ピアノレッスン 297-299 ベートーヴェン ピアノソナタ9番 1楽章 | 初老精神科医なおざう

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教員をやめ、中年で再受験して、今や初老精神科医。仕事はぼちぼち。ピアノのおけいこ、読書、お酒、その他の日常を記して行きたいと思います。

ベートーヴェンの32曲のピアノソナタの中で、ソナチネ的な19番、20番、25番を除けば、最も易しい曲の一つとされる9番に挑戦する。易しいと言っても、ベートーヴェンのピアノソナタだから、なおざうにとってはもちろん難しい。

 


1-3小節、左手の和音は軽く刻み、右手はスラーを意識して弾く。5-6小節の両手の掛け合い、最初はぎこちなかったが、練習を繰り返したらスムーズに弾けるようになった。16小節から21小節が難所。右手も左手も和音が動く。左手は5の指でしっかりリズムを刻む。パターンは決まっているので、練習して慣れれば大丈夫。16小節から20小節、いずれも3拍目から4拍目にペダルを踏むのが良いか。楽譜の強弱の指示も意識して。22小節から第二主題が登場。園田高弘氏の楽譜では、25、26小節の左手の拍に合わせて2回ペダルを踏むように指示があり、従ってみるが、右手に気がとられて結構弾きにくい。29、30小節も同じ。臨時記号が多く、また時折声部が加わって変化するので、楽譜は単純だがミスしやすい。38小節後半から4声に分かれて盛り上がる。46-49小節、右手のsfに合わせてペダルを1拍踏む(園田高弘氏の楽譜)、その後の左手の3連符、速く入りすぎないように。半拍分だけのリズムで明快に弾く。この部分、気持ちが良いところである。でも、ここで安心してしまってはいけない。その後の50-55小節の両手の和音連続が難所。練習を重ねるしかない。ふう。

 

 

展開部

左手のアルペジオ、リズムに偏りがないよう、4つの音を、2番目の音、3番目の音、4番目の音から始めて4つずつ弾く練習をすると良い。でも、ベートーヴェンのピアノソナタとしては、展開部は弾きやすい方であろう。79、80小節の左手のアルペジオは、音域が広いので手首を柔らかく移動させて弾くと良い。

91小節から再現部に入る。この部分、ペダルの指示がある楽譜が多いが、ペダルを使わないで左手の音階をクリアに弾くのが良いと先生は言う。左手のスケール、もちろんしっかり練習が必要である。再現部、転調のほか、オクターブを移動させたりとか、微妙に味付けがされていて、提示部より弾きにくい部分がある。135小節目から136小節目が難所。右手の2声、上がる音と下がる音があり、左手も4分音符が下声から上声に移動したり、気を使わなければならない。

 

3回レッスンしたが、もう少し練習が必要である。でも、月光ソナタ3楽章よりは大分弾きやすい。この後も、易しめのベートーヴェンのソナタをしばらくやろうかな。