「やさしくね: やさしいことはつよいのよ」宮城 まり子
まり子さんのつらい気持ちを吐露しているページもありますが、全体を通して優しさに満ちています。子どもたちの絵、言葉は子どもたちを代弁して書いたものか、子どもたち自身の言葉か分かりませんが、絵に寄り添うような言葉たち。副題「やさしいことはつよいのよ」を見て、読みたいと思って借りました。文中に「お手紙、ちょうだい」「お手紙、かいてね」というのが出てきます。そんなまり子さんは自分のつらいことを書いて読んでもらえる人がいたのかなあ。以下は文中引用とミニ感想です。
たった一言の言葉が、人の心を揺さぶります。たった一言の言葉が、人の心を、どんなにか、動揺させるかと思うと、言葉の大切なこと、こわいこと。→こういうことを実感することはときにあります。
考えてることが大切なのよ。→いろんなことを考える人でありたい。
誰かに、やさしい心をよせたとたん、しあわせになったのよ。→きっと、優しさは与える方も与えられた方も双方幸せになれるのだと思います。
(にわとりの卵からひよこがうまれたことについて)いっぱい抱いたらかわるんだね。→末っ子ちゃんもいっぱい抱いたら変わるんだろうか?と思って読みました。直接的に抱くことは嫌がる年代。でも、そういう気持ちが伝わって欲しいなあ。