩むのはそれからでよくない?」

 

「・・・。」

 

「決めるのは智だ。」

 

「・・・。」

 

「泣くほど好きなら・・・。」

 

「・・・。」

 

「伝えたほうがいい。」

 

 

 

泣くほど好きなら。

 

・・・うん・・・そう。

 

泣くほど好き・・・なんだ。

 

そんな・・・自分の強い思いに。

 

こんな状況なのに少し笑いそうになる。

 

ある意味・・・社長を裏切った俺なのに。

 

そんな・・・優しい事を言ってくれて。

 

本当にこの人は。

 

温かくて。

 

優しい人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「言えるように・・・。」

 

「・・・。」

 

「おまじないをしてあげるから。」

 

「・・・。」

 

 

 

おまじない?

 

そんな・・・子供にするみたいな事。

 

何を?・・・と思っていたら。

 

ふっと・・・頬を両手で包まれ。

 

そして。

 

額に・・・触れるだけのキスが落ちて来た。

 

そして。

 

もう一度。

 

軽く抱きしめられる。

 

 

 

「これで大丈夫。」

 

「・・・。」

 

「明日・・・二宮君は・・・。」

 

「・・・。」

 

「智に愛してる・・・と言えるよ。」

 

「・・・ありがとうございます。」

 

 

 

小さな声で。

 

社長の腕の中で。

 

そう・・・お礼を言った。

 

おまじないのキス・・・にはびっくりしたけど・・・でも。

 

海外暮らしの長い社長だから。

 

これくらいのキスは。

 

日常的なんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは・・・もう。

 

明日。

 

言おう・・・と。

 

あと三カ月しかないし。

 

社長がそう言ってくれるなら。

 

思いを伝えるくらいは・・・いいんじゃないかって。

 

そう・・・思った。

 

それからの事は。

 

社長が言うように。

 

それから考えればいい。

 

そう・・・思った。

 

大きなハードルが一つなくなった俺。

 

もう一つの・・・やがて訪れる遠距離・・・も。

 

もしかしたら。

 

思いが通じ合っていれば。

 

克服できるのかもしれない。

 

そんな・・・前向きなこと。

 

考えられるようになっていた。

 

 

 

 

 

つづく

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