BMW F10 5シリーズ DME(ECU)なおそうや | なおそうやのブログ

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使い捨ての時代に逆行し
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久しぶりに、いい歳して溜まりに溜まった

お仕事ネタです。

 

 

2010年式 BMW 5シリーズ  F10

 

車輌を購入後

懇意のショップへ点検を含めた

総合チェックの際

マルチファンクションディスプレイの表示に異常が見られた。

 

走行には特に支障は無いが、気になるところでもあるので

修理可能かとの依頼でした。

 

このツラ構え、カッコエエすな。

 

専用診断機での結果

機関部分の制御は概ねOKですが

ビットシリアルデータバス(舌噛んだ)つまり

データ通信網に何らかの支障があるとの事でした。

 

もう「現代」のクルマとなると

もの凄いスピードでいろんなデータをやり取りしておりまして

ちょいと躓くと、とたんに「エラー」。

修理する側も、それに応じたスキルがないと

手も足も出やしねえのさ。

 

お近くのショップさんなので

直接出向いて、はじき出された診断結果をもとに

検討を重ねます。

 

配線図を頼りに、コツコツと導通の良し悪しや

電気信号のレベルを調べて行くと・・・

 

・マルチファンクションディスプレイの

     オイル交換時期が設定できない

 

・冷却水ポンプ、オルタネーターの

 信号電圧レベルが規定に達していない

 

ディスプレイは最初に気が付いていたのですが

後の点検で後者の異常があることに気が付いたのでした。

 

信号電圧を出力しているのは

ECU、BMWで言うDMEですな。

 

 

「うそ?この年式でDME故障?」

 

 

まさかと思いながら、確認作業を進めたのですが

消去法で出る答えは

「DME ! たぶんDMEだと思う・・・DMEじゃないかな?

               ま、ちょっと覚悟はしておこう」さだまさし

 

 

お値段 何と30万円!

金利手数料はなそうやは負担しません!

 

 

しかし・・・何でこうなった?

 

 

故障頻発例や対策方法などをまとめた情報

これをTSB(テクニカルサービスブリティン)

通称 ブリチン もしくは フ◯チン

 

 

海外を含め、ありとあらゆる所からの情報を

かき集めます。

 

 

そして浮かび上がったのが

「イグニッションコイルからのノイズ」

 

 

どうも、このモデルに搭載されている

エンジンのイグニッションコイルは問題が多く

凶悪なノイズを発生してしまうらしい。

 

 

もちろんDMEとも電気的に繋がっている関係で

故障を引き起こすとか・・・

なんてヤンチャな奴だ。

 

 

諸々のデータを参照し

「DME故障」と断定したのでした。

 

 

さて、ここからが私のお仕事。

 

 

 

 

 

 

 ひとこと「デカっ!」

コンチネンタル製 通称MSV90

これがエンジンの真上に鎮座しているわけです。

 

 

 

 

 先ずは上蓋を外します・・・

最近は「接着で密閉」されているユニットが多くて

腹を開けることすらままなりません。

 

 

 

 

 

 

 

お好み焼きでも焼いているかの図

基板の下に貼り付いているアルミのプレートを剥がすのですが

これが手強い・・・

無理をすれば基板を壊してしまうし

ちょっとやそっとじゃ剥がれてくれないし。

怖い作業なんですよね。

 

最近のECUは「開けるなよ、触るなよ」と

言わんばかりの接着攻撃。

これだけで、ひと仕事です。

 

 

 

 

やっと剥がれました。。。

そのあとのお掃除ショット。

これも時間がかかる。

 

 

 

さてと・・・これでやっとスタート地点に立った。

 

 

 

クルマの「配線図」はメーカーが出版してくれていますが

モジュールの内部の配線図はありませんので

基板のパターンを見ながら

故障箇所を絞り込むことになります。

 

 

これが最も難しいところ、そして面白いところ。

 

 

 

解析は数日間に及びましたが

理論的に矛盾のない箇所を突き止めました。

 

 

担当のメカニックに

詳細な説明をして、部品交換の許可を頂き

修理作業を続行します。

 

 

同時に、例の「イグニッションコイル」は

新品に交換する手はずを整えます。

これが元凶ですから、トラブルの芽を摘まねば

また同じことになるからです。

 

 

数日の後

部品も揃い、交換作業。

こちらも細心の注意を払って作業をします。

 

 

そして納品。

 

 

翌日、担当の方から

「すべて正常に戻ったよ!ありがとう!」

明るい声で電話を頂きホッとしました。

 

 

30万円を思えば

かなり安く修理ができました。

それより何より、貴重なスキルアップのチャンスをもらって

私自身も大変に有意義な案件であったと思います。

 

 

あれ?最後のほうは

自動車工学の整備日誌アラカルトみたいになっちゃった(笑)

 

 

BMW F10 DME修理完了です!      グッグッグッ