こんなとき 救急外来 行くべきか? 2023年度版 | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

今日は12月27日水曜日です。

 

今年も残すところあと5日、

といっても

もともとあまり年が変わることに

あまり感慨を覚えない性質なので

ひたすら通常運転するだけ

なのですが。。

 

コロナウイルス感染症が5類感染症に

なった(変異を繰り返すウイルスなのに…

書いていてすごく気持ちが悪い表現!

ですが仕方ないですね)ので

 

年末年始の人の往来が元通り以上に

なると予想されているようです。

皆さまご安全に!移動できますように。

 

さて年末年始の多忙さから

体調を崩す方もいるかもしれない・・・

 

今朝TVをつけていたら

「風邪っぽい症状のときは

 自宅で1〜2日様子をみて

 急劇な変化があれば

 医療機関への受診を」

などと言われておりました。

なぜなら、何らかの異常を感じた人

すべてが救急外来に殺到するのは

イカンからです。

誰のためにも(…は言い過ぎか?)

なりません。

 

本日は

救急車、救外の体制パンク

救外での待ち時間中の感染症拡大

などのリスクを

回避するために我々ができること

を考えたいと思います。

 

ところで

急激な変化

とは?

 

医療従事者の多くはイメージできている

でしょうけれど

非医療従事者である

一般の方々には少々わかりづらいかも?

しれないので考えてみました。

 

喉の痛み

形のあるものが飲み込みづらくても

ゼリー状のものが飲み込めたり

スポーツ飲料などの水分がとれる場合

→可能な限り水分を摂取しつつ

 様子見てOK

急激な変化

=まったく飲み食いできない!

 

 

咳が出る、止まらない

一度咳が始まると結構つらいけれど

咳が出ない時間帯(寝ている時、

スマホ検索やゲームしている時は出ない)

がある。

周りの人に伝染させないように

 みんなでマスク着用、加湿しながら

 暖かい環境で過ごす。

急激な変化=仰向けで寝られない!

      咳き込みすぎて吐く!

 

熱が高い

→平熱より1~1.5℃高いとき

 まずは冷やす!

 頭、脇の下、太ももの付け根を

 冷却グッズ(氷嚢、アイス◯ン、保冷剤など)。

 平熱より2℃以上たかいとき

→解熱剤を使ってみても良いです。

 食欲、意欲が

 ふだんとそれほど変わらないのであれば

 刺激の少ない飲み物を多めに、

 食べ物もお粥、プリンなどの

水分が多めで消化の良い食べ物

 を摂って安静に。

 発熱で水分が奪われる身体に水分を

 追加し、発汗することで熱を下げることを

 目標に。汗でビシャビシャした下着は

 早めに取り替えましょう。

 間違っても〝冷◯ぴた〝のようなものを

 おでこに貼ったまま街中を練り歩く、

 なんてことのありませんように!

急激な変化

→ものが歪んで見える!

 意識がはっきりしない!

 

私の場合

①どんな好物を積まれたって食べられない

②本(≒漫画)を読む気がしない

③音楽を聴く気がしない

いずれかに当てはまったら

かなりマズイ状態なので

おとなしく眠って体調回復に努めます。

 

みなさんにも

きっと、似たような「自己基準」

があるはずです。

自分の”基準”に忠実に! 

 

それでも迷ったときにはまず#7119に問い合わせるのもアリです。

 

いずれにしても

風邪をひいたら安静に!

水分・栄養をしっかり摂ってニコニコ

よく眠るzzz

ことが大切ですね。

 

それでは皆様 良い年末&年始を

お過ごしください!

 

おまけ 皮膚科関連の症状で迷ったら御覧ください…