日焼け止めを選ぶ ① SPF値 と PA値 | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

みなさまは

日焼け止めを選ぶとき

なにを基準にえらびますか?

 

値段?

大事ですね。

 

メーカーやブランド?

安心、品質、心強いです。

 

塗り心地?

重要、重要。

 

・・・など

基準は様々だと思いますが

 

ここであらためて

 

製品に記載されている

見たことがある(?)

SPF値 

PA値

 

本日はこの2つについて

おさらいしてみたいと思います。

 

SPF値=Sun Protection Factor

PA値=Protection Grade of UVA

 

紫外線=UV=Ultra Violet

は「光」のなかまです。

波長が短いものから、紫外線、可視光線、赤外線…などがあります。

光の源は 「太陽」、様々な波長の「光」が放出されていますが

地球には大気の層が 

波長が280 nmよりも短い電磁波(人に有害 γ (ガンマ)線、 X 線、UV-Cなど)

を吸収するため、そのほとんどは

地表に到達しません。

 

紫外線は目でみることはできませんが

紫外線が皮膚に当たれば

確実にその痕跡を残します。

 

紫外線(100nm~380nm)は波長の短い順

UBC(100~280nm)

<UVB(280~315 nm)

UVA(315~400nm) 

に分けられます。

 

このうち

皮膚に影響を与えるのは

主にUVBUVAです。

 

より詳しい説明はこちら↓

 

ここで再び

SPF値=Sun Protection Factor

PA値=Protection Grade of UVA

にご登場いただき、

ザックリ整理しますと

 

SPF

UVBによって起こる皮膚が赤くなる変化

日焼け)をどれだけ抑えられるか?

 

PA

UVAによって起こる皮膚老化

シミ・しわ・たるみ

 をどれぐらい抑えられるか?

 

かなりザックリですが

どちらの値も大切

であることは

おわかりいただけたのでは

ないでしょうか。