あら♡こんにちは
なおきぃです。
先週のファンミ・打ち上げ・オフ会のブログも草稿を書いている中、先に4/30に開かれたこちらのブログを上梓したいと思います。
初の「台本無しエチュード舞台」公演
今回は、なんせエチュードで台本もないのですから、ネタバレもへったくれもありません。(失礼)
とにかく観て思ったこと、感じたことを赤裸々に綴らせていただきます。
なお、5人にはお手紙をお渡ししており、その中にも書いていますが、いつも以上に厳しい目を持って観たので、改善点や伸びしろを感じたところは素直にこのブログに書かせていただきます!
※今回はノートを持ち込んでメモを取りながら観ていました。
前置きはこのぐらいで。
第1部「学園ドラマ~お笑い~」
五脚の椅子(教室のテイ)に、5人が座ってダベッている休み時間のような雰囲気で。
とにかくフリートークからスタート。
「今日何食べた?」から始まって、途中、ケバブ大吾先生が登壇されて、適度にネタフリして、エピソードトーク。
「学生時代の想い出」「面白かった先生の話」「恥ずかしかった出来事」
総評としては、ニコニコしていられる楽しい時間でした。
あっという間の一時間、めっちゃ笑いました(笑)
その中でテクニカルなところ。
メモしたのはこんなこと。(汚い字でごめんなさい)
書いているのは、「気づいたこと」。
学校という縛りの中で、自由に話してくださいと言われて、それぞれがどんな役まわりになって、どうやって話を弾ませるか、リアクションはどうとっているか、他の人が話しているときの表情とか手足の仕草はどうか?というところを先ずは重点的に見ていました。
5人のそれぞれの入り方の温度にムラがあって、それがアクセントになって自然とキャラ設定ができていましたね。
演技というより、どちらかというと5人それぞれのキャラクターに沿っていて、よりトークショーライクにはなりましたが、5人の魅力はそれぞれ出せたんじゃないでしょうか?(笑)
風見ちゃんがメインで話を回して、自分のエピソードを話して、それに将生君が自分の話をかぶせるという構図を基本線に、ちーちゃんと沙耶ちゃんがそれにリアクションする。(一言リアクションがツボったりw)それにこだまちゃんが自分のエピソードを繋げるという感じもあったね。
しかーーーし!改善点はいくつかあるかも。
まず、この企画は楽しいのですが、もっと楽しくするために必要なもの、居たらもっと盛り上がるもの。
それが、「ムチャぶり大魔王」の存在です。
いやー、ヤミグラの一真君の存在の偉大さを逆に知ってしまった。
風見ちゃんがその役目をしようとしてくれましたが、やや優しすぎたw
トークのバトンを次の人に渡すという感じじゃなくて、挙手制で次誰が話す?って感じになったところは少し物足りなかったんだよね。
そのために、待ちの表情の中に、次何を話そう?って考える表情が忍んでいたり。
もし、ムチャぶり大魔王がいたら、「〇〇といえば○○ちゃんはXXXだったんちゃうん?」という、バトンを投げつけるような裏回しをやってたと思うし、その辺を沙耶ちゃんやこだまちゃんがやっても面白かったかも。
あと、メモにも書いているけど、「ケバブさんの使い方・いじり方」
もっと大胆に、面白おかしくいじるのもアリでしたよ。
先生のテイで舞台に登場して、「じゃぁ、次は学生時代の恥ずかしい思い出を話せ」と、一言だけ語って去っていくケバブさん。
みんな真面目だから、その言葉を正面から受け取って、「えー?恥ずかしい話。。。なんかあったかなー。。。」って考えこんでしまうシーンがあったけど、考え込む前にまずはケバブ先生をいじり倒して、「ケバブさんって、今日はあんな感じなんだけど、いつもは〇〇なんですよ」みたいなトークをひと盛り上がりする不真面目さが欲しかったですね。
エチュード舞台は、役者以外は「全てネタ」「全て触っていいおもちゃ」だと思って遊び倒すのが良いのです(笑)
例えばこんなシーンがありました。
ケバブさん「ちなみに俺が一番恥ずかしかったのは学生の頃、好きだった子に告白して歌を歌ったことだ」
将生君「どんな歌だったんですか?ワンフレーズ覚えてません?」
ケバブさん「覚えてるよ!長渕剛さんの〝指切りげんまん〟という曲だ!」
