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なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

旧正月連休明けてからの1週間は、怒涛のインタビュー通訳でした。

アポ取りから任されたので、なかなか大変でしたが、超刺激的なインタビューで、今は余韻にひたってます。

記者だとインタビューしたら書かないといけないけど、通訳は聞きっぱなしってのがいいね(笑)

 

そして、1週間がんばった自分へのご褒美に、ミュージカル『キンキーブーツ』を観てきました口笛

オリジナルのブロードウェイ、日本版に続いて、韓国版。すっごい観たかった。

 

オリジナルは、ブロードウェイで1回、来日時に1回で計2回、2016年、三浦春馬がドラァグクイーンのローラ役をやった日本版も2回、なので今回で作品としては5回目。最も多く観たミュージカル。

 

それだけ好きなんやな。

もうすっかり流れは分かってるんやけど、飽きない。

 

今回のキャストはこんな感じ。

 

 

ローラ役のチェ・ジェリム(최재림)、めっちゃうまかったな~!

歌唱力も圧倒されたけど、演技もできる。

ファンになりそう照れ

韓国のミュージカル界は、人材が豊かですね。レベル高いわ。

 

ノリノリで歌って踊る三浦春馬ローラも破格でしたが、聴かせる歌はやっぱり韓国やわ。

観た人しか分からないけど、年老いた父親がいる老人ホームで歌うとこね。

感動しました。うまさに。

 

そして、映画でも活躍のコ・チャンソク(고창석)。

もともと舞台で活躍してた俳優で、映画に出ながら、舞台も続けてるみたい。

やっぱり、盛り上がるわ。存在感が違う。

 

韓国のミュージカル俳優たち、日本のミュージカルにもちらほら出演してるけど、主役級は韓国の方が出演料が高いみたいですね。

なのでなかなか日本で出てもらうのは難しいそうですよ。

 

チケットも日本と同じかちょっと高いか。

今回はR席で12万ウォン。

旅行で来てた時は必ずのように観てたけど、やっぱり生活者としては12万ウォンはだいぶ高いです。

でも、満席。

来てるのは20~30代が多いかな。みんなお金持ちやな~

また観れるように、原稿料かせご(笑)

 

チャレ(차례)とはなんぞや?ですよね。

わたしも正直、チェサ(제사、祭祀)とどう違うのか分からず、聞いてみました。

基本的には同じなんですが、チュソク(추석、旧盆)とソルラル(설날、旧暦の元旦)のチェサを特にチャレというそうです。いずれにしても、先祖を迎える祭礼ということなんですが。

 

わたしが今朝うかがったお宅は、カトリックの信者さんのお宅でした。「聖堂(성당)に通っている」という言い方をするのですが、韓国では「教会(교회)に通っている」と言えば、プロテスタントの信者さんですね。プロテスタントが多いです。朝6時から、すでに聖堂でチャレのようなことをやって、自宅では9時から、ということでした。時間は決まっていませんが、朝やるところが多いとか。

 

わたしは、なんとなくクリスチャンはチャレはしないと思っていたんですが、今朝うかがったお宅によると、カトリックはするけど、プロテスタントはしない、とのことでした。「だってご先祖様は大切でしょう」と。

 

8時過ぎにうかがって準備もちょっとだけ拝見したのですが、料理は基本的に前日終えていて、並べているところでした。手に何やらメモのようなものを持って、並べている。見せてもらったら、並べ方の図でした。そうか、そういうもんなのか。わたしが熱心に見ていると「ネットでいくらでも出てるよ」と。

 

 

こんなの。

「けっこう家庭によって違う」と言ってましたが、なんとなく手前が果物で、次におかず系、肉や魚、一番奥がご飯と汁物、お酒という感じなのかな。

「基本的には奇数」だそうです。①でアップした写真のリンゴは三つ、ナシは五つという風にね。なんでか聞いてみたけど、「昔からそう決まっている」と。

とはいえ、理由はあるだろうと思って調べてみると「東洋では奇数を『陽』の数、偶数を『陰』の数という考え方がある」とあって、縁起がいいということですかね。

 

背景には屏風。どこの家にもあるのか聞いてみたら、ない家もあるんだそう。

何やら漢字で書かれてるんですが、この裏側は絵になっています。祝い事の時は、絵の方を使うんだって。

 

