大工さんになりたいですか。 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

家の構造材を加工しています。

天然乾燥の杉と桧ですが、いつも大工さんに刻んで

もらっています。

現代は何につけ効率よくという考えですからほとんど

の家はプレカットです。

プレカットに比べれば大工さんに刻んでもらうという

手間はコスト的にも工期的にも不利です。

コストでいえば一般的な在来の家ならプレカットは

約半分で済むと思いますし、工期というか時間で言うと

30坪くらいの家で大工さんは25日から30日くらいかかり

ますが、プレカットなら1日でしょう。

 

 

建設業界はどこも人手不足です。

どの職種でも若い職人さんは少なくなっています。

大工さんもそうです。

そこで大工さんを育てようという動きはあります。

専門学校もあります。

当社では今現在、見習いの大工さんが2名います。

来年の4月にはもう一人入社の予定です。

少ないながらも大工さんになろうという人はいるようです。

 

大工さんの仕事は多岐にわたります。

私の会社では墨付け、手刻みから、上棟、完成までの

造作、しかも新建材は使わないので枠材の仕上げ・加工

も大工さんの仕事です。

階段も刻んで造ってもらいます。

もしハウスメーカーなら建て方の班、造作の班と別れると

思います。

墨付け手刻みはまずありません。

造作も新建材ですからほぼ組み立てるだけです。

かなり仕事の内容は違うと思います。

 

 

私個人は大工さんの仕事として面白いのは墨付け、

手刻みだと思います。

当社に応募してくる若い見習の人も墨付け、手刻み

ができるからという理由で応募してきています。

効率の良いプレカットが増える一方、やりたい仕事

は墨付け、手刻みなんですね。

そんな技術を身に着けたいという若い人がいれば

代々受け継がれていくことでしょう。