・・・という流れから、この指切りげんまんという曲を、アカペラで、サビの部分を、しかもMONAアーティスト・Glanz・freciaのメンバーの前でケバブさんに歌わせるというこのシーンw
歌うケバブさんも凄かったけど、上の赤字の部分。「ワンフレーズ」という言葉を使って、歌うように仕向けた将生君のファインプレーでしたね。
課題というか、伸びしろといえば、「真面目過ぎた」ことの一言なのかなと思います。
もっともっと自由に、話を上下左右に伸ばしまくってもいい気がしました。
-☆-☆-☆-☆-☆-
第二部「ミステリー」
ガラッと変わって第二幕は完全な「演技・エチュード」の世界。
2つのエピソードをそれぞれ約30分で演じました。
大まかな背景と、くじで決められたキャラ設定(一人は白紙で犯人役)。しかも自分以外の4人がどんなキャラ設定でだれが犯人かも分からない状況で演技スタート。
(写真は、くじを引いた直後の5人。この後一旦幕が閉まって、そのあとすぐ演技が始まります。)
episode1は、温泉旅館。
大広間で殺人事件が起きたこと、大広間に閉じ込められた5人。
刑事:風見ちゃん
漫画家:沙耶ちゃん
女将(主人):優美ちゃん
カメラマン:将生君
女子高生(実は探偵):ちーちゃん
episode2は、芸能事務所。
スタイリストの財布から現金が抜かれた窃盗事件。
スタイリスト(被害者):優美ちゃん
タレント:沙耶ちゃん
タレント:将生君
マネージャー:ちーちゃん
ピザデリバリー:風見ちゃん
エチュードで大事なことである、「自分が何をどう演じてるかを他の役者に伝える」ということは5人とも文句なし。
ほんまにお見事でした。
episode1では、風見ちゃんは刑事にしか見えないし、沙耶ちゃんは女流漫画家に見えてどんな作品を描くかもイメージできる。
物腰の柔らかそうな女将の優美ちゃん、流風のカメラマンというテイを演じた将生君。そして女子高生で修学旅行に来ているのにこの部屋に紛れ込んだというちーちゃん。
この中で光ったのは、まず風見ちゃんの豪速球。
自分が刑事役ということをいいことに(笑)、女将とカメラマンを不倫関係にしたり、殺されたのが、自分と被害者、女子高生のちーちゃんが3姉妹だという設定を作って舞台の上にばらまいたこと。
そして、不倫関係であることをばらされた優美ちゃんと将生君は、とっさにそれを受けて恋仲にあるような雰囲気を瞬時にぱっと見せたことも凄かった。
沙耶ちゃんは、刑事に詰め寄られても他の人に怪しまれても、一切女流漫画家というイメージを崩さず、内向的で缶詰になって描いていたことを示唆していました。
ちーちゃんが最初は修学旅行に紛れ込んだ女子高生という設定を守りつつ、実は探偵だったっていう設定をストーリーが進んでから話に出したのも見事でしたね。絶妙のタイミングだったと思う。
episode2では、沙耶ちゃんの女優感、将生君のトップタレント感、
被害者であるこだまちゃんのスタイリスト感、ちーちゃんのマネージャー感がめっちゃちゃんと出てた。
ちーちゃんのファインプレーは、途中で立ち位置を変えて、タレント二人を上手(かみて)に寄せたこと。
タレントとスタッフっていう構図をサッと作って、観客に分かりやすく示したのは見事だった。
被害者のこだまちゃんは、お金を取られたーってのを前面に出して、誰が盗んだの?っていう狼狽(ろうばい)するさまがしっかり出せていたと思う。まぁこんな自作自演はおらんわなw
そして、全部かっさらったのが風見ちゃんのピザデリバリー。
片言の日本語で登場して、設定が外国人?って思って、マックナイトが頭をよぎったんだけど、それが設定じゃなくてオリジナルだったってのが後でわかってびっくりしました。
ああいう「瞬発力」も必要なんだよね。
お金の窃盗事件ということで「お金なさそう・困ってそう・いくらもらってる?」って、それ言っちゃう?ってことをずけずけ言っちゃう部外者というキャラクターをすぐ作れたことも凄かった。
高飛車な姿の沙耶ちゃんと将生君が、ガッと強めに出てたから、舞台上のキャラの色の濃淡もしっかり出てたと思います。
2つのエピソードとも、演技という面ではやっぱりさすがトップの俳優さんだなーと感じました。
