三淵嘉子
長尾剛
日本の法曹界に女性活躍の道を開いた「トラママ」
青山誠
あらすじ
4月から始まった朝の連続テレビ小説
『虎に翼』
の主人公モデルである
三淵嘉子さんの伝記…になるのでしょう。
書店に赴く時間が確保できず
やむなくAmazonで購入。
本当に読みたかった本はなぜか買えず。
伝記は書き手により描かれ方が
さまざまなので、
手始めにこの2冊を選びました。
薄い文庫本なので
すぐに読めますので
積読にはならないかと思います。
世の中がまだ
女性が男性と同レベルの学問
を修めることに前向きではなかった時代
高い志と信念を持って
弁護士、裁判官になった
三淵嘉子の奮闘、猛進、邁進ぶりに
緩やかな ふわっとした
「多様性」の名のもとに
志をどこかに預けて
散歩するのもまた良し
…といった風潮に生きる
現代の私たちの目を覚ましてくれるような
気がしました。
(誤解のないよう申し加えると
多様性を認めない、という意味ではなく、
「多様性」の意味を履き違えているのでは…?
という場面に出くわすことがあるので、
敢えてこの表現を使いました)
グッときたポイント
色んな意味で
三淵嘉子のような人は
なかなかいないだろう…
頭脳の明晰さ、信念、行動力、努力
どれをとっても
ズバ抜けた人だったようです。
一方で、子どものような
ワガママさや面白さを持ち合わせていた
…
多くの偉人にも同様のエピソードが
ありますが
特に
努力&子どもらしい側面
というのは
偉人と言われる人の
共通の資質なのかもしれません。
こんな人におすすめ
長尾剛版は
小説風なので読みやすく
「心のきれいな世代」におすすめです。
小学校高学年から高校生ぐらいまで?
(偏見かな…?)
日本にも
こんなにすごい女性がいたんだ!
私も頑張ろう〜…と思ってくれると
良いなぁ。
青山誠版
資料に忠実で、当時の写真なども豊富です。
嘉子と同時期に法曹界に誕生した
女性法律家たちのことにも触れています。
中・高校生以上で特に
将来法律関係の道に進むか否か
検討している方はぜひご一読を。