続☆チェッコリ1周年~金承福さんのお話① | なりあやの韓国シネマ留学記

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

韓国ブックカフェ「チェッコリ」の店主、金承福さん(=出版社クオン社長)と初めてお会いしたのは、2013年の夏。

東京国際ブックフェアでした。

わたしは取材で訪れ、承福さんはたしか、韓国の本のブースにいらっしゃいました。

あの、ゆっくり楽しそうな口調に、初対面でなにやら惹かれるものがありました(´∀`)

 

それから、クオンから本が出るたびに送ってくださり、セウォル号事故についての本「降りられない船」の著者インタビューなどでお世話になりました。

 

何度もお会いしてはいるものの、インタビューをする機会はなかなかなく、先日チェッコリ1周年を前にやっと実現したと思ったらちょうどその数日後に先輩記者取材のインタビュー記事が載ってしまい、1周年の紹介記事に少しコメントとして使わせてもらう程度になってしまいました。ごめんなさい。だいぶもったいない気がして、せっかくなのでちょっとご紹介。わたしもたくさん勇気をもらったお話なので。

 

まずはクオンの立ち上げについて

 

 2007年に立ち上げました。韓国の本の翻訳出版を出版社に持ちかけても断られてばかり。当時は韓国の小説が日本で少なくあまりにも情報が少なかった。「売れないから作れない」って言われるけども、作ってないんですね。でも流通のノウハウが分からない。ある出版社から学び、最初に本を出したのが2011年。「菜食主義者」です。

 

 

新しい韓国の文学シリーズは、今14まで出ています。作るだけじゃだめなんですね。マーケティングしないと。作家を呼んだり。思うように売れず、しんどくなったこともあります。

 

韓国の小説のおもしろさは

 

ひとことでは言えません。シリーズでは、2000年以降に書かれた作品を中心に紹介しています。2000年は韓国文学を論じる柱になると思っています。韓国では1997年のIMF通貨危機で、個人化が進みました。民族や国、イデオロギーから個人に。にもかかわらず作品の背景には社会的なことがある。そこが日本の作品とちょっと違う。

最初は韓国の方でクオンが知られていなくて、OKしてもらえない作家もいたのですが、今はラインナップを見せればOKをもらえます。このシリーズに入らないといけないって作家同士でそういうお話すると聞いてうれしいですね。文学以外の翻訳や、クオンで企画したものも入れて、これまで40冊ぐらい出しました。

 

チェッコリを作ったきっかけは

 

本を作ってもどんな方が読むのか分からない。読者に会いたくてイベントをいっぱい企画しました。作者を呼んで。そうするといつも場所に困る。場所を自分たちが持っていればいくらでもできる。だからブックカフェの発想としては、前提としてイベントがありました。クオンの移転をきっかけに実行し、2015年7月7日にオープンしました。