勧(すす)められない事に気づいたターニングポイント Dさん 保険代理店 経営者 (30代男性 独身)


梅雨の季節に珍しく太陽が顔を出して清々しい気分の土曜日、昼前にDさんから電話がありました。


「Narundaさん!今 駅前で鰻(うなぎ)のいい匂いを嗅いだのですが… 無性に鰻を食べたくなったので、ランチは鰻を一緒に食べませんか?」


Dさんは保険会社の代理店の経営者です。お昼に食事をする約束をしていました。


どこで何を食べようかを決めずにいたのですが、Dさんの力強い元気な声と清々しい今日の天気と鰻、即決で店を決めてうなぎ屋さんへ向いました。


Dさんの仕事は、生命保険と損害保険の契約を一般家庭の人達や会社法人に説明をして適正な保険の加入の手続きをする事と保険に加入後のサポートをする事です。


約束の時間通りにDさんが店に顔を出しました。 店内はカウンターの席とテーブル席と和室があり畳の香りが落ち着く和室を選びました。


保険会社そのものが信用されていなくては契約できませんが、保険会社の代理店の方が私達と直に合って説明をしていただくのですからDさんのように保険の知識があるだけでなく約束の時間を守ったりする信頼関係がとても大切です。


テーブルの上に置かれていたメニューを見てお互いに「うな重」を注文しました。


Dさん 「この後 Narundaさんから紹介していただいた会社へ契約の説明に行って来ます。」 


Narunda 「今日は、宜しくお願いします。最近も保険会社の合併が続いていて、どこの会社の保険が保障がしっかり付保されていて保険料が安いのか全くわからないので、Dさんに資料を提供していただき比較をして説明していただけると助かります。」


Dさん 「そうですか、そう言っていただけると もの凄くうれしいです!実は私達も保険については日々勉強していないと保険の法律改正に追いついて行けなくなってしまうので日々勉強なんですよ!」


Narunda 「ガン保険も経費に計上する計算が見直しされたそうですね」


Dさん 「ええ 平成24年の4月以降の契約から経費に計上する計算がまた見直されました…」


Dさん 「ガン保険といえば私、実は20代でガンを患(わずら)いました。」


Narunda 「えっ!そうなんですか? 知りませんでした。見るからにスポーツマン体型ですし」


そのような話をしていると お待ちかねの「うな重」が配膳されました。 重箱に入ったうな重とお椀のうなぎの肝吸い 重箱を開けると香ばしい良い匂いが食欲をそそります。


山椒(さんしょう)を取ってうなぎの上にぱらぱらとかけるとよりいい香りが部屋に充満します。


Dさん 「うまい!」


Narunda 「本当 美味しいですね!食べたい時が一番美味しいって感じますね!」


Dさん 「生きてて良かった!って思います。 そもそもこの仕事をする前は郵便局に勤務していたんですよ。郵便局では簡保生命の販売をしていました。」


Narunda 「郵便局でしたら安定していらっしゃるのに、 どうして辞められたですか?」


Dさん 「簡保セールスをしていると加入して頂くだけでなく、解約の話もあります。お客様が郵便局の保険を解約して大手生命保険会社の保険に加入するというのです。新しい保険証券を見させていただくと、どう考えてもそちらの保険の方が保障内容や目的がベストでいい内容だと思いました。」


Narunda 「なるほど」


Dさん 「保険について勉強する程、自分が絶対に自信をもって勧められるのはこの商品じゃない!って気がつきました。この人にこれ勧められない!って  思ったら辞める決心がつきました。」


Narunda 「Dさんのお身体が心配ですが…」


Dさん 「がんの方は摘出手術から10年以上経過していて、毎年検診をしています。今現在は転移も無く健康管理に気をつけて生活できていますよ。 と言う事で今日もおいしくご飯が食べられてます!ごちそうさま!」



現在の郵便局では新しい保険も作成されています。保険は一人一人生活設計が違うようにその人に合った保険があるようです。Dさんのターニングポイントの話をきっかけに是非ご自身の保険について見直しされてみてはいかがでしょうか?



私の味方は誰でしょう? ダイニングレストランのホールYさん (20代 独身 女性)



Yさんは、レストランのホールの仕事に就(つ)いて、そろそろ2年目になります。


夕方5時から翌朝5時まで営業をしている店舗に、両親と同居中の実家から片道1時間かけて通勤しています。


明るい雰囲気の彼女は今人気があるAKB48の大島優子さんに似ていると噂を聞きダイニングレストランにはYさん目当ての熱心な男性客も少なくありません。




AKB48の大島優子さんに似ているって言われて、私も大ファンで意識して真似をしているので正直うれしいですね!


接客する事が好きですからこの仕事は私に合っていると思います。


ホールの仕事中心なんですが、今はホールに出ているだけではないんですよ。



ホールの仕事は、アルバイトで経験のあるランキングでもあったら上位にランクインされる仕事だと思います。


飲食店の数も相当あるだろうし、事実、私の勤務しているお店だけでも何人もの人がホールに勤務しています。


思った以上に身体(からだ)を動かしますし、いろいろな性格のお客様もみえるので一方的に辞めていく人もいれば、こちらから指導しても店の方針を守れない人は辞めていただく事もありました。



一日出勤して何の連絡もなく辞めていった人もいるんですよ!


