風街レジェンド 斉藤由貴 中川翔子 EPO | ・・・の続き

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エヴァ・オーリンも、ペ・ドゥナも、まとめて好き。

松本さんの40周年記念ガラコンサート 渋谷のオーチャードホールでのイベント、斉藤さんもご出演された。アンコールで衣装を着替えてきたのが斉藤さんだけで、それはとても印象に残っている。当時の感想はここかどこかに書いているのだが、探していない。いつか発掘する。今回の風街レジェンド、その日よりもとーってもスリムになられて、ぎゅっと絞ったボディラインが強調されるデザインの素敵なお衣装だった。キリっとして微動だにしない表情で丁寧に語るように「卒業」を歌唱。かなりの緊張だったのだろうか。こちらもちょっと緊張を感じた。顔立ちの美しさ・そして鎖骨の輝き(みえたような気がした ほんとうのところはテレビで確認せねば)に息を呑み、歌詞の世界を思い浮かべ行間の感情に揺さぶられる。ギターとフルートの音色がこれまた絶妙な。袖にいらした松本さんもゆっくりとリズムをとるようにご覧になられていた。そのあたりも美しい時間だった。わたしはこの「卒業」の歌詞を全部理解していない。まだまだ自分でわからないと思っている。この詞の深さは上からそっと覗くだけで、底なしだとわかってるから。深さをわかったふりはしない。

2日目は、風街ばんどのインストロメンタルのあと、中川翔子ちゃんだった。1日目は「東京ららばい」だけでちょっとものたりないので、うれしい「綺麗ア・ラ・モード」。ずーっと中川さんが松本さんを崇拝されていることは知っていたので、ステージの上でカノジョ語であれこれテンション高めで作品について語られるのはヤだな、と出演者発表のときに思ってしまった。ごめんなさい。中川さんは、トークなしで実に潔く歌のみ集中。東京ららばいと同じく、とても心をこめて歌っていたように感じた。レジェンド、多くのひとが大瀧作品についてお書きになっているが、わたしは寧ろ筒美作品・細野作品を味わうことができた幸せが大きくある。2日目は、「綺麗ア・ラ・モード」から「卒業」の筒美先生の時代をこえた名曲を連続で聴くってすごいことよ。これは松本イベントか筒美イベントでしか絶対にありえないことだ。筒美先生の華やかな旋律、大好き。そんなことを考えていたら、この2日間で一番多くの涙垂れ流しになった しょこたんタイムであった。ほんと名曲「綺麗ア・ラ・モード」。また中川さんが5年後に歌うところをみてみたい。いや10年、20年、30年、40年。中川さんがこの歌を歌っていくんだろうと妄想してしまってまた、顎を伝う涙。中川さんは、歌詞の大切さをご存じだ。ほんとにそれが伝わって、わたしも松本ファンとしてほんとうにうれしい。歌い続けていただきたい。伝播。

顎からぽたぽた垂れる涙を右手で払いつつ、スクリーンは「EPO」と最初に名前が出る。そうだそうだ、歌詞の一部が最初にでちゃうと「まりや?」と思ってしまう「September」 この歌も当時の次兄との思い出があり。そのあたりも省略するが、発売日にわたしがレコードショップへ予約券をもって次兄のパシリで引き取りにいったのだ。竹内さんのアルバム「Love Songs」のB面にあったと思う。わたしは歌詞の辞書の行でががーんとなり、コーラスアレンジのEPOの名前を覚えコーラス部分ばかり真似していた。ううーん、そんなことが布石だったとは。これもほんといい歌だなあ。辛子色・クレヨン画。1979年以降の秋に、この歌を口ずさまない年はない。7月にEPOの35周年ライブも行ったのだが、伸びやかに丁寧に歌う。コーラス部分を強調したEPOのSeptemberだった。

次はグレイのドレスに着替えた太田裕美さん。ライブは佳境へ。わたしにとってはずーっと佳境だけど。