西日本豪雨災害、岡山県現地活動 2018.07.13-16③ | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

【2018年西日本豪雨災害・岡山県現地活動
7月13日〜7月16日】動画②

撮影/CDCA kishimoto.yasushi

時間/13分13秒

 

台風、大雨による水害は

北海道南富良野町、九州北部災害などで

現地活動を行ってまいりましたが、
今回は水害の壮絶さを感じる活動となりました。


突然の地震による災害と
気象庁などから出される命の危機にかかわる情報や避難指示など、
予測して行動できる災害(水害)。

 

備えは変わらなくても、
個々の意識と行動により結果に大きな差が生まれます。

 

声を大にして言いたいです。

異常気象に突入している状況の中、

今までの常識、経験は通用しないのです。

 

「命の危機に関わる」という警報が出た際には、

とにかく明るいうちに早め早めに避難してください。

 

水害の時は、土砂崩れが起きない高台へ

 

特にお身体の不自由な方、ご高齢の方、

小さなお子様がいらっしゃる方、

動物と一緒に避難される方は、

ご自身の身の安全を確保できる間に

ゆとりをもって逃げてください。

 

そして、自治体の長の方にお願いです。

環境省では同行避難を推奨し、

最終的な判断は各自治体の長に委ねています。

そして、

自助、共助、公助とも言われていますが、

避難するにあたり、

動物と一緒に避難できない、受け入れ先が無いなどから、

自宅にとどまり災害に巻き込まれたり、

自宅に置かざるを得なかった子たちを迎えに行き、

二次災害となったりすることがないように、

動物との同行避難、受け入れ先のあり方を

もう一度考えて頂きたいと切に願います。

それが人の命を守ることにもつながります。

 

 

活動二日目は

被害が甚大だった倉敷市真備町へ。

 

真備へと続く道は報道でもあったように大渋滞、

ほとんど進まない車とメンバーを残し、

道路周辺のお宅にヒアリング。

 

声をお掛けすると、

ワンちゃんの鳴き声が室内から聞こえる。

この暑さの中、ワンちゃんだけが残されているのか・・・

 

不安がよぎったのも束の間、

道路右側の総社市では

床下、床上の被害に遭ったものの、

飼い主さんは自宅に戻られ、

日常の生活を送ることができているとのこと。

それをお聞きして、坂道をダッシュ!

車のもとへ急ぐも、ほとんど進んでおらず。

 

 

真備町に入ると

高く上がっているバルーンが目に留まった。

水害で屋根近くまで浸水したにもかかわらず、

懸命の復旧作業で8日目にして営業を再開した

スーパー ディオ 真備店です。

こちらのスーパーでは、

当会の貼紙の趣旨を組んでくださり

一人でも多くの方の目に留まるようにと

正面玄関に貼ってくださいました。

 

町の中のコンビニやお店も被災し、

この暑さの中、冷たい飲み物や食料もない、

どれだけ住民の方やボランティアの支えになってくださっていたことか、

感謝してもしきれません。

本当にありがとうございました!

★ニュース記事
「がんばろう!まび」
豪雨で浸水のスーパーが
一部営業再開 倉敷・真備町

http://www.ksb.co.jp/newsweb/index/10411

 

 

真備記念病院の敷地内に設置されていた

災害ボランティアセンター。

まさに、泥出しなどで現地に足を運ばれる方々が集結される場所です。

こちらでも参加してくださるボランティアさんへの

情報共有をお願いさせていただく。

 

その結果、地元、くらねこ様のご協力もあり、

生まれて間もない乳飲み子ちゃん含め、

3匹の仔猫ちゃんの命がつながりました。

 

 

そして、夜通し、捕獲器設置もありうるので、

管轄の玉島警察署にも事前連絡。

 

 

真備町では避難所となっている

岡田小学校、薗小学校、二万小学校へ。

ローラーで全ての教室などをまわったところ、

体育館、各教室などを利用し、

お体の不自由な方、ご高齢の方、

ペット同伴の方など、

とても上手く住み分けされていました。

★訪問時、避難所の1ヶ所のみ、ワンちゃんは野外にいましたが、
室内同伴が認められました。

https://www.facebook.com/1695762857405679/posts/2031836117131683/

 

各教室には全国から寄せられた

スポットクーラーが大活躍していました。

 

 

