太宰治『竹青』、村上春樹『騎士団長殺し』 | 奈良大好き主婦日記☕

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鎌倉在住
奈良や仏像が好きで子育て終了と共に学び直し大学院博士課程修了、研究員になりました。
テーマは平安後期仏教美術。

明日香村、山の辺の道等万葉集の故地が好きです。
ライブドアにも書いていました(はなこの仏像大好きブログ)http://naranouchi.blog.jp


タイトルに、関係なさそうな二人の作家の名前を並べましたが、もちろん関係ありませんニコニコ
2つのことを、同時に書いているだけです(分けて書け!って?だってもう書いちゃったもん…)


本本本


作業をする時、眠れない時、
最近はYouTubeで朗読を聴くことがあります
その中のひとつ、
太宰治「竹青」(40分弱)

舞台は中国
カラスのお話です
太宰治のお話は、ウィットと自虐に富み、くすんニコニコと笑えるものが多く、このお話はダメ人間がカラスになって素敵な伴侶と巡り合ったのに…というお話です

子どもの頃に読んだ、『青い鳥』をちょっと思い出すかなという内容(いや、全然違うかもしれないけど)

朗読をしている女性の声が心地よいです
朗読は、声質や読み方が「命」なので、気に入った読み手を見つけられれば、なるべくその人のものを聴くほうが良いように思います
(同じ朗読でも、中には下手なおじさんの朗読などもあり、途中から鼻をすすったり、読み間違いしたりで、イヤホンで聴くと生々しくて、ゲンナリするものもあるんですよ……ホント、やめてほしいわガーン)


本本本本


以前に少し書きましたが、
京都四条烏丸の大垣書店で買った
村上春樹『騎士団長殺し』、ようやく読了しました

第1部  顕れるイデア編
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第2部  遷ろうメタファー編
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イデア、メタファー、二重のメタファー…

こんな言葉に象徴される出会いや出来事があり、読みながらびっくり←こんな顔になったり、ガーン←こんな顔になったりしました
(というのも、メタファー(暗喩)で、実際にそんな百面相しながら読んだわけではありませんよ←当たり前)

「イデア」は、「観念」ですが、これが愛嬌があり、頼もしい存在でした
イデアが亡くなる、というのは、何を意味するのだろう?

「二重のメタファー」は、とても恐ろしかった

…………

「あなたの中にありながら、あなにとっての正しい思いをつかまえて、次々に貪り食べてしまうもの。そのようにして肥え太っていくもの。それが、二重メタファー。それはあなたの内側なある深い暗闇に、昔からずっと住まっているものなの」

「絶対的なものなど何ひとつない。痛みだって何かのメタファーだ。…すべては相対的なものなのだ。光は影であり、影は光なのだ。」


…………

読んでいる時は、先が知りたくて読むのを止められない(実際は読む時間がまとめて取れなかったけど)のに、
読み進めていくうちに、読み終えてしまうのはもったいない、と思いました
(だからといって、これ以上長い作品にしてほしいとは思いませんが)


自分で書評など、おこがましくて書けませんので、ご紹介します

・東洋経済

・講談社



主人公が画家なので作品の絵の描写があり、その他にも、風景の描写、服装や車の詳細な描写などもあり、読んでいて情景が浮かびやすい……しかし、それだけではなく、とんでもないものも出てきました!びっくり

ネタバレになるので書けませんが、ハラハラしてしまって、読み進めないと落ち着かない!という作品でした

どうです?読みたくなったでしょ?ニヤリ
(新潮社の回し者ではありません爆笑)