サウジー北朝鮮は、世界が注目する大一番だ。
サッカーと政治は、いつの時代でも切り離して考えねばならない。
FIFAという組織は、IOCよりも遥かに強大で、ものすごい統一力を持つ組織である。
1980年のモスクワオリンピック。旧ソ連のアフガニスタン侵攻に対する抗議行動として、西側諸国(日本も含む)はその参加を拒否した。
そして4年後のロサンゼルス大会。今度は逆に東側諸国が参加を拒否した。
だが、サッカー(フットボール)という競技は偉大である。
そういう世界情勢の波の中でさえ、参加拒否はないのだ。
まだ多くの日本のファンには理解し難いかも知れないが、世界の多くの国では、「サッカーだけは別」という意識が常識となっている。
どこかでドンパチ戦争をやっていても、ワールドカップなどの大会があるときは、何と一時的に治まってしまうのだ。考えればすごいことだ。
このサッカーというスポーツの持つ強大な影響力に、業を煮やしているのがアメリカだ。
アメリカは、とにかく何でも一番でなければ気のすまない性格の国なのだが、唯一サッカーだけは二流(いや、三流)国だ。
すこし昔、実力もないのに、アメリカは、点の入りにくいスポーツというのが気に入らないのか、サッカーのルールをかなり変えようとしたことがあった。
詳しくは忘れてしまったが、確かアイスホッケーのペナルティショットのようなものを取り入れようとしたと思う。
だがその案は、FIFAがまったく認めなかった。
サッカーの世界では、さすがのアメリカも、まったく意見の通らないただの「小国」なのだ。
サッカーの世界だけで、大きな発言権がないアメリカは、さすがにその実力をつけようと躍起になっている。
90年代後半あたりから、けっこう国をあげての強化に取り組んでいる。
6年計画やら、8年計画やらを立てて、かなり本気だ。
確か、もっとも頑張ったのが2002年の日韓ワールドカップだったか?ベスト8に進出しているはずである。
だが、まだまだ大きな発言権はない。
一回ぐらいのベスト8では、誰も(どこも)強いなどと認めないのだ。
これはお隣の韓国にも当てはまる。
2002年の大会での、ベスト4という素晴らしい成績はあったものの、次のドイツ大会ではグループリーグで敗退。
連続で好成績を残さない限り、サッカー先進国は決して実力とは認めないのだ。
まあ考えれば当たり前のことなのだが...。
さて、本題。
今回の2010年のワールドカップ。各地区の予選もいよいよ終盤に入っているわけだが、我がアジア地区の最終予選。そのB組で北朝鮮が、44年ぶりの本大会出場へ、あと一歩のところまできている。
最終予選の最終戦で、サウジアラビアと対戦するのだが、勝てば本大会出場が決定する。
この一戦。世界が大注目の一戦だ。
何といっても、現在、知っての通り、北朝鮮は世界中から核問題で、ほぼ「総スカン」を食っている。
先の国連決議でも、満場一致で「制裁措置が必要」との決議がなされた。
現状、北朝鮮は、ほとんど世界から孤立しているに等しい状態だ。
ところが、サッカーの世界では孤立していない。
堂々と、世界大会まであと一歩のところまできている。
ミサイルを打とうが、核を持とうが、FIFAは予選から除外したりしない。
ここがサッカーのすごいところで、よほどヒドいことを起こさない限り、FIFAは寛大だ。
80年代か90年代の時に、東欧情勢がヒドい時に、ユーゴだったか、ボスニアだったか、あるいはルーマニアだったか、予選参加を認めなかったぐらいだ。
さて、その問題の北朝鮮だが、世界諸国を見返す意味からも、何としてでもワールドカップに出たいのだ。
もはや今では、サッカーで世界の舞台へチカラを誇示するしか方法はない。
「我々は、サッカーだって強いんだゾ!」
サッカーで、多少なりとも世界へのアピールができれば、多少なりとも世界の我々を見る目が違ってくる...。
そう思っているのかどうかは分からないが、少なくとも、色んな意味でプラスは大きいとは思っているはずである。
もし晴れて本大会への出場が決まれば、世界各国がどういう態度で北朝鮮を、南アフリカで迎えるのだろう?
