Z11 キューブ ファンベルト・対策プーリー・ウォーターポンプ・サーモスタット交換 | ナルズ工場長の出来事

ナルズ工場長の出来事

ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)

 

 

 

今日は外でやる仕事だったんですが

雨の為、中止です。

 

午前中はパラパラ程度でしたが午後からは

けっこう降ってきました。

 

んじゃ室内で出来る仕事を優先して

やろうとすると、そういう時に限って

部品の納期が遅れるんですねぇ…

 

こんな時はおとなしくしてろって事でつね!

って訳でブログ書いてるオイラです(´・ω・`)

 

雨は嫌いですわ。

 

 

 

 

 

今回はZ11キューブの

作業です。

 

 

この車両は以前にヒーターユニットからの水漏れ修理を

行ったキューブです。

 

ブログ載せるのが時間が空いてしまいましたが

その修理の際に一緒に作業した内容となります。

 

Z11キューブ水漏れ修理の内容はコチラ

 

 

依頼内容は

ファンベルト交換、ベルトテンショナープーリー交換、

ウォーターポンプ交換、サーモスタット交換になります。

 

このキューブ(YGZ11)のエンジンはHR15エンジンです、

他のキューブやマーチなどエンジンがHR15エンジンであれば

同じ内容かと思います。

HR15エンジンでも種類がありますが

エンジン真上にインマニが通ってるタイプのHR15エンジンです。

 

 

 

まずベルト関係からバラしていきます。

 

 

通常FF車のエンジンファンベルトのアクセスは

Fタイヤのタイヤハウス内にカバーがあり

それを外します。

普通はエンジンの横のカバーだけ外し感じなんですが

キューブの場合、カバーがインナーフェンダーと一体に

なっているのでそのままバックリ取り外します。

 

一部だけ外してカバーをめくって作業もできないことも

ないのですが今回プーリーやウォーターポンプも

交換するので一気に全部外した方が整備性はよくなります。

 

 

 

カバーを外すとベルト周りが見えます。

 

ベルトは1本物のファンベルトを採用しております。

 

そのベルトを張っているのが画像中央の

テンショナープーリーとなります。

黒いやつね。

 

プーリーの真ん中のボルトを緩め

調整用のボルトを緩めていけばテンションが

緩くなってベルトを取り外せるのですが

その調整用のボルトが見当たりません。

 

オートテンショナーではないので

必ずあるはずです。

 

HR15エンジンだと

少しわかりにくいところにあります。

 

よーく見るとプーリーの裏側の下あたりに

ボルトのネジが見えますね?

 

それが調整用ボルトとなります。

 

ボルトの頭は見えません。

アクセスも難しそうです。

 

んじゃどうやって緩めるんだよ?って

事ですよね?

 

 

 

ここから

 

 

フロントバンパーの右フォグ横あたりに

サービスホールがあり、そこからロングのエクステンションと

ボックスでボルトを調整します。

ここに気づかないとエライ苦労します。

ここからだとめっさ楽チン♪

 

 

 

ベルトテンショナープーリ-一式

←新(対策品) →ついていたもの

 

 

今回はプーリーのみではなく

取付ナット、調整用ボルトなど一式交換します。

 

なぜ一式交換なのか?

 

ここのプーリーが原因でベルト鳴きが多発する

らしいです。

元々日産系の純正のファンベルトって

他メーカーに比べ少し固めです。

ゴムっていうかプラスチックっぽいというか。

その分、耐久性はあるみたいだけど。

 

なのでベルトだけでも鳴きやすいのに

プーリーの構造的に鳴きやすくなってるそうです。

 

今、プーリーの部品を頼むと部品屋から

一式で交換してくださいって言われるはずです。

 

プーリー自体が対策品になっており

鳴きを抑えられるそうです。

 

画像を見てもらえばわかりますが

僅かに違いもあります。

 

 

 

プーリー比較

 

 

上が対策品プーリーで

下がついていたプーリーです。

 

使うファンベルトは変わらないので

ベルト接触面は同じですが

プーリーの厚みが違います。

 

上の画像でありますが

プーリーにつくカバーは対策品の方が

大きいですね。

 

このプーリーの厚みに鳴きを抑える

何かがあるのでしょうか?

 

 

 

←対策品 →ついていたもの

 

 

プーリーを調整用ボルトで張るブラケットです。

 

形状が違いますね。

 

ついていたものは足の長さが違います。

対策品は長さが同じですね。

 

ここの足がエンジン側のブラケットに当たり

突っ張る造りです。

 

長さを同じにしたことによりまっすぐ当たるので

直線的にテンションがかけられる様になったのかな?

 

あくまで推測です( *´艸`)

 

 

ワッシャーと調整用ボルト

 

 

上が対策品で下がついていたものです。

 

このワッシャーは土台とプーリーの間にはいるものです。

ワッシャーの外径が対策品は大きくなってますね。

 

調整用ボルトについているプーリーの土台も

対策品の方が大きくなってます。

 

ここらもなにか理由があっての変更でしょう。

 

 

装着

 

 

当たり前ですが問題なく対策品一式が

装着できます。

 

これでベルトをつけて…って前に

今度はウォーターポンプの交換をします。

 

 

 

ウォータポンプ

 

 

HR15エンジンのウォーターポンプは

少しやりにくい位置ではありますが

ポンプ自体は小さいです。

 

ボルト4本だけでとまっています。

 

画像は事前にポンププーリーを

外してあります。

 

早速ポンプを摘出していきましょう。

 

 

ポンプ外れました。

 

 

今回は予備的交換でしたので

特に外見的にも漏れもありませんでした。

外して単体で回転させたりスラスト方向のガタも見ましたが

ほんの僅かなガタがありました。

 

このオーナーはマメにクーラントを交換する方でしたが

インペラ部分にサビが発生していました。

前オーナーがサボっていたかもね。

 

 

新品ポンプ

 

 

日産純正ウォーターポンプです。

 

 

ここでちょっくら寄り道(*´з`)

 

ポンプガスケット

 

 

最近ではウォーターポンプのガスケットが

金属製になってきました。

(正確には金属にゴム?樹脂?

