3Dプリンターのスティッキングを改善する!ABSジュースつくろうや! | なおそうやのブログ

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使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
展開するエコロジカルなブログ


毎日「暑い暑い」と呻きながら、暦は早や8月・・・

もう2週間もすれば「残暑厳しき折・・・」と
挨拶が変わると思うと「夏」って短いですね。

いや、現代の夏は10月までって思うほど
残暑が長いですけどね。

 ← むかし

夏夏冬冬
 ← 現代

などと揶揄されるほど
気候が極端になっていると感じます。
「暑くもなく・寒くもない」快適な季節が
極端に短くって
「人恋しや、秋の夜長」なんて
いってる間もなくガーンと寒くなっちゃうんでしょうかね・・今年も。


たまには3Dプリンターのネタを・・・

以前にもお話をしたのですが
一般的な3Dプリンターは「フィラメント」と呼ばれる
樹脂の糸を、アッチッチのノズルで溶解して
0.2~0.4mmほどの極細の「樹脂の糸」を
少しずつ積層して立体を形成する仕組みです。

立体を形成する土台を「ベッド」と呼びますが
このベッドに「はじめの一歩」を溶着させることを
「スティッキング」と言います。


ソフトクリームを作る時を想像して頂くと
分かりやすいかと思いますが
最初の「ひと巻き」の形が悪いと
出来栄えの悪いソフトクリームになってしまいますよね?


同じことが3Dプリンターでも起こります。
「はじめの一歩」であるスティッキングの状態が悪いと
どんなに精巧な作品でも・・・
文字通り「台なし」になってしまいます。


このスティッキングの問題は
フィラメント溶解型の3Dプリンターでは
黎明期(今も?)からの課題でして
私もスティッキングが上手く行かず手を焼くことが
度々あります。

これまでは、ベッド上に
「マスキングテープ」を敷いて
剥離しやすい環境を整えて、積層(プリント)を
開始していたのですが
このマスキングテープ作戦は
その日の気温や湿度によって
スティッキングの良し悪しが大幅に変化してしまう・・・
所詮は紙テープか・・・


調子の悪い時などは
1時間くらい失敗を繰り返してしまい
まさに「時間の無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」となります。


なんとかならんのか・・・


具体的な対策を集めましょう。
現時点では皆はどうやって対処してるか?

a.ベッドに直接積層する
b.カプトンテープ(耐熱絶縁テープ)を敷く
c.ABSジュースを塗布する
d.ヘアスプレーを使う


aは保温型ベッドではないガラス製ベッドでは
有効ですが、私のBlade1は
ベッド側もヒーター内臓の保温型を採用しており
デリケートな構造ですので、今回はボツ


b.c.dの作戦をコンボ技で試してみましょう・・・

●カプトンテープを購入しよう!

カプトンテープとは「ポリイミド」という
ちょっと可愛い響きの樹脂をテープ上にしたもので
耐熱・絶縁性に優れ・・・云々・・・後はgoogleで

海外の3Dプリンターマニアのブログで
「Sticking Devily!!!」とか言っていました。
Devilyって言うんですね Devilieが正しい?まいいか


「悪魔のようにくっつくぜ!!!」と解釈しました。


日本で言う「鬼のように!」という
意味合いでしょうかね?

「鬼キャン」とか

海外だと「Devill Camber」になるのでしょうか?
意外とカッコイイ響きじゃねーか・・・

脱線しました・・・


海外ですとカプトンテープも格安なのですが
今回は早く結果を得たいと思いましたので
amazonで調達しましたです。


絶縁耐熱テープ 50mm x 33m/ライフワーク・コンシェルジュ
¥価格不明
Amazon.co.jp


50mm幅をチョイス。
ロールの状態だとピカピカとカッパーメタリックに輝いていて
ちょっとオサレ・・・
テープを一枚に剥がすと
黄褐色のフィルムです。
電子機器を分解したことがある方なら
「おお、あのテープか」とお解りになるはず。



このフィルムの表面と
3Dプリンター樹脂との相性が「Devily」なんですな


■ABSジュースとやらを作ろう!

これも「Devily」の彼が
作っていたもので
狙いとしては、スティッキングするベッドに
予め薄~くABS樹脂をコーティングすることで
馴染みを良くしてやろうと言うものです。


作り方は簡単
「アセトン」という
こちらもチョット可愛い響きの
石油系溶剤に、いくらかのABSフィラメントの
端材を溶かしておけばOK。


さっそく馴染みのホムセンでアセトンと
ポリ容器を調達。


アセトンの身近な使用例としては
「マニキュアの除光液」なんです。


今どき100円ショップでも
マニキュア除光液が手に入ると思いますが
この「FRP用品お手入れ用」が
圧倒的に割安でしたので
こちらを購入しました。


ABSフィラメントを3cmほどにぶつ切りにて
アセトンの中に放り込みます。。。


この際気になるのは
「どの位の濃度が最適か?」という事・・・
とりあえず「3%」の重量比で作ってみることにします。


アセトンに樹脂を放り込んだら
あっさりと溶解してしまいます・・・
こんなに強力な溶剤で
爪とか拭いちゃって大丈夫なのでしょうか・・・


最近はマニキュアの除光液も
石油系ではないものもあるそうですが
このアセトンは体に良くないだろ・・・



■5日経過・・・

特に5日という数字に意味はありません。
ただ忙しくて5日経過しただけです。
まあ5日もあれば
美味しいジュースができているだろうとの
期待もありますが・・・


赤いベッドに
カプトンテープを貼りまして
ABSジュースを塗布します・・・
うっすらと膜が張っているのが
お分かり頂けますか?


■みせてもらおうか・・・
 カプトンテープとABSジュースの
          総合性能とやらを!


おおおおぉぉぉ!
あれほど苦労したスティッキングが
あっさりと進んでいるぞ!
画像の状態が「はじめの一歩」で
一発目の「糸」がベッドに溶着される様子です。


「紙とは違うのだよ!紙とは!」ランバ・ラル


さすがポリイミドテープさん!
そしてABSジュースさん!


この効果はハンバじゃないです!
大成功じゃないですかぁ!


ま・さ・に  Devily !!!


めでたしめでたし・・・

あれ?


「氣志團」も使っているという
日本最強のヘアースプレー「VO5・スーパーハード」
これも作戦上、購入したアイテムだったのですが
カプトン&ABSジュースのコンボ技での成功を納め
すっかり忘れておりました。



ま、いいか・・・
髪型を固める時に使えるしな。

いや、待てよ
固める髪が残り少ないのに?

あ"あ"~!
ヘアスプレーを使う目的が

髪とはちがうのだよ!髪とは!ランバ・ラル