今年の大豆栽培は、さっぱりダメ、大凶作でした...
栽培記録のコメントで「連作障害では?」という指摘があったので、ちょっと気になって...
連作障害について、今まで知っていたことに加えて、もう少し深く調べてみることにしました。
いわゆる「連作障害」には、大きく分けて3種類の原因があります。
①その作物に特有の病原体や害虫が繁殖する
②土壌中の特定の成分が欠乏することによる生理障害
③作物が分泌する物質(有機酸やアレロパシー物質)の蓄積による自家中毒
①その作物に特有の病原体や害虫が繁殖する
茎や葉に明らかな異変・病変が出ることが多いので判断しやすいですね。
実際、私の農地でも、
ナスとトマトの白絹病、トマトの青枯病、キャベツの菌核病、ブロッコリーの軟腐病、などを経験しています。
「カビ、細菌、ウイルス」による病気は、無農薬栽培では完全に防ぐことは不可能。
どこの土壌にもありふれて存在してい病原体が大半なので、一部の株が病気に罹ることはやむを得ない。特定の病気が多発・蔓延した区画では、その作物の栽培を一定期間避けるしかない(休耕や輪作)。
カビによる病気は、水田との転作で防げるようですが(カビの胞子は水没すると死滅するものが多い)
↓キャベツの菌核病(カビによる病気)...今冬は「暖かい雨」が多くて、冬なのに菌核病が発生して困ってます。
菌核病の胞子は水没すると死滅するそうなので、病変した茎葉は、農地の端の湿地に埋めています。(穴を掘ると、常時水が溜まっているので)
ただし、一点、大豆に関して私の知識不足だったことがあって...(詳細は後日<出し惜しみ?>)
※私は植物生理学の専門家ではない(当然ですが、笑)ので、まだまだ知らないことが多くて...誤りや追加訂正があれば、コメント欄でご指摘をお願いします。
ちなみに、専門家に言わせると、厳密には「③だけを連作障害と呼ぶ」とのことですが。「①は病気」「②は生理障害」であって連作障害ではないらしい。
でも、世間一般では「①②③すべてをひっくるめて連作障害」と呼んでいますよね。
(②③については、次回)