BMW E66 CASのクローンを作ろうや! | なおそうやのブログ

なおそうやのブログ

使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
展開するエコロジカルなブログ


それは遡ること、約半年前・・・

ご近所でいつも良くして下さる
輸入車専門ショップさんからの相談事でした。



2006年式 BMW E66 7シリーズ








暗電流が治まらない・・・



自動車の「暗電流」とは
家電で言う「待機電力」に似ています。



エンジンを切って
ドアをロックしても、昨今の車は
チビチビとバッテリーから電力を頂戴して
いろいろな機器のバックアップをしているワケです。



ラジオやカーナビのメモリーも
そのおかげで成り立っているのですが
それらを暗電流と呼びます。



一昔まえは
先出のラジオやカーナビくらいのものでしたが
きょうびの車ときたら
コンピューターユニットの塊ですから
それぞれが
次回の始動時に必要な始動プログラムを演算して
「仕事終わり!」と号令をかけあって
数十もあるユニットが、順番に停止してゆきます。



これを「スリープ状態」と言います。



エンジンを切ってドアロックをして・・・
人間が車から離れても
実はゴニョゴニョとお仕事をしています。



この時代のBMWが
完全にスリープに入るまでには、およそ一時間 (!)
ビックリでしょ?



その間の電力は、もちろんバッテリーが便りです。



エンジン停止直後は
およそ7~10Aを消費しながら
次第にスリープに入り、最終的には30~50mAへ
落ち着くのが正常な動き。
30~50mAと言うと、LED一個の消費電力が近いかな?



今回は、どれだけ待っても
スリープに入らず、暗電流が1アンペア近くのままという
困った状態。
どんな状態かというとLEDで例えると(笑)
30個くらい点灯しているに近いです。



こんな状態じゃ、どんなバッテリーでも
すぐに放電してしまいます。



オーナーさんは
購入後、顕著なバッテリーあがりに
悩んでいたそう。



出先でとうとうエンジン始動不可能となり
涙のレッカー移動・・・





当時、担ぎ込まれた遠方のディーラー協力店さんで
あれこれ交換された挙句「直っていない」
目も当てられない状態。




ディーラーもさじを投げ
困り果てて移送されてきたのでした。




半年前に入庫・・・
それから約3ヶ月間の激闘を繰り返すことになります。



地道に繰り返す
配線不良、コネクター不良・・・
もう配線図なんか覚えてしまうくらいです。



ただ私は直接の担当者ではないので
その様子を聞きつつ、ない知恵を絞る係。。。



すべての配線やコネクター
モジュールを疑って、動作確認を繰り返します。
一つでも確認漏れがあれば
最初からやり直し・・・
ここでいい加減な作業をすれば
元の木阿弥・・・多分直せない。




それはそれは
頭髪がどうかなるか?と思うほどの
大変な道のりでした。




そして浮上したのが
「CASの動作に問題な無いか?」という疑い。



Car
Access
System



の略です・・・多分。



まあ先述のスリープ号令に深く関わるモジュールでして
Accessって言うくらいですから
イモビライザーシステムの中枢でもあります。







鍵に仕込まれたID・パスワードを読んで
「エンジン始動してもいいよ」と判断をするワケで
なかなか複雑な動きをしているモジュール。




配線図だけでは動作の良否を確認できず
ディーラーレベルの診断機でも「OK」と出るのですが
どうしても塗りつぶせない領域に気がついたのでした。




こりゃ交換してみるしか無いか・・・




と言っても、ユーザーの負担を考えると
良否のハッキリしないものを
ポンっと付け替えるワケにもいかず
価格的にも「さすがビーエム」というプレミアムプライス。
さてどうしたものか・・・といった次第で




CASを借りてクローンしてみよう

という展開となったワケです。



しかし、よく貸してくれたな「CAS」



もう状況説明だけで
長くなってしまいましたね。



今日は疲れたよパトラッシュ。
私もスリープに入ることにします。



                    続く