川原寺は、飛鳥寺(法興寺)、薬師寺、大官大寺(大安寺)と並ぶ飛鳥の四大寺に数えられています。
『日本書紀』にはこの寺の創建に関する記述がありません。そのため創建の時期や事情については長年議論され、さまざまな説があり、「謎の大寺」とも言われています。
平城京遷都のさいには、他の三大寺(飛鳥寺、薬師寺、大官大寺)はその本拠を平城京へ移しましたが、なぜか川原寺は移転しなかったのも謎の一つです。
平安時代最末期の焼失後は歴史の表舞台から姿を消し、発掘された瓦や塼仏(土で作り焼成した仏像)、堂塔の礎石以外には往時をしのばせるものはないです。
現在、川原寺跡は南大門、中門、廻廊などの旧位置がわかるように整備されています。
中金堂跡付近に建つ弘福寺は川原寺の法灯を継ぐ寺院で、重要文化財の木造持国天・多聞天立像(平安時代前期)を安置されています。
9世紀になって真言宗と結ばれ弘法大師が朝廷より賜り、「弘法大師ゆかりの寺」として栄えました。
・橘寺
・亀石
・石舞台古墳
・飛鳥寺
川原寺(かわはらでら)
(住所)奈良県高市郡明日香村川原
駐車場 なし
寺の前に公共のトイレがあり、そこに数台なら停められますが、長時間の駐車はやめておきましょう!
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