タイムフライズ
役者としてあとどれだけの舞台に立てるかわかりませんが
役者人生13年。この作品は胸に深く刻まれる作品の一つになりました。
平成からタイムスリップした主人公2人が徐々に学生運動をする昭和の大学生の熱いエネルギーにのみこまれていったように
平成からタイムスリップした主人公2人が徐々に学生運動をする昭和の大学生の熱いエネルギーにのみこまれていったように
2ヶ月間の稽古期間。出演者一同、稽古を重ねるにつれこの作品の虜になっていきました
何十人もの若者が同じ向きを向いた時
美しく力強いパワーが劇場に生まれます
そして役者の有名、無名にかかわらず真摯な祈りとエネルギーは最高の感動を生みます。必ず
初日開演2分前に舞台に向かう楽屋の前で今回演出もつとめる菊池まさはる君の目をみた時、信じられないくらい心が震えました。
彼とは今年は4本同じ舞台を作りました。
ここ数年タブルキャストを組むことも何度かあったのでまあ舞台上の戦友です
彼を好きとか嫌いとかでなくこの作品のため生命がけで今回仕事をしていた彼のためにも8回公演自分のできる最高の仕事をしようと思いました。
この作品に呼んで貰った事深く感謝しています
伸び悩んでいた動員率も千秋楽にはほぼ満席になるほどの反響を頂きました
リピーターの方も多数いらっしゃり
この時代にこの作品をやる事でたくさんのお客様の心に何かが残り演劇を通して社会とかかわれたのなら本望です。
打ち上げも終わり
『タイムフライズ』僕の闘争生活は終了しました
あの運動の結末、是非はさておき
主体的意思で社会と関わり続けること。
私の幸せより私達の幸せを考えること
それだけが目先の便利さや利益だけに惑わされる現代、そして未来を変えてくれるものだとこの作品とチェゲバラに心酔する中丸修君は教えてくれました