なりあやの韓国シネマ留学記 -54ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

WOWOWで韓国映画やってるの、なんか暗い&怖い&痛いのが多いですよね。

そういう韓国映画が多いのも事実やけど、こればっかりでは、疲れた時に余計疲れるから見れんやん~と言いながらけっこう撮りためてしまいました。

 

「ゴシップサイト 危険な噂」(2014 原題:찌라시 위험한 소문)

 

 

うーん、なんやろ、役者もそろってるし、けっこうおもしろいのに、惜しい感じ。

先がなんとなく読めるからかな。

この手のでは「インサイダーズ/内部者たち」が圧倒的におもしろかったからな~

その前に作った映画ではあるんやけど。

 

にしても、韓国でこういうゴシップサイト(「チラシ」と呼ばれる、会員登録制で真偽の定かでないうわさが配信される)ってあるんかな、ほんまに。

映画に出てくるいちいち、政治家と女優のスキャンダル、女優の自殺、政治家と企業とマスコミの癒着などなどが、誇張はあるとはいえ、実際の韓国社会と重なる部分が多いのは事実やな~

 

わたしの実体験としては、セウォル号事故の直後、現場近く(珍島)で取材にあたった時に、正直、何がほんとなのか、全然分からないことに圧倒されました。日本で経験したことのない、えたいの知れない状況。現地で聞く話と公式発表や報道されることが違う。

 

今思い返しても、よく分からない。

ドキュメンタリー「ダイビングベル」、まだ見てないんですが、見た人が、まさにそういう話やったよ、と言ってました。

被害が甚大だったこともあり、わたしはいまだに、あの事故を消化しきれないでいます。

 

作品からそれたけど。

わたしとしては、アン・ソンギが特別出演で、それだけで満足(笑)

って言いたいけど、どうかな、主人公(キム・ガンウ)とスキャンダルに巻き込まれて亡くなった女優の間柄がもっと描けてたら、良かったのかも。彼女の復讐に燃える気持ちに、ちょっとついていけなかった。よくできてるだけに、惜しかった。

 

前回の「チェッコリ」店主金承福さんインタビューの続きです。

 

チェッコリ出店までの苦労は

 

できっこないってみんなに反対されました。収益面で。自分でコントロールできるサイズでやろうと思って、他の人からお金を借りずに始めました。韓国でブックカフェをやってる色んな人に会って、インタビューもいっぱいしました。最近、IT先進国の韓国で、書店がいっぱいできている。本に癒やしを求めてるのかな。

 

実際にやってみてどうですか

 

1年やってみて、もっと早くやれば良かった(笑)みんな自分の経験を話したいんですね。お客さんに声をかけると、ものすごくいっぱい話し出す。お客さん同士で話が弾むことも多いです。お客さんの層は女の人が多いけれど、歴史物のイベントでは男の人も多い。大学生とか若い人も多い。10代から70代と幅広いです。北海道や沖縄からも来てくれました。フェイスブックやツイッターなどSNSの力が大きいですね。やりがいは大きいです。チェッコリに来てお客さんがありがとうございますって言ってくださる。それはお金よりももっと大きい勇気、応援。スタッフにとってもそれに応えたい気持ちがあります。

 

店長はどんな方が?

 

店長は曜日ごとに交代します。それぞれお仕事も持っているけど、一緒に仕事したいという方々。翻訳者やフリーライター、日本語教師など、わたしを入れて7人です。

 

イベントはどんなテーマで?

 

本、韓国、神保町の三つ。神保町のことをもっと知りたいですね。歴史ある本の街。

 

これからチェッコリでどんな企画を考えていますか

 

これまで有名な人を呼ぶことが多かったので、もう少し身近な人を呼んで 経験を共有できれば。受け身でなく、参加者自身が発信者になる。

大阪や仙台や福岡で提携して回れるようになったらいいなとも思います。支店を出すんでなく、地方で一緒にやってくれるお店があれば。

 

金さんにとって、日本はどんな国ですか

 

自分が考えていることを実現できる環境の国。ものすごく壁を感じたとかいう思いはあんまりないです。あったとしてもそれを乗り越えようとしたし、乗り越える方法は必ずあった。

チェッコリをやってみたら楽しくて、周りの人も幸せになる仕事ですよね。小さいものが持っている力を感じました。

 

 

韓国ブックカフェ「チェッコリ」の店主、金承福さん(=出版社クオン社長)と初めてお会いしたのは、2013年の夏。

東京国際ブックフェアでした。

わたしは取材で訪れ、承福さんはたしか、韓国の本のブースにいらっしゃいました。

あの、ゆっくり楽しそうな口調に、初対面でなにやら惹かれるものがありました(´∀`)

 

それから、クオンから本が出るたびに送ってくださり、セウォル号事故についての本「降りられない船」の著者インタビューなどでお世話になりました。

 

何度もお会いしてはいるものの、インタビューをする機会はなかなかなく、先日チェッコリ1周年を前にやっと実現したと思ったらちょうどその数日後に先輩記者取材のインタビュー記事が載ってしまい、1周年の紹介記事に少しコメントとして使わせてもらう程度になってしまいました。ごめんなさい。だいぶもったいない気がして、せっかくなのでちょっとご紹介。わたしもたくさん勇気をもらったお話なので。

 

まずはクオンの立ち上げについて

 

 2007年に立ち上げました。韓国の本の翻訳出版を出版社に持ちかけても断られてばかり。当時は韓国の小説が日本で少なくあまりにも情報が少なかった。「売れないから作れない」って言われるけども、作ってないんですね。でも流通のノウハウが分からない。ある出版社から学び、最初に本を出したのが2011年。「菜食主義者」です。

 

 

新しい韓国の文学シリーズは、今14まで出ています。作るだけじゃだめなんですね。マーケティングしないと。作家を呼んだり。思うように売れず、しんどくなったこともあります。

 

韓国の小説のおもしろさは

 

ひとことでは言えません。シリーズでは、2000年以降に書かれた作品を中心に紹介しています。2000年は韓国文学を論じる柱になると思っています。韓国では1997年のIMF通貨危機で、個人化が進みました。民族や国、イデオロギーから個人に。にもかかわらず作品の背景には社会的なことがある。そこが日本の作品とちょっと違う。

最初は韓国の方でクオンが知られていなくて、OKしてもらえない作家もいたのですが、今はラインナップを見せればOKをもらえます。このシリーズに入らないといけないって作家同士でそういうお話すると聞いてうれしいですね。文学以外の翻訳や、クオンで企画したものも入れて、これまで40冊ぐらい出しました。

 

チェッコリを作ったきっかけは

 

本を作ってもどんな方が読むのか分からない。読者に会いたくてイベントをいっぱい企画しました。作者を呼んで。そうするといつも場所に困る。場所を自分たちが持っていればいくらでもできる。だからブックカフェの発想としては、前提としてイベントがありました。クオンの移転をきっかけに実行し、2015年7月7日にオープンしました。