インサイド・ヘッド / 大人になるということと幸せになるということについてちょっと考えてみる。 | 食う、寝る、あるく

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良かったです


まさかこれを観て泣けちゃうなんて思いもしませんでした。

なんだかパッとしないポスターだな~、くらいに思ってたのが良かったのかもしれません

人の感情を5種類のキャラクターにして描いてありました。


ストーリーは単純、だと思ってたんですがいざ始まってみると意外や意外、どんどん引き込まれてハラハラドキドキでした。

みんな色々な経験の”思い出”が人格を作っているんだなぁと感じながら観てました。


逆に”忘れられていく思い出”や記憶について登場してきた時は恐らく自分もたくさんのそれらを捨てながら生きてきたんだろうと考えたりして何だかさみしく感じられてしまいました。


だって自分にもビンボンみたいなお友達がいたはずだし。

ちょ
っと「ベイマックス」的な気はしましたがやはりビンボンの選択に泣けてしまいました。

でもつまり大人になるってそういうことでもあるような気がしてちょっと複雑でした。。。


そういえば昔は”大人になる”ことについてあれこれ考えていたような気がします。

”少年の心を持った大人”、”大人ってずるい”等など、色々な切り口で大人について考えたと思うんですが、気が付けば何のきっかけもなくいつの間にか大人になってました。

後半で色んな色が一つの球に入ったものが登場しましたが、まさにそれが大人になるという事なんだと見せ付けられたような気がしました。

仮にも大人の視点で言うとすれば、一色だけより色々混ざってたほうが恐らく世の中上手に生きていけるような気がします。


例えば、不本意ながら・・・という判断が物事を上手く進めたり、人間関係を保ったりする事が大人の世界では多いように思います。

好きではない言葉だし、文字通り不本意ですが、でももしこの世の中が”本意”で溢れたとしたら大変なことになってしまいそうだし、交通ルールの一種くらいに考えた方が良いのかな~という気もしました。

だからムカムカやビビリ等いろんな感情が生まれて来るんだとここへ来て自覚してしまいました



そんな風に考えると色んな感情をメインテーマに据えていくらでも作品が作れそうな気もしますが今作はカナシミがメインでした。

喜びと悲しみを引き合いにして人間の感情について分かりやすく描かれていたように思います。

途中のやり取りはもちろん、後半のシーンはなるほどー!と感心しきりでした。

ちょうど主人公ライリーの思春期に合わせてあったので、大人になるってどういうこと?について描かれているのかと思ってたら、幸せになるには?だということに気が付いちゃいました。

ただ、理屈ではこういう事なんだろう、と分かっていても実際はなかなか・・・というのが感情の厄介なところです。

いわゆる”頭では分かってるんだけど”ってやつだと思うんですが、結局頭の良し悪しよりも性格や感情がその人の人生を作っていくような気がしてます。

一つの球に何種類もの色が混ざるように、物事の多面性について本当に理解出来るようになれたらいいのにな、と感じた作品でした。


同時上映も良かったんですが、ドリカムの歌については流すなら最初ぢゃなくて最後の方が良いのではないかと。。。

ある意味”営業は売りが出たらアウト”の一例だなぁとライリーの歌を聴くたびに思い出すと思います



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