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さて、先日少しお伝えしましたイタリアワイン紀行。
日本にもだいぶ輸入されているワインの造り手ですが、みなさん「マッツェイ」という生産者はご存知ですか?
イタリア人で知らない人はいないほど、歴史と品質、そして「格」のある一家所有のワイナリーで、
トスカーナをはじめ、イタリア全土で3拠点にわたって醸造所を所有しています。
歴史も古く、12世紀からワイン造りを始めていたと言われています。また、「キャンティ」という名前を
最初に公文書に使用したとして、トスカーナのワインといえば3つの指に入る生産者です。
当時、トスカーナで新しく新築したばかりの醸造所を訪れました。
特にこの醸造所のすごいところは・・全てグラヴィティシステムでワイン造りをしているところです。
※グラヴィティシステム・・・収穫~瓶詰めまでの全ての醸造工程で、重力の力を使って(下に落として)
ブドウ、ブドウ果汁、ワインを移動させること。ポンプなどを使用した無理な
移動はワインの負担となるため、ワインの品質にダイレクトに影響します。
以下、写真を使ってご説明したいと思います。
①ブドウの除梗、破砕
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②カーヴでの醸造(発酵etc)
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③地下セラーでの熟成・瓶詰め
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①ブドウの除梗、破砕
ブドウが矢印のところの穴を通り、下の階のタンクに落ちます。
②カーヴでの醸造(発酵etc)
ブドウがこの穴から落ち、その後ステンレスタンクのなかでアルコール発酵の段階に移ります。
アルコール発酵中。ブドウの果皮が、ブドウ果汁の上に浮いてシャポーを形成しています。
※ピジャージュ・・・ブドウの果皮・種から構成されるシャポー(フランス語で「帽子という意味です」)
の上から圧力をかけることにより、(この場合は機械ですが、人が入ってやるときも
あります。)ブドウ果皮からタンニンや色素をより多く抽出すること。
③地下セラーでの熟成・瓶詰め
天然のカーヴを拡大してつくったセラーのため、管理せずとも自然な湿度が保たれています。
グラヴィティーシステムは最近でこそ様々な地方・ワイナリーで見かけますが、
マッツェイがこれを作ったのは8年前。当時としては画期的なことだったのではと思います。
なだらかな傾斜と心地よい日差しに、ブドウ樹も喜んでいるようでした。
オリーブの木もたくさん。ここからあの美味しいオリーブオイルができるのですね
次回は、ピエモンテのワイナリー訪問時のレポートをさせていただきます
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