全部並べ終えたら、お線香に火をつけて香炉に。みんなやるのかと思ったら代表者だけでした。

他の人はみんなその後ろに並ぶ。

 

今回のお宅では4名のご先祖様ということで、ご飯、汁物、盃が四つずつ。

お酒をついだり、器に出したりというのを4名分やって、そのたびにみんなでお辞儀するんですが、ドラマでもよく見るような床にぺったりお辞儀して、立って、というのね。2回ずつやりました。これは、以前は男性だけがやっていたようですが、女性も参加するように。いまだに女性はしないというところもあるようです。

 

写真撮ったら良かったんですけどね、前日の電話の時点で、わたしが記者ということに警戒されているようで「写真はあんまり撮らないでほしい」ということだったので、①のあの1枚だけ。すみません。

 

最後はご飯にスプーンをさして、ご先祖様が食べられるようにして、玄関のドアを少し開く。ご先祖様が入ってこられるように、ですね。そしてみんなテーブルに背を向ける。食べてるところは見てはだめなんでしょうね。

 

ほんとに、やってみると違いますね。映像では見たことあっても、何やってるのかよく分からなかった。

これを読んでる皆さんもよく分からないかもしれない。と思いつつ、自分の記録でもあって、忘れないうちに書いておきました。

 

全部終わったら、普通にお供えしたものを朝ごはんとしていただきました。

 

チャレのお酒は、「チャレ酒」とラベルにありました。わりと飲みやすかった。

昨日、成田の免税店で日本酒(純米大吟醸)を買って、お持ちしたのも、みんなで飲みました。朝から何杯飲んだか……

 

そして、韓国のお年玉セベットン(세뱃돈)までいただいてしまった。

これ、日本のお年玉と違うのは、子どもが大人にお辞儀をして、もらうお金なんですね。

お辞儀をしないともらえない。ということは、お辞儀をしたらもらえる(笑)

連れていってくれた知り合いが、こちらのお宅の代表者にお辞儀をしようというので、お辞儀をして、いただきました。うれしかったのは、プライベートな空間にお邪魔して申し訳ない気持ちだったのが「遠方からお客さんもいらしたので、今年は福がいっぱいくる」と、言ってくださったこと。とってもあたたかいご家庭でした。

 

そして、小学校入る前のおちびちゃん二人がお辞儀をしてくれたので、封筒も何も準備してなかったけど、1万ウォンずつ、セベットンをあげました。

 

最近はだんだん簡素化されていて、やらない家もあるというチャレ。

貴重な体験をさせていただきました。새해 복 많이 받으세요照れ

本日、2月16日は旧暦の1月1日。

ソルラル(설날)と言います。

 

朝から、あるお宅のチャレ(차례)に参加してきました。

下がその写真。

 

 

参加したのは初めて。

留学は3回目ですが、1回目の時は、家族がみんな地方に行って、一人でソウルでお留守番という友達の家でごろごろしてました。15年前ですね。その頃は、ほんとに店がほとんど閉まっていて、食べに行くところがなく、ジャジャン麺の出前をとったり、我流トックッ(ソルラルに食べるおもちのスープ)を作ったりしてしのぎました。

2回目の時は、授業が12月に終わってたし、寒いしで、帰国しちゃってたんだな。

 

今回は、中央日報のコラムに日本の年末年始の過ごし方を書きつつ、冗談半分で、韓国のソルラルも一般家庭で体験してみたいということを書いたんですが、それが下のリンク。

 

http://news.joins.com/article/22342089

 

親切な韓国の皆さまが色々あたってくださり、ここなら受け入れるよという連絡をくださったのですが、わたしの日本行きの日程が、ソルラル前日の夜戻ってくるということで、ソルラルの朝行けるところというのは、住んでるイルサン近辺に限定されるわけですね……。全面的にわたしの責任でして、あまり考えずに安い航空券を取ったのでそういうことに。

ほぼあきらめていた昨日(2月15日)夕方、成田に向かっている途中に知り合いから電話がかかってきました。「まだ行き先決まってないなら、イルサンの親戚の家を紹介するよ」と。そうして、土壇場で参加できることになりました。ありがたや。韓国らしい。

 

なんか前置きだけで長くなっちゃった。一回切ります。