ものすごい警備体制が、さらにものすごくなるのだろうか?
「政治とサッカーの完全分離」を謳うFIFAが、今回もそのチカラを発揮できるのだろうか?
色々な意味から、17日の一戦は、世界が注目する一戦だ。
北朝鮮にとっては、戦いの場がアウェーであり、圧倒的に不利な戦いになるのは目に見えている。
おそらく主審も、サウジ寄りのジャッジになるだろう。
そんな多くの困難を乗り越えて、北朝鮮の選手のシュートは、サウジのゴールネットを揺すれるのだろうか?
川崎フロンターレの、チョン・テセがゴールをあげるのだろうか?
オーストラリアー日本の試合など、あとでハイライトで見れればいい。
この世界大注目の一戦を、たのむからライブ中継してくれ。
世界の一線級が出ない大会でも勝てない
卓球の荻村杯2009が和歌山で開催された。
すでに終了した大会だが、日本勢は、女子ダブルスと男子ダブルスで優勝した。
中国の一線級が出ない大会で、また欧州勢のトップクラスも出ていない。
そんな大会なのに、日本勢は、シングルスではまったく振るわなかった。
これが現実である。
こういう現実を、もっとマスコミは厳しく伝えるべきではないのか?
とにかく、卓球やバレーボール、ビーチバレーなどに関して、日本のスポーツマスコミは、厳しい記事はほとんど書かない。
やたら、成績以上のことを大袈裟に書くだけだ。
そんなことで強くなれるわけがない。
一般のファンや、マスコミが、ある程度厳しいことを書き、厳しいことを言ってこそ、その競技は伸びる。
客さえ入ってくれれば問題ない...。
そういう姿勢が、その競技を弱くする。
相変わらずの人気の、女子の福原の、今回のシングルスの成績を知っているファンはいるのだろうか?
そりゃ熱心なファンなら知っているだろうが、一般の少し卓球に興味のあるファンは知っているのだろうか?
彼女は女子シングルスの、2回戦で敗退している。
先の横浜の世界卓球でも2回戦で敗退。
そして、メンバーが一段と弱くなった今回の荻村杯でも、2回戦敗退なのだ。
この現状。この現在の実力でも、彼女はロンドンをめざすのか?
あるいは協会は、ロンドンへ行かせるのか?
そりゃ今後の彼女の成績、努力次第だろうが、現状のままでは笑い話である。
いっそのこと、団体やダブルス専用の選手にしたらどうか?
それでも実力的にはアヤしいものだが、まだ可能性はあるだろう。
人気と実力の伴った選手になってこそ一流だろう。
モーグルの上村のように。
とにかく、昔は卓球王国と呼ばれた日本が、その栄光を取り戻すのには、まだまだ時間がかかりそうである。
豪州戦は本田までもが欠場。魅力なき試合になった。
詳しい事情は知らないが、結局アウェーのオーストラリア戦は、本田までも欠場となった。
残ったメンバーで、岡田監督は何を試そうとするのか?
試合の勝ち負けにこだわるのか、こだわらないのか?
