BMW E66 CASのクローンを作ろうや! -2- | なおそうやのブログ

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使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
展開するエコロジカルなブログ


前回、

そんな状況の中
CASのクローンを製作するというチャレンジに至ったわけですが
今回はCASのデータを引き抜く為に


CASプログラマーなるものを用意したワケで。


全く・・・使えねえ・・・ orz


もとい
今回のCASには使えない・・だけだと思います。


これが使えれば
かなり手間を軽減できるはずだったんです。
現実はこんなもの。


こうなりゃチップを取り外して
直接データを読み書きする他ありません。




苦闘の末
CASを3枚おろし


アルミの筐体に見えますが
これはマグネシウム製。。。贅沢ですな。





さて、基板単体になったところで
またまた難関。


画像では確認しにくいと思いますが
表面にこってりとコーティングが盛ってあります。


最初のうちは
「アルコールかシンナーで取れるっしょ」
軽く考えておりましたが


びくともしない・・・なんだコレは??
もしかしてエポキシ?


エポキシ系は接着剤として
広く用いられておりますが
これが「いざ除去しなくちゃ」となったら
最も除去に困る物質です。


溶剤に溶けない
熱に強いetc...


これらが全て「難点」にかわります。


あれこれ試すこと数日(笑)
とある薬剤が反応しやすいことに気づき
そいつで大雑把にコーティングを除去しました。




CPUの奥の奥までコーティングが染みこんでいて
通常のやり方では取り外しが困難だとわかりました・・ゲッソリ。


要するにメーカーさんは
「バラすなよ!いぢるなよ!」と言いたいワケですね。


ここで諦めては「なおそうや!」の名が廃るってもんだ。




次なる作戦の為
黒いコネクターを取り外しました。




秘密兵器
「灼熱くん2号」で熱線を浴びせ
半田ごとコーティングを焼き切ります。




本来は、このような目的に使うものではありませんが
緊急の時はいろいろ応用するのが
なおそうや流です。



かくして、チップは無事に取り外しができたのでした。



ふうっ・・・手こずらせやがって。。。




専用のプログラマーで
データの読み出しを行います。



ここでやっと折り返し地点・・・いや、、まだか?



クローン先のCASをまったく同じ手順で分解し
書き込みの準備を整えまして



プログラミング・・・って
写真を撮り忘れましたです。




そして組付け
一本のハンダミスも無いように・・・
112本のピンを留めてゆきます。
これがクローン元と相手xCASの基板と
プログラミングアダプターへのハンダ作業で
4回戦、448本の神経消耗戦が
私の頭髪を奪ってゆきます。




よし・・・完成。
じゃないや・・・まだ鍵のスロットを組まなきゃ。




もう、どれ程の時間・労力を注いだのか
まったく計算できません



意地   です・・・ここまで来たらね。


まあ損得を考えては出来ないなと
最初から解っておりました。


ちょっとした気の緩みが元で
ユニットを壊してしまう懸念も十分にあるわけで
お引き受けした背景には
「困ったときはお互い様」と思える
信頼関係があったから。
でなきゃ
こんなリスキーな仕事は
怖くて怖くて・・・◯◯しちゃいます。




元の姿に戻ったよん^^
CAS ジェミニ・アイラブユー♥
お祝いにワインでもソムリエっちゃうか!



CPU裏のコーティングが加熱によって
アメ色に変色しているのがわかります。



無事にクローンができたことを伝え納品。


クローン側のCASで
無事にエンジン始動ができた旨の連絡を受け
この作業は、めだたく完了したのでした。



困り果てた暗電流・・・
これで解決に結びついたか??



残念ながら 答えは " No "


結論をいうと
CASは「シロ」でした。


ですが、ここで「失敗」と取るか
「塗りつぶし」と考えるかで
後の展開が大幅に変わってきます。



もちろん
我々が感じたのは「これでシロとわかった」
スッキリとした気分でした。



ハショリ気味ですが
CASは問題なしと判断したことで

そこへリンクしいてるデバイスに目がゆくことになり


えええええぇぇぇ !!!! 
コレがだめだったのかよぉおおおお!

と解決への急展開を遂げたのでした。



原因となったデバイスは
諸事情で伏せさせて頂きますが
まあ、解ってしまったら笑い話。。。です。



今回の案件で学んだことは



困った時こそ冷静に」


日常の随所にある
思いもがけないピンチ。
それに遭遇したとき
やはり焦って、追い込まれて・・・
そんな時は決まって
「こんなハズじゃ」とテンパるのが人間というもの。


だけど
こんな時こそ冷静沈着に
一歩引いて俯瞰的な視野を持つこと。


わかっちゃいるけど・・・難しいです。
だけど一番大切な「現場の心得」でしょうか。
深く教わった気がします。


仕事だけじゃないですね。
日常の出来事に対して、常に必要な精神でしょう。
私はまだまだ・・ですね。


8月の現在
修理車は快調に「SLEEP」しているそうです。


では、そろろそ私も「SLEEP」


             CASクローンの巻・・・でした。