180系トヨタハイラックスサーフ 1KZディーゼルターボ
もう何をかいわんや、日本の四駆ブームの中心的存在でしたね。
この頃のハイラックスサーフは、手ごろなボディサイズで
日本の道路事情にピッタリの人気車種でした。
ゴツい四駆をスマートに乗りこなすのが
当時の若者のトレンド(死語?)でありましたな。
さて本題・・・大切に乗ってきたサーフですが
突然の大失調、エンジン始動不可能に陥ったそうです。
いつもお世話になっているショップ様からの要請で
おそらくECUの故障ではないかとの見当です。
お手元で蓋を開けてみると、電解コンデンサの周りに
イケナイ染みが見られるとのこと・・・
大体の予測はついていますが
電解コンデンサからの液漏れは、一刻も早くその汚損を止めて
正しい処置を行うことが大切だと伝えます。
届きましたECU。
早速蓋を外して、内部を確認。
↓画像は、液体をぶちまけたコンデンサを取り外して撮影したものです。
重症箇所は2つ・・・
正直・・・「これはマズいな」と思いました。
コンデンサからの電解液(強アルカリ)が漏れ出してから時間が経ちすぎてる。
思いのほか汚損が拡がっていたのでした。
徹底的にやるか、ここで諦めるか・・・
いずれにしても、汚損部分を取り除いて
「被害状況」を把握する必要があります。
ショップ様に、状況の説明を兼ねて修復プランを伝えます。
「任せる」
全幅の信頼をもってそう言って下さる、ありがたい事です。
もう徹底的にやる気になりました。
イケナイ染みをすべて取り除きます。
ナイフやニードル、削り系の道具を総動員して腐食した部分を完全に
取り去ります。
これを怠ると、また腐食が進んでいってしまいます。
画像では、ピカピカの銅箔に見えますが
実際には・・・もう「ペラペラ」おまけに一部のパターンは消失してしまって
難工事が予想されますが、負けませんよ。
マイクロプロセッサ廻りのパターンは腐食がひどくて断線
かろうじて、元のパターンが残ってしましたので救われました。
ペラペラの銅箔にいくら半田付けしたところで
高周波の行き交うプロセッサ廻りは絶対に復元しませんので
そうそうに見切りを付けて、ジャンパ線でやり直しです。
「スルーホールピン」といって、基盤反対側へ接続しているピンを
削り取っています。ドリルは0.5㎜ ジャンパ線は0.3mmです。
ドリルが曲がって、変なところに突き抜けたらアウト
もちろん、力んでドリルを折ってしまってもアウト
反対側パターンのど真ん中へ貫通
ここへ0.3mmのジャンパ線を接続します。
ジャンパ線で無事に開通しましたの図
修復を続けます・・・
腐食してペラペラになった「ベタ」パターン部分。
新たに銅箔を再建して行きます。
設計者はどうしてこのパターンとしたのか?
それを理解しながら修復をしなければなりません。
アース(グランド)レベル、ノイズ対策・・・
ただ電気的に接続されていれば良いというものではありません。
・・・いいですね。
もう一方の重症箇所
こちらもペラペラになっております。
再建中
ハンダで、元のパターンと一体化させます。
部品実装完了
この後、防湿コーティングをして銅箔の酸化を防止します。
すべての部品を再実装して、作業は完了しました。














