まず、ダイズシストセンチュウの生態について

(全部、ネット検索で調べた「受け売り」ですが)

 

①シストとは

シストセンチュウは、卵のごく一部はメスの体外に産卵されるが、大半は体内に留まったままになる。卵を数百個体内に持ったメスが死んで、メスの体表が卵を保護する「シスト」となる。

シストは、寄生する植物がない時には10年以上休眠できる

 

ダイズシストセンチュウのシストは大きさ0.5~1mmの「レモンの果実」型(レモンの果実型の2つの突起...メス親の口と肛門だそうな)

ちなみに、ジャガイモシストセンチュウのシストは、ほぼ「球形」

 

7~8月頃には、寄生するマメ科の根の表面に「レモン果実」型の白い粒として観察できる。秋には褐色になって根から脱離して土の中へ。

画像はこちらで見てください(画像だけを拝借するのは著作権の問題があるので)

 

夏に生育不良の植物の根の表面を見ればシロートでも判別しやすいが、秋以降は土粒子との判別が困難。

専門家は、土をふるいにかけて0.5~1mmの粒子だけを集め、顕微鏡で観察し、シストらしきものが見つかれば、PCR法(コロナウィルスで有名になった遺伝子増殖法)で遺伝子を増やしてダイズシストセンチュウの遺伝子が存在するかどうか確かめるそうな。

 

②卵の孵化と寄生

大豆・小豆・インゲンの根から分泌される物質が、ダイズシストセンチュウの孵化促進物質として働く。(周囲に大豆等が無ければ、孵化せずに何年も休眠を続ける)

孵化した幼虫は、二齢幼虫期に大豆等の根に侵入して寄生する。メスはそのまま根に寄生し続けるが、オスは土中に出て移動してメスと交尾するそうな。

 

下三角

下三角

 

ダメ元で、今頃になって私が栽培した大豆の根を調べてみましたが...

大豆「サチユタカ」の、生育不良で10月に立ち枯れした株(草丈は30cm以下)。刈り取らずに放置してあったのを抜き取って、土を取り除いてみました。

細い根はもうほとんど分解されて、太い根しか残っていません。たぶん無駄だろうとは思いましたが、一応点検してみました。

 

根を拡大して見ると。

この丸い粒は直径2~4mm、根粒です。もう中は空洞になっている。大豆が枯れたので、根粒菌は土の中に戻っていったのでしょう。

 

1mm以下の粒はないか、探してみましたが...

根の表面の突起、1mm程度の大きさのものはありますが。シストではなさそう。もしダイズシストセンチュウがいたとしても、もう根の表面には留まっていませんよね。土の中に分散してしまっているハズですから。

 

やっぱり、無理でした。

センチュウ害かどうかは、今となっては分かりませんショボーン

 

 

(続く)次回は、クローバー類の効果

 

 

連作障害シリーズ①~⑥は、こちら