どうもよく分からない。
相手のオーストラリアが、もし勝ちにこだわってきたならば、ハッキリ言って勝ち目はない。
日本がこのメンバーだから、勝ち目がないのではない。
ベストメンバーであったとしても、今現在の日本代表のコンディションでは勝てないだろう。
だいたい考えてみて欲しい。
2戦前のワールドカップへの出場を決めたアウェーでのウズベキ戦は、やたら審判問題ばかりが言われるが、それを差し引いても日本代表は相手に押し込まれていた。
キリン・チャレンジカップを戦って、コンディション等は万全だと思われたが、結局内容は褒められたものではなかった。褒められるのは結果が問われる試合で勝ったということだ。
そして先のホームでのカタール戦。
負けに等しいホームでのドロー。
他ののチームを見ればいい。
本大会出場を決めたB組の韓国は、ホームにサウジを迎えてタフな試合をやった。
スコアこそ0-0だったが、内容は完全に勝っていた。
オーストラリアは、同じく、本大会出場を決めたあとのホームでのバーレーン戦。
グループ3位を確定すべく、果敢に挑んできたバーレーンの野望を挫く、2-0の完勝。
日本とは何かが違う...。
ここ最近の2試合で、残念ながら我が日本代表は、その弱点を完全にさらけ出してしまった。
それは以前から指摘されていたとも言える。
つまり、中盤で激しくチェックをされた場合、軟弱な中盤が機能しなくなり、結果チーム全体の戦力が大幅にダウンするのだ。
中盤の両中村は、フィジカルに弱く、スタミナも十分ではない。
ここが日本代表の最大の弱点だと筆者は思っている。
遠藤も激しいチェックには弱い。これはJリーグの試合でも明確になっている。
アジア最終予選というレベルの中で、実は日本は相手チームから強いと恐れられていた。
だから相手チームは、殆どの試合で、試合開始から引き気味の戦略をとっていた。
結果日本は、あまり中盤で厳しいチェックを受けるということはなかった。
中盤のチェックが甘ければ、テクニックに長けた日本の中盤陣は生き生きする。
ところが...である。
予選も最終戦に近づいてくれば、怖い(と思っている)日本が相手でも、勝ち点が欲しい相手は、リスク覚悟で中盤から激しいチェックをかけてきた。
ウズベキスタンもカタールもそうだった。
その結果どうだったか?
ウズベキスタンもカタールも、勝っていておかしくない試合をした。
結果論だが、カタールなどはエースストライカーを含む、主力選手が2名がイエローカードの累積で日本戦は出場停止だった。ベストメンバーならどうなっていたのだろう?
カタールの、世界的名監督のひとりのメツは、完全に日本のそうした弱点を見抜いていたが、彼の最大の失敗は、昨年11月のホームでの日本戦では、まだ弱気だったことだ。
いま思う。
アジア最終予選のA組で戦い、現時点で最下位となっているウズベキスタン。
このウズベキスタンとさえ日本はホームで引き分けているのだ。
今の日本は強いのか?
さて今回のブログの結論に入ろう。
おそらく、1年後の日本代表においては、現在の中盤の「核」である中村(俊)は、選手としてのそのピークを過ぎているだろう。フィジカルやスタミナ面においても、夏の開催のワールドカップ本大会では、彼にとっては相当厳しい戦いの場になるだろう。
岡田監督が、そこを現時点で考えているのかどうかがポイントになると思う。
現時点では彼中心の日本代表を公言しているのだ。
今の日本レベルのテクニックと戦術。そしてフィジカルでは、本大会ベスト4は絶対に無理である。
それどころか、グループリーグ突破すら難しい。
それほど夏の本大会は過酷で厳しいのだ。
個人的には、フィジカルと経験に長けた稲本は、絶対に代表に戻すべきだと思う。
メンタル、フィジカル共に世界レベルに近い本田も、レギュラーに定着させたほうが良い。
その方が絶対に世界と戦える。
とにかく屈強でタフな選手が、本大会では必要なのだ。
ポジション的な問題はあろうが、槙野あたりは使いたい選手だ。
スタミナ豊富で、シュートの積極性で、左サイドの長友は、成長力も大きく合格点だ。
本気でワールドカップの本大会でのベスト8や4をめざすなら、幸いまだ1年ある。
いくつかのポジションの選手を再度見直し、ガンガンテストマッチをやればいい。
1年で劇的にチームが成長、変身したケースも過去にはあるのだ。
最も心に残しておくべき光景は、2006年のドイツ大会のグループリーグ初戦で、日本がオーストラリアに80分から、僅か12分ほどの間に3点を取られ、屈辱の逆転負けを喫した試合だ。
あんな屈辱は2度とは味わってはならない。味わいたくない。
相手はブラジルやドイツ、オランダではなく、オーストラリアだったのだ。
4大会も連続で本大会へ出場したのなら、もう経験した過去を教訓にするべきだ。
もう、参加することに意義があるだけの大会ではないのだから。