ここ数日
ずっと食欲があったのに
昨日は、スプーン一口だけ食べて
どんなに口元に持って行っても
食べてくれなかった。
呼吸は、変わらずしんどそうだけど
前より、ゼーゼー小刻みに早い感じではなく
ゆっくり、前後に大きく動いていて
ゼーゼーの息がしんどいのか
こんなにゆっくり、大きく吸うのがしんどいのか
わからなくなってしまった。
でもラムさんは
本当に手のかからない仔で
どんなに一緒に寝ようとしても
猫の部屋に行きたがった。
まるで
「そんなにかまわなくていいのよ
私は大丈夫だから」と、言ってるみたいだった。
猫の部屋に連れて行くと
いつも定位置でゴロンとしちゃった。
いつも隣には、リリがいた。
こんな日が、もっともっと長く続くと思っていた。
昨日病院に連れて行ったばかりだけど
朝一で胸水を抜いてもらおうと思った。
気持ち、体温が低い気がする。
体温計を、肛門から入れてみる。
この時だけ
気高いラムさんらしく？、とても嫌がった。
身体はとてもしんどいはずなのに
上半身をよじらせて、体温計を入れさせてくれなかった。
「ごめん、ごめん。
恥ずかしいよね。
明日、病院行こうね。
ゆっくり寝たいのに、起こしちゃってごめんね。」
電気を消し
そっと部屋を出る。
廊下の電気はつけっぱなしにして
１時間に１度の間隔で起き
ラムのお腹が呼吸してるか、確認しにいく。
朝 ８時
９時の診察だったので
ラムをだっこする。
りりが心配そうに、見守る。
だっこすると
息がくるしいのか
しゃっくりみたいな、息を何度かした。
病院に電話をして
ラムがしんどそうなので、
今すぐ連れて行きますと伝える。
８時４０分
ラムをケージに入れようとするんだけど
両足で立てないので
ゆっくり寝かしながら、
ゲージに入ってもらおうとしたら
その場で、おしっこをしてしまった。
ラムは
今まで、どんな事があっても
別の場所でおしっこをした事がない。
玄関で
ラムの暖かいおしっこを、泣きながら拭く。
ラム
ラム
息がだんだんゆっくりとなっていく…。
時々、しゃっくりのような
詰まったような呼吸になったかと思うと
またゆっくり息をする。
ずっと目はしっかりしている。
ラム
ラム
もっと手をかけさせておくれ。
ラム！！
だっこをする
首がだらんとなる。
ラム！！！！！！
何度も声を掛ける。
ラムは一度も声を上げることなく
小さく鳴く事もなく
ゆっくりと、私の腕の中で
息を引き取りました。
こんなにあっけなく
こんなに潔く
こんなに最期までおりこうに
ラムとお別れするなんて。
ラムは気づいていたんだろう。
私が朝、起きるまで待っていてくれた。
朝、私が抱っこして
その数分後に、この世を去ってしまった。
ラムさん。
今年も、たくさんお花見に行ったね。
ラムさん、重くて
片手でだっこするの、大変やったんやで
でも
どこでも、必ず
「綺麗な猫ちゃんですね。」って言われて
私は、自分の事のように嬉しかったよ(*ﾟｰﾟ*)
ヤマちゃんがいなくなって
窓に行くことが多くなったね。
ヤマちゃんの命日
ラムさん、ずっと、天井を見つめて
オンオン鳴いていたよね。
ラムさん
ヤマちゃんの事、本当に大好きだったんだよね。
最近はリリと、一緒に寝ることも多くなった、ラム。
りりは、ゴロゴロと甘えるようになった。
今もりりは
ラムの姿を探して、ウロウロしてるよ。
ラムがいないって
寂しそうに鳴いてるよ。
大好き
大好き
みんなのこと、見守ってくれてありがとう
大好き
大好き
こんなに思わせてくれて、ありがとう。
愛おしく優しい時間をありがとう。
１６年、お姉さんのような存在で
いつも、私のそばにいてくれてありがとう。
誇り高いスコらしく
猫生を全うしてくれてありがとう。
もう苦しまなくていいね。
ラムの大きな瞳
気高いしぐさ
ちょっぴり怖がりなとこや
お風呂に入ると、変な声で鳴いちゃう事や
爪切りだけは、いつまでも慣れなかった思い出も全て
私の中で
キラキラ煌めいてるよ。
ラム
ありがとう。
あなたに恥じないように
ヒメとりりと、私と
精一杯、誇らしく生きていくからね。
そしていつか
また、クリクリお目目のラムさんに会いたいな。
ラムさんと、のほほんな生活を過ごしたいな。
それまで、ゆっくり休んでね。
虹の橋で
ヤマトに会えるといいね！！