特に、舞台というスペースの上で、奥行きの使い方やかみしもの使い分けのうまさはお見事で、観客の目線を奪うタイミングや、目を奪った!ってのを感じた他の4人がさらに言葉をかぶせるというところとかね。
細かく言うとキリがない。「どんな写真を撮るの?」とか、「旅館からのメールでここに呼び出された」とか、見ている側はざわっとなるような一言のアドリブもいいタイミングで出ていたと思います。
さて。実はくじ引きで選ばれた犯人役(白紙)は、両方とも将生君だったそうなのですが、エピソード2は全くわかりませんでした。
これは、隠し通せた方が正解なのか、自分が犯人なのかをほのめかすようなヒントを出すのが正解なのか、どっちが正解だったのかな~。
できれば、後者の方が面白かったように思います。
エピソード1の方では、なんとなくクジに書かれた設定が一番薄そうなのがカメラマン役の将生君かな?って思って予想は当たったけど、エピソード2は完全にタレントに見えてたから全く分からず(笑)
エチュードとしては、やはり犯人役=くじが白紙だと、設定が薄くなりがち。だからエピソード2のように自作のキャラクターを前面に出すような、設定が濃いほうがマッチするのかな?と思いました。
第2幕、いわゆる演技のエチュードという舞台の改善点と伸びしろについても書いておきたいと思います。
まず、今回のミステリーが人狼に寄せたなところがありましたよね。少しエチュード(即興劇)というものからは乖離があったように感じました。
犯人が白紙であって、他の4人が知らないという設定もそれはそれで見ごたえがあったのですが、逆に、クジを引いた後、犯人も含めて全員がその役どころを共有した後に、打合せはせずにすぐドンって舞台にあげられて「さぁ作りなさい」という方が、よりお互いの連係プレーや演技力が引き立てられるんじゃないかなと思います。
なんていうか、「この人はどんな役なんだろう?」って探りあってるアイドリングの時間が本来の演技力の部分とはちょっと違って、もったいないかなーと思いました。
お互いの役柄を知ったうえで、アイコンタクトでいきなりフルスロットルするとこも観てみたいという所見でした♪
もう一つ、それは普段の舞台のように観劇後のアンケートを取って欲しかったなぁってこと。
というわけで、勝手にアンケート!
観劇された方も今回観れなかったという方も回答できるたった4問の無記名アンケートです。
集めたアンケート結果はそのままMONAさんにお届けしたいと思います。
最後の総括です。
第一幕、第二幕の両方を観劇した後、不思議な感覚でした。
「これって舞台観劇というより、演技のワークショップなんじゃね?」ってこと。
もし、舞台の最前列に、メモを持ったMONAの役者さんたちがずらーって並んで何かを学び取ろうとしていてもおかしくないぐらい、演技の実践授業を受けているようなそんな一面もありました。
それくらい、第1幕も第2幕も、やっぱり5人がこれまでに踏んだ舞台の経験が現れた舞台だったんです。
舞台の上で表現することが本当に好きなんだなということも、しっかり伝わりました。
そしてもう一つ、5人それぞれが、もどかしさというか「もっとやれた?」というある種の不完全燃焼感を持ったことが一番の収穫かなと思います。
(もう一回やらせて!と思ったご出演者の方がいらっしゃったら、上のアンケートのQ.3でご自身のお名前を選んでください(笑))
いいものを魅せてもらいました。
もちろん、第二回、vol.2も開催を期待しています♪
おしまい♡
《おまけ》
今回も、5人のご出演者の方にお手紙を書かせていただきました。
僕なりに「なぜこの5人(俊典君もいれた6人)が選抜されたのか」という理由を考察したものを書かせていただいたりもしています。
また、今回舞台に立った5人は新企画の初回に選ばれた役者という意味で、「オリジナル・ファイブ」と名付けました。
その5人を最大限リスペクトするという意味で、5人だけのオリジナルのアクセサリーを作ってお手紙の中におまけとして添えさせていただきました。
普段使いもできるデザインにしたので、着けるたびに今回の初演を想い出してくれると嬉しいです。
(さっそく第二幕で風見ちゃんが着けてくれててうぉーってなったけどw)
5人そろって着けてくれてて嬉しおす~♪ヽ(*゚ェ゚*)ノ