ヒアリングの中で寄せられたご相談への対応。

住民の方によると、

水が5メートル近くまで上がった箭田地区。

その家に2匹の猫ちゃんが残されているとのこと。

水に浸かり、移動の手段も奪われ、

気になっても様子を見に行けてないとのこと。

 

車に同乗していただき、

渋滞している道路を、飼い主さんの道案内で迂回しながら

ご自宅へと急ぐ。

 

猛暑と土埃・・・

何とも言えない臭い・・・

 

車で進みながら、
前日、倉敷市保健所で耳にした

ワンちゃんのことが頭から離れない。
浸水して避難した真備町のお宅、
屋根の上にワンちゃんがいて救出して欲しいと
保健所に相談があったそうです。

但し、飼い主さんが餌を撒いてるので
あと1週間くらいはそのままで良い、

レスキューはしないとのこと。


保健所にお手伝いのお申し出をさせて頂きましたが、
個人情報なのでと・・・。

気温は35℃以上、放置は考えられない。

 

 

話がそれましたが、

行方がわからない

「あずきちゃん」と「うららちゃん」宅へ到着。
自宅の周りには、

水害の後に付いた猫ちゃんの足跡が。

「小さな足跡」

「生きてる証」です。

 

飼い主さんとともに捜索開始、
室内を目にして思わず言葉を失う。

 

まもなく、

20歳の「うららちゃん」の亡骸を室内から発見、

高齢の「うららちゃん」、水が上がってきたときに

上まで逃げ切れなかったのでしょう。

悔しく過ぎて涙も出ない、

無念の一言です。

※動画は亡骸が映っているので、ぼかし処理をしています。

 

この日、発見に至らなかった「あずきちゃん」

片づけに戻られていたご近所さんにお話を伺うことができました。
冠水時、木によじ登る猫を毛布を伸ばし救出、
同じ生きる命、
お父さんと娘さんはタオルで包み、
抱きながら泳ぎ、

高台まで連れて行ってくれたそうです。
その子は他の方の聴き込みでも
「あずきちゃん」で間違いないようです。

 

「うららちゃん」の分まで、

どうか生きていてほしい。

頭を切り替え、この時点で、捕獲器設置。

 

日中はボランティアさんや車の出入りがあるため、

人通りがなくなった夜や深夜にならなければ動きは無さそう。

この付近には他にも猫ちゃんは居たそうですが、
生存は難しい。

 

また、別の避難所では

猫と一緒では自衛隊のボートには乗せてもらえないと、
スーツケースにこっそり猫ちゃんを入れて避難された方もおられます。

 


地元団体「くらねこ」様の情報により

避難所から脱走してしまった猫ちゃんのご相談。

周囲の方のご協力を得て捕獲器を設置。

★ 【7月19日追記】
ももちゃん、無事に保護されました。
ご協力をありがとうございました。

居なくなってしまったももちゃんの
情報を求めています。

https://www.facebook.com/1695762857405679/posts/2032902583691703/

★同じく真備町での迷子猫、
ましゃ君です。

https://www.facebook.com/1695762857405679/posts/2033124460336182/


 

ヒアリングの中でお聞きした凄まじい状況・・・

夜が明けたら一変していた町、

三方から水が流れ込み渦を巻き、

人が、犬が、猫が・・・

目の前で流されていく様子・・・

自宅に残してきた子たちが心配で、

戻る途中で流された飼い主さんたち・・・

★「堤防決壊の中…飼い犬を助けに 

岡山・笠岡市で愛犬家の男性が犠牲に」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl…

 

飼い主さんが頑張って避難所に連れてこれた子たち、

連れてくることができなかった子たち・・・

家族の一員であるワンちゃんや猫ちゃんたち、

人命優先の中で、

行方不明の方がいる避難所の中で

安否が気になっても、口にすることがはばかれる。

そんな飼い主さんのお気持ちに寄り添いながら

当会に何ができるか。

飯舘、熊本などの現場から学ばせて頂いたことを胸に

ひとつずつこなしていくしかない。

 

〜現地活動にお力を貸してくださった
団体様の情報〜

 

🐱「くらねこ」様より
https://m.facebook.com/kurashiki.neko/

 

🐶倉敷市保健所ボランティア
team KAR様
https://m.facebook.com/kurasikianimalrescue/

 

 

つづく

 

★引き続き、現地活動のお願い

https://www.facebook.com/cdca.animal/posts/1295339637266956

 

画像 

 

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