みたいのでコーティングしてある)

 

なんて言ったらいいかな?

トヨタ系のエンジンオイルのドレンパッキンみたいな

感じが近いかな?

 

純正社外のウォーターポンプも全部ではありませんが

金属ガスケットを採用してるのも増えましたね。

 

これ意外と間違ってつけてる方が多いですね。

 

この金属ガスケットの場合はこのまま組みます。

決して追加で液体ガスケットは塗ってはダメです。

 

以前のウォーターポンプは全てではありませんが

ガスケットは紙が多かったです。

昔は紙パッキンにパッキンニス塗って組んだもんです。

(若いメカはパッキンニスなんて知らんのだろうw)

 

紙どころかガスケットがなくて液体ガスケットのみで

組むのもありますね。

 

紙ガスケットの場合はそのまま組むと

漏れが出たり耐久性に難がありましたので

けっこう追加で液体ガスケットを塗って組むって

ありました。

 

当店でもRBエンジンのウォーターポンプガスケットは

紙なので、それには液体ガスケットを追加してます。

 

 

しかしこの金属ガスケットは液体ガスケットを追加して

組むと圧倒的に漏れやすくなるらしいです。

実際金属ガスケットに

液体ガスケットを追加して組んだことがないので

わかりませんが。

 

この記事読んで「やべっ!」って思った

整備士、結構いるんじゃない?

組んで漏れなかったよ!って方は運が良かった

だけってメーカーの方も言ってるくらいだからね。

 

金属だけじゃ漏れるんじゃね?ってお考えの方、

材質もありますが取り付け面の精度や密着度により

漏れが起こります。

圧がかかるっていっても1㎏前後です。

 

だってエンジンのヘッドガスケットも液体ガスケットって

塗らないでそ?

オイルドレンパッキンだって塗らないでそ?

 

そういう事です(*´з`)

 

 

金属ガスケットにはノー液ガスです。

ご注意を('◇')ゞ

 

 

 

話はそれましたが新品ポンプ装着です。

 

 

 

 

完成(*‘∀‘)

 

 

対策品プーリーとウォータポンプ交換し

ベルトも交換しました。

 

もちろんですがプーリー関係を新品にしたら

ベルトも新品に交換です。

アタリとかの問題もあり、せっかくの新しい

プーリーも古いベルトを使った事により

消耗が早くなります。

 

 

これでエンジンの頭側の作業は終わり

次はサーモスタット交換していきます。

 

 

 

 

サーモスタッドはエンジンルームから見て

大体このあたりにあります。

もう少し下かな?

ラジエターロアホースの付け根、

エンジン側についています。

 

サーモスタットは

結構面倒な場所にありますので

アクセスするまでが大変です。

 

バラし中

 

 

アクセスするのにエアクリーナーBOX、インテーク、

バッテリーなどを外していきます。

 

上側を外さないでもサーモ交換できるっちゃー

できそうなんですが(多分無理かな?)

この車、兎に角クーラントのエアが抜けにくい。

 

後のエア抜きの為にここらをバラした方が

やりやすいのでオイラは事前にバラしました。

 

 

 

サーモスタット

 

 

手前にハーネスがあって見づらいですが

ここにあります。

 

ボルト2本でサーモケースを外れます。

 

 


下から

 

 

サーモケースのボルトを緩めているところです。

 

最初は横着してホースをつけたまま

外そうとしましたが、ちょうどボルトの位置に

ホースバンドがありましたので

結局外しました。

 

横着はしたらイカンと言う事でつね!

 

 

 

 

サーモスタットとやっとご対面です。

ジグルバルブの位置でわかりますが上から撮ってます。

 

 

サーモ装着

 

 

新品装着です。

パッキンが白く見えるのは組付けグリス(シリコングリス)です。

 

ケースを戻していきましょう。

 

 

 

サーモ完成

 

 

ケースが樹脂製なので高トルク禁止です。

 

でもケースが樹脂製だろうが

金属製(大概アルミ)だろうが溝にサーモが

ちゃんとはまってないでケースをつけると

簡単にケース割れます。

 

オイラは無いですが割った人、

何人かは知ってますw

 

ケース付ける直前とか付けてる振動で

サーモずれちゃうんだよね。

ズレ防止のグリスだったりもするんだなぁ。

 

 

 

最後にクーラントをエア抜きして終わり。

 

冒頭に書きましたがヒーターコアの交換と

同時でしたので

水回りはヒーターコア、ウォータポンプ、サーモスタットの

交換を一気にやった感じです。

 

なので交換場所も多いから

かなりのエアがエンジン内やウォーターラインに噛んでる

はずです。

 

エア抜きにかなりの時間を費やし

さらに一晩置きして翌日に水量を調整して

完成になりました。( *´艸`)

 

 

一緒にやったからわからんけども

ファンベルトのプーリーを変えたのが原因なのか

ベルトが新しくなったのが原因なのか

エンジンオイル交換したのが原因なのか

エンジンがエライ静かになった。

 

前とは別物ってくらいに。

 

 

 

今回、かなりの個所を

リフレッシュしました。

 

末永くお乗りくださいまし(*^^)v

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は長かったぜ…

 

ここまでお付き合い下さった方

d('-^o)☆スペシャルサンクス☆(o^-')b

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