奥村です。
今回フランスに行って、改めて思ったことがあります。
「フランス」って、めちゃくちゃ強いブランドだな、と。
例えば、
「エールフランス」と聞くと、なんとなくおしゃれな感じがする。
「フランスのチョコレート」と言われると、なんとなく高級そうな気がする。
別に、ほかの国の航空会社やチョコレートより、
本当に品質が上かどうかという話ではありません。
そうじゃなくて、
「フランス」
という言葉そのものに、
おしゃれ。
気品。
美食。
芸術。
高級感。
みたいなイメージが、すでにくっついているんですよね。
国名を言っただけで、商品の価値までちょっと上がって見える。
これ、ものすごいブランド力だと思います。
そして今回ヨーロッパにいて、もう一つ気づいたことがあります。
実は、
「日本」も相当強いブランドなんじゃないか。
海外で、
「日本から来ました」
と言って、
「日本?どこ?」
となることは、まずない。
むしろ、
「日本!行ってみたい!」
と言われることの方が多い。
フランスなんて特に、日本文化がものすごく浸透しています。
NARUTO、ドラゴンボール、ジブリ、漫画、アニメ。
今回パリに行った時も、ボン・マルシェという、日本でいう伊勢丹みたいな高級百貨店で、
日本をテーマにした大きな企画が開催されていて、大賑わいでした。
考えてみると、日本の百貨店でも、
「フランス展」
「イタリア展」
「英国展」
って、それだけでなんとなく行ってみたくなりますよね。
つまり、その国の名前そのものに、人を動かす力がある。
そして日本も、世界から見れば完全にそちら側なんだと思います。
しかも日本には、
アニメ、漫画、ゲーム、食、伝統文化という「ソフト」のブランドがある。
一方で、
自動車や精密機械、ものづくりに代表される、
「高品質」
「壊れにくい」
「技術力が高い」
というイメージもある。
さらに、
寿司、温泉、桜、富士山、京都、新幹線。
観光資源まで強い。
これだけいろいろなジャンルで、
「日本」
という一言から、世界中の人の頭の中に何かが浮かぶ。
これこそが、ブランドなんじゃないかと思いました。
そしてこれ、ビジネスでもまったく同じだと思うんです。
ブランドって、
自分で、
「私はすごいです」
「うちの商品は高品質です」
「私にはこんな実績があります」
と言うことではない。
名前を聞いた瞬間に、
相手の頭の中に何が浮かぶか。
「フランス」と聞いた瞬間に、
おしゃれ。
美食。
高級。
が勝手に浮かぶように、
「日本」と聞いた瞬間に、
アニメ。
寿司。
高品質。
行ってみたい国。
が浮かぶように。
自分の名前を聞いた時に、
お客さんの頭の中に何が浮かぶのか。
これがブランドなんだと思います。
そして、ブランドのすごいところは、
一度それができあがると、
こちらが毎回説明しなくてもいいこと。
フランスはいちいち、
「私たちの国はおしゃれで美食の国なんです!」
と説明しなくていい。
日本も、
「日本製品は品質が高いんです!」
とゼロから説明しなくていい。
もう相手の頭の中に、そのイメージがあるからです。
これってビジネスでも、ものすごく強い。
毎回、
「私はこういう人です」
「こんなことができます」
「この商品はこんなにいいんです」
と一生懸命説明しなければ売れない状態と、
名前を聞いた瞬間に、
「ああ、あの人ね」
と価値が伝わる状態。
当然、後者の方が圧倒的に強い。
だからブランド作りって、
「どう見せるか」だけの話ではないんですよね。
長い時間をかけて、
何を発信して、
何を提供して、
どんな結果を出して、
何をやらないかまで含めて、
相手の頭の中に同じイメージを積み上げていくこと。
フランスも日本も、一日でブランドになったわけではありません。
たくさんの人が長い時間をかけて積み上げた結果、
今では、
たった一言、
「France」
「Japan」
と言うだけで、世界中の人の頭の中にイメージが立ち上がる。
これ、個人のビジネスでも同じなんじゃないかなと思います。
あなたの名前を聞いた瞬間、
お客さんの頭の中には、
何が浮かびますか?
今回フランスに行って、
フランスというブランドの強さに感心していたら、
結局、
「ブランドってこういうことか」
という、めちゃくちゃいい教材を見せてもらった気がしました。