こんにちは! 奥村です。
16日に、アメリカ大統領の昨日行われた米大統領戦のディベートに
関してニュースなどでお聞きになったかたも多いのではないでしょうか?
最終回ということもあって両者が着席して、緊迫した攻防が繰り広げられ、
オバマ候補優勢は変わらずもマッケイン候補がいろいろ追求し、
話題沸騰となった、この大統領選ディベートの一部を今回は取り上げたいと思います。
厳選してスクリプトと訳をつけてみましたので
まずは最初、何もみずに一度聞き(4分程度です)
何を言われているのか聴き取ってみましょう。
そして次に下記でピックアップした文を
追いながらもう一度見てみてくださいね。
大統領選ディベート↓(カッコ内は秒数です)
http://jp.youtube.com/watch?v=VswkUaaAXuM
(0:00-)
Schieffer: Do either of you think you can balance the budget in four years?
You have said previously you thought you could, Sen. McCain.
お二人は、4年間で連邦予算を均衡化することができると
お考えですか?
マケイン上院議員は以前はできるとお考えだったようですが。
McCain: Sure I do. And let me tell you…
できますよ。で・・・
Schieffer: You can still do that?
本当にできますか?
McCain: Yes. Sen. Obama, I am not President Bush.
オバマ上院議員。私はブッシュ大統領ではありません。
If you wanted to run against President Bush, you should have run four years ago.
I’m going to give a new direction to this economy in this country.
もしブッシュ大統領相手に選挙戦を戦いたかったら4年前に出馬しているべきでしたね。
この国で経済について新しい方向性を示すつもりですよ。
Sen. Obama talks about voting for budgets.
He voted twice for a budget resolution that increases the taxes on
individuals making $42,000 a year.
Of course, we can take a hatchet and a scalpel to this budget.
It’s completely out of control.
オバマ上院議員は今予算のことについて話しました。
彼は年間42,000ドル(約420万円)稼いでいる人たちに対して増税になる予算案を
2回も支持しています。
もちろん、予算をけずることもできる・・・
つまり予算がたかすぎるってことですよ・・・(it=budget)
(つまり、税金を高くすればするほど政府に対する税金収入が高まるので
高額な予算をカバーできる。ここでマケインは「そもそも予算を低くすれば
増税しなくてもいいじゃないか」といっています)
【解説】
run 出馬する
vote 投票する、(投票して)支持する
hatchet 手オノ
scalpel 外科用メス
(2:20-)
Obama:
Now with respect to a couple of things Sen. McCain said,
the notion that I voted for a tax increase for people making $42,000 a year
has been disputed by everybody who has looked at this claim
that Sen. McCain keeps on making.
マケイン上院議員のおっしゃったことに関して申し上げますと、
私が年間42,000ドルの収入の国民に対しての増税を指示した、
という件に関しては、マケイン議員が主張されている内容を
見た誰もが事実でないといっています。
【解説】
with respect to... ~に関して
dispute (事実などに)疑いをはさむ、意義をとなえる
Even FOX News disputes it, and that doesn’t happen very often
when it comes to accusations about me.
FOX NEWSでさえも事実でないといっています。
こんなことは私に関する非難のなかでは異例のことです。
So the fact of the matter is that if I occasionally have mistaken
your policies for George Bush’s policies, it’s because on
the core economic issues that matter to the American people,
on tax policy, on energy policy, on spending priorities,
you have been a vigorous supporter of President Bush.
事実はというと、もしあなたの政策をブッシュ大統領の政策とまちがえていると
すると、それはアメリカ国民の皆さんに重要な、核となる経済政策:
税金政策、エネルギー政策、税金の使い道について、
あなたはブッシュ大統領の熱心なサポーターだからですよ。
【解説】
the fact of the matter is... 事実は・・・
policy 政策
mistake A for B AをBと間違う
matter 意味がある、重要である
vigorous 強健な、精力的な
Now, you’ve shown independence ? commendable independence,
on some key issues like torture, for example,
and I give you enormous credit for that.
確かにあなたはある程度、自分の政策をもっている、立派な政策だ・・・たとえば、
拷問などの重要な政策に関して。
しかし、経済政策についていえば、本質的にはあなたの提案していることは
これまで8年間やってきたことと一緒で、失敗している。
But when it comes to economic policies, essentially what you're proposing is
eight more years of the same thing. And it hasn’t worked.
And I think the American people understand it hasn’t worked.
We need to move in a new direction.
私は、アメリカ国民の皆さんも現在の政策がうまく行っていないということは
わかっていると思う。
そして、我々は新たなる方向に進まなければならないのだ。
【解説】
commendable 立派な、褒めるに足る
torture 拷問
give 人 credit for~ ~を認める、褒める
enormous 大きい
when it comes to... ~についていえば
essentially 本質的に
CBSテレビによる討論会後の調査では、中傷を避けて政策論に徹したオバマ氏の対応が
好感を集め、53%が同氏を勝者と認定だそうです。
ちなみに、
全体のディベート(1時間半)は下記から見られます。
http://jp.youtube.com/watch?v=DvdfO0lq4rQ&feature=related
ディベートのスクリプトは下記からどうぞ。
http://www.debates.org/pages/trans2008d.html
このディベートを見ると、アメリカ人が投票のときにどんな
政策を最重要にして大統領を選んでいるかがよくわかります。
上級者むけですが、アメリカ政治に興味のある方、
ビジネスでアメリカ人と世間話をしなければいけない方、
チャレンジしてみてくださいね。
大統領選を前にして投票を呼びかけるビデオが話題をさらっています。
それもそのはず、今回はレオナルド・ディカプリオがプロデュースして、
20名以上のセレブ(ジェニファー・アニストン、エバ・ロンゴリア、
ハル・ベリー他、多数)が登場して、投票前の登録を呼びかけているものですが、
キャッチフレーズは逆説的に「Don't Vote!」。
4分30分に渡るビデオではセレブらが「Don't Vote!」(投票するな!)と
呼びかけ続けるので、「え?これって投票キャンペーンだよね?」と思うと思いますが、
1分30秒ごろから「本当に社会を変えたいなら、投票しよう!」と本題に。
このビデオでは「v」音の口の動きに注目。
みんな、ちゃんと下唇噛んで発音してますよね?(笑)
Don't Vote!↓
http://jp.youtube.com/watch?v=d8y1e-z1JA0
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
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