後日しばらく経ってから一日分の給与を本人の指定口座に振込んで下さい、のような手紙が届いてオーナーも相当驚いていましたが・・・


そのくらいホールの仕事は気楽に考えている人も中にはいるようです。


私がレストランのホールの仕事を始めたのはオーダーをとって料理を出してかたずける。私が頑張ってできそうな精一杯の仕事だからです。(笑)


これ以上難しいことは無理だと思っていました。でも少しは料理を覚えて上手になったらいいなとも考えて応募しました。



そんな私も入社してそろそろ2年目


ホール担当だけだった私は現在このような仕事をしています。


昼12時に出勤して、簡単な仕込みの段取りをしています。店内を掃除して賄(まかな)い料理をいただきます。


毎日日替わりで美味しいので一番楽しみかもしれません。


本日のメニューをシェフから聞いてパソコンに入力してプリントアウトします。


食材仕入れの発注もネットで行います。予約の電話の応対をしています。


電話の応対はオーナーシェフの電話を真似して話をするようにしています。キャンセルの電話もありますがまた来店予約をしていただけるように応対できているといいのですが…


仕入れた食材の請求書が間違っていないかのチェックをします。


3時から4時の間で休憩があるので少し仮眠します。5時になるとUSENのスイッチを入れて店をオープンです。


定時は9時までなのですが、忙しいと最後まで働く事もあります。


定休日も週1日だけなので週40時間労働は守られてないですね。


もう少し自由な時間があればショッピングや友達と話をしたりする時間に充てたいです。週末などで忙しく働いた次の日は最も強くそう思います。



楽しく充実した仕事をしていますが、毎日自宅に帰宅する時間も遅く、父親からは私の身体が心配だから早く辞めるようにお願いされています。


オーナーシェフからは、自分の子供が楽しく仕事をしているのだから、それを応援するのが本当の親の優しさだと言われました。


私の味方はどちらだと思いますか?






オーナーシェフはまず、従業員の労働時間を適正にコントロールさせなくては従業員を雇用する資格がありません。日本には労働基準法という法律があるので、限られた時間の中で最大の成果を達成出来るようにしなければなりません。


父親は娘には大概甘いので、自分の主観でみると、たいていは間違ってしまいます。それでも自宅に帰宅する時間も遅く、親が子供の身体を心配するのは素直な気持ちだと思います。


オーナーシェフは適正な労働時間の中で雇用している時、そのような言葉は生きているなと思います。


Yさんとこれから、ターニングポイントを迎える子供達には、自分で自分自身を時々外から見つめてみる事をお薦(すす)めします。毎日自宅に帰宅する時間が遅い事は1年後3年後もっと先の5年後10年後の自分の身体がどのような状態になっているのか?もし今より休みも多くとれたら本当は何をしたいのか?


そして多くのご両親は子供達にとって最大の味方です。そうであって欲しいものです! Narunda




3才の絆 友達アンサンブル Sさん トランペット奏者 (40代男性未婚)


大きな体格のSさんはトランペット奏者(そうしゃ)、子供達にトランペットの個別教師を行なったりブラスアンサンブルを主宰し各地で演奏会を開催しています。


ジャズ演奏者のように音を魅(み)せるエンターテイメントな演奏というよりも、クラシック管弦楽(かんげんがく)演奏者です。


家族は両親共に特別音楽一家という事も無く、母親が小学生の頃から合唱が好きな程度の家庭で育ちました。4才歳上の兄はクラシックよりもロックが好きです。


仕事の種類は本当に多業種、多品目ありますが特にサービス業の内、芸術・音楽家へのターニングポイントは親からの勧(すす)めが多い中Sさんは、えっちゃんという友達との出逢いでした。


えっちゃんとはT幼稚園の年少さんで一緒になった男の子。実家は呉服商(ごふくしょう)を営んでいました。

3才の出逢いです。T幼稚園は体操教室や音楽教室等活発な取組みをしている当時から今も人気の幼稚園。お遊戯(ゆうぎ)会などの発表会も多くその度(たび)えっちゃんと楽しく仲良く猛(もう)練習をしました。


3才ではクラシックの子犬のワルツという曲を幼稚園で教えてもらい、母親がレコードを買ってくれて毎日聴いて

いました。幼稚園のバスで通園するのですが、バスの中でえっちゃんと大きな声でハミングして歌いました。2人以上が同時に演奏する事を音楽用語でアンサンブルといいます。年中さんからピアニカという鍵盤(けんばん)のついた楽器での練習がありました。えっちゃんとのアンサンブルはいつも息がぴったりで幼稚園の中だけの賞ですがたくさん貰(もら)った記憶があります。


その後えっちゃんとは、小学校の6年間、中学校の3年間、高校生の3年間、合わせて15年間も一緒に学生生活を過ごしました。


小学校の6年間ではリコーダーのアンサンブルをしてコンテストやコンクールで賞を貰いました。中学生の3年間ではブラスバンド部に入りお互いトランペットを練習しました。音楽高校へ進もうとピアノの先生に個別指導でバイエルからツェルニーを学んだのは中学3年生になってからです。特にソルフェージュという楽譜を読む基礎訓練はこの頃からスタートしました。えっちゃんもSさんも見事に音楽高校へ進学します。


中学生からのスタートでも音楽家への道は大丈夫ですよ!とSさんは太鼓判を押します。


その後音楽大学は別々の大学に進み、えっちゃんは現在高校の音楽教師としてブラスバンドを指導されています。


Sさんは今晩クリスマスアドベントのため夜7時からブラスアンサンブルの演奏があります。


Sさんとえっちゃんとの友達との絆から始まったトランペットの演奏、東北関東大震災を乗り越えもっともあらゆる絆の必要な私達に想いが届くといいですね。


皆様一人一人に愛と平和が訪れますように!