連休が明けて | 奈良県古民家再生協会ブログ

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連休が終わって今日から現場が稼働しています。

数年前までは連休もあまり関係なく現場が動いて

いた時期がありました。

近隣の方も休日に現場で職人さんが働いていても

あまり気にしない人たちが多かったのですが、

いつ頃からか休日に作業をするとクレームが来る

ようになりました。

 

職人さん、特に大工さんは朝8時ころから作業を

開始します。

自治体によっては作業開始は9時からというところ

もあります。

今の時代はそれが当たり前なのかもしれませんが、

1軒、いくらで請負をしている職人さんにとっては

作業時間を制限されると厳しいです。

それは工務店も同じです。

公共工事も週休二日を試行している現場が目立つ

ようになりました。

働きすぎは罪悪のような環境になってきましたが

いかがなものでしょうか。

 

数年すればそれが普通になる時代が来るのかもしれません。

少ない時間で効率よく、それが理想なのはよくわかります。

現場で物造りをする住宅業界ではできることが限られてく

るのかもしれません。

今のところは生産力を人数でカバーしています。

どの現場も最低二人、現場によっては3人から4人の職人

さんが動いています。

私がこの業界に入ったころは各現場に大工さんが一人と

いうのが普通でした。

棟上げは別としてその後は竣工まで一人の大工さんが仕上

げていました。

工期に間に合わないときだけ数日応援の大工さんが入る

といった形でした。

今も同じ形態で動いている現場はあるかもしれませんが

少なくなったでしょうね。

もう時代遅れなのかもしれません。

これがまた新しい職人さんが育たない環境になっている

とも思います。

当社は今4名の社員大工を抱えていますがなかなか思った

ようには育ちません。

昔のようなたたき上げの大工さんについて厳しくでは、今

の若い人はついてこれないので上達のスピードも遅くなります。

職人さんの世界は独立するくらいの気概が必要です。