上智大学で教鞭を執った北原延延晃先生の研修に参加してきた。

今回は、英語教育界のもう一人のビッグネーム、田口徹先生も、講師として来て下さった。田口先生は、今は活動を停止しているE-Prosという研修会の講師として時々招かれた際、とても学の多かった先生。久しぶりの再会でうれしかった。



新任から3年目、東京都のM先生の授業を動画で見て、区切りの良いところで、グループ討議をする内容。

教職課程の指導教官だった東洋大学の田口徹先生の教えを忠実に守った授業。田口先生だけではなく、第1期東京教師道場の縁があり、M先生の中学時代の英語教師、川崎慶介先生も駆けつけて下さった。

私にとって、久しぶりに、北原メソッド以外の授業。

無駄のない北原メソッドのA・Bパターンの前、帯活動で、どんな復習をするかの検討、また、北原メソッドがきちんと動いているかを見極める視点を確認したことで有益だった。

【1】私ならこうする

*学校では、他の先生のやり方に合わせなければならない場面がある。それを想定した。

①授業のスタート

時間ピッタリに、歌を始める。

学校で挨拶を必ずやらなければならない縛りがあるのなら、それに合わせるしかない。しかしながら、実際に英語を運用する場面を想定すれば、全員が起立して挨拶するのは、英語の授業には合わないと、私は思う。挨拶は、先生が教室に入る時が自然。

②与えられたトピックについて、生徒が自由に2~4分話す

生徒のエラーが繰り返し練習されるリスクが高いので、やっても限定的だろうが、私だったら、トピックから、多くの生徒が使う文法の文が想定できるのであれば、途中または、話した後で、モデルになる文を生徒に提示して、それを元に、自分が話したい内容を言わせる。


③教科書本文からのディクテイション

基本的には、the last sentence dictationをやる。本文が長い教科書を使っているなど、時間を他の活動に配分する必要があるなら、教科書の本文に、手を加えることなく、一つの文全体をそのまま教師が読み上げる。そうすることによって、生徒自身が、自分で教科書を開いて、自分の書いた文が正しいかを、自分で確認できる。生徒が自分で、自分自身の間違いを、自分でなおす力は、北原メソッドを動かすために極めて重要。

④It...for~toの文

*北原メソッド Aパターンをしない、今回の方法でやる場合。

・新文法の導入

黒板には、何枚かの絵が貼ってある。

Teacher: Is ~ing fun?
Student: Yes, it is./No, it isn't.
何種類かを質問する。

T: Oh, it's FUN for you. It's FUN for you to PLAY TENNIS.

別の形容詞で上記と同じやり取り。

T: Oh, it's DIFFICULT for you to COOK OKONOMIYAKI.

板書:

It's fun

一番、言いたいfunを先に言ってしまう。

It's fun to swim in the sea.

何が楽しいかは、重要度がfunより低いので後から言う。

It's fun for you to swim in the sea.

・全体・ペアでの口頭練習:わくわくペアワーク

interesting, necessary, importantなどを使ってパターン練習をして、ペアで練習。


・応用練習:What's interesting for you?

Yes/No Questionを通じて、to~の色々な表現を言いやすくなっているので、Whatではじまる質問をすることによって、自分自身の表現を生徒がしてノートに書く。

【2】印象に残ったこと

川崎先生

「生徒は誰もが勉強ができるようになりたいと思っている。」

「生徒は、授業力のある先生の指導に従う。良い授業をすれば、生活指導もうまく行く。」

「英語は中1~中2が重要。この2年でしっかりと基礎・基本を固めながら、英語の授業が楽しいと生徒が思うようにする。」

田口先生

「文科省が求めている現在の評価観点は、先生が証拠を残すために記録をするために疲弊するばかりで、生徒にとっても、どの分野を弱くて、頑張らなけでばならないのかが分かりにくい。」

「授業が始まる前の時間は、教室内での準備など大事なので、指導案にも書くべき。」

「自由talkは、毎回の授業でやらなくてもよい。代わりにteacher talkをして、生徒のリスニングの時間にするべき。」

ここで見せて下さった、teacher talkは、クラスの生徒がどの部活動に所属しているかを把握した上で、for youを使う必然性が分かる見事な内容だった。

「dictationで書かせる文は、authenticでnaturalであるべき。生徒が覚えて、価値があると思える文であるべき。」

*この言葉を聞きながら、私の教室で、入塾したばかりの小4の授業を思い出した。辞書を引くのがとても速くなって時間のゆとりがあるので、辞書の例文を私と一緒に読んでいる。小6二人・中1二人からなる中2クラスの一人は、辞書の中の読んだ例文を後で使いたいと思ったらしく、ノートに素早く書き写していた。そして、タイミングを見計らって、ニコっと笑いながら言った。Speak more slowly.






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新規生徒募集 新しい英語のクラスを作ります
*小学生クラスは、火曜日と木曜日17:00-18:20に決定。7月始めに既に始まっています。合流希望者は早めにご連絡下さい。塾長の空き時間の予定から、今のところ、来年度、アルファベットから始める新規クラスの新設予定はありません。

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フルートの生徒を募集します。月曜日か水曜日の17:00-17:40
初心者から中級まで。

英語の生徒も歓迎。生徒募集の最新情報は電話でご確認下さい。

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上智大学で教鞭をとった北原延晃先生が唯一認めた、北原メソッドを実践する英語教室

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