なおきぃの文字あふれブログ

なおきぃの文字あふれブログ

MONAさんの事を中心に、Xでは書ききれないこととか、
ちょこちょこっと不定期で。

あら♡こんにちは

なおきぃです。

すっかりご無沙汰で申し訳ありません。

そのご無沙汰の間、書きたい書きたいと思っていた素敵な舞台をたくさん観劇しているのですが、なかなかブログを書く時間が捻出できず時間が経ってしまいました。本当にごめんなさい。

 

劇団MALACHITEさんの前作、「揺蕩うアイ」も結局前編で止まってますしね。。。

今回はそんなことがないように一気に書き上げたいと思います。

 

前置きが長くなりました、今回の作品です。

正確なタイトルは「五色の栞 赤の章『別れの桜は赤に舞う』」です。

5部作の2作目(2章目)とのことなのですが、残念ながら1作目の青の章は観れておりません。

これをめっちゃ後悔してしまうほど、今回の「別れの桜は赤に舞う」、本当に素晴らしかったのです。

 

例によってめっちゃ長文になると思いますのでご覚悟しておつきあいくださいませ。

 

どんなお話かをすっごくシンプルに言うと、“高校生のタイムリープもの”ということになるのですが、およそ100分間の舞台に閉じ込められたのは、恋愛・家族愛・ヒューマン・サスペンス・コメディ、そしてSFという要素なのでした。


  小さい町に住む高二になったばかりの女子高生の美咲。

新年度一学期の教室に見知らぬ新入生の男子、晴がいて突然声をかけてきた。

 

「おはようございます。染井美咲さんですよね。」

 

訝しげに晴を見る美咲に対して、慇懃な態度だか美咲にはっきりと伝えるのです。

 

「僕は未来が見えるんです。貴女の、そしてあなたの周りに起こることを!」

 

美咲の未来に起こる大変な出来事を何とか伝えようとする晴に対し、美咲はどうしても不信がぬぐえない。

ノートに書いたその未来の出来事を美咲に読むように促したところで、その晴が綴ったもうひとつの世界線がリフレインされ始める。。。

 

まず、総評になります。

いやー。良くもまぁこんな舞台構造を思いつくもんだわ!

僕のMALACHITEさんの舞台の好きなところは、散りばめられた何気ない物語の伏線が、舞台進行に沿ってどんどん理論整然と繋がっていく爽快さにあるのです。

 

もちろん舞台はナマモノなのでアクシデントもミスも起こってしまうのはやむなしなのですよ。

それでも、圧倒的に練られた脚本、物語のそれぞれの光景を正確に想起させてくれる舞台セット、シーンに没入させてくれる音響と照明の誘導力、キャラクターの性格を印象づける衣装やメイク・小道具、そして、何よりその役としてずっと生き続けてきたかのような全ての俳優さん達の表現力の確からしさが、そんなアクシデントを軽く凌駕してしまう総合的な“見応え”を産んでいるのだと思います。

 

さて、今作品、僕は5公演全通しました。

観終えてとにかく一番心がふるえたのは、様々な『咆哮』の場面でした。

一美、真美、晴、小松、そして美桜。

物語の中で、それぞれの憤りや苦しみや無力感を痛感し、泣きわめき叫ぶ姿。

その人物がまさに今その瞬間に感じている辛さの全てが自分の中で共鳴する瞬間を感じられたことは、なんとも言えない経験だったように思います。

 

そんな総評を軽くお伝えしたところで、個々の役者さんのお芝居の感想をお伝えしたいと思います。

 

では、キャスト一覧を逆順で+お写真を添えてお伝えしたいと思います。

 

お弁当屋「ぽかぽかべんとう」の店員 里井明 役

美桜がアルバイトをする弁当屋さんの先輩従業員ということになるんでしょうかね。

ちょっとルーズでいじられキャラでもある「明くん」を

お二人の役者さんが好演されていました。

桜チーム 原田凌汰さん

原田さんの明くんは、ガタイの良さと大きなリアクションが印象的で、コメディアン気質が前面に出ていたように思います。

桜まつりのビラ配りのアドリブも、客席をクスクス笑わせてましたもんね!

きっとお店を訪れる主婦層に対して、気持ちがこもってないチヤホヤトークを武器に沢山お惣菜を売ったり、店長の目を盗んで、お気に入りの綺麗な奥さんには少しオマケしたりしちゃうんだろーなーと勝手に予想できる“良い軽さ”を纏った好演だったと思います😆

 

 

赤チーム 渋木天晴さん

一方で、渋木さんが演じる明くんは、どこか“”守ってあげたい弟キャラ”に感じたのは僕だけでしょうか。

ホンマにIQも高そうなんですけど、結構彼目当てにお弁当を買いに来るお客さんがついてたりするんじゃないでしょうか?

葉月さんの態度も、どこかこの子に甘い感じが見え隠れしてましたしね😅

お名前の通り、「天晴」れ(あっぱれ)でした😊

 

 

 

お弁当屋「ぽかぽかべんとう」店長 関山葉月 役

美咲の良き理解者でありながら、お弁当屋を切り盛りする葉月さん。

美咲と晴の中を茶化しながらも応援するスタンスは素敵な街のお姉さんという感じでしたね。

桜/赤チーム 谷中志帆さん

谷中さん演じる葉月さんはとにかく温厚で楽しい人で、鉄板の面白い振る舞いや言動だけでなく、美咲や晴、明くんを見る目の温かさがとても印象的でした。

きっと染井3姉妹も時々訪れてお世話になっているだろうし、家庭の事情を知っている葉月さんはきっと3人とも気にかけているんだろうなぁっていう優しささえ予測することができる、素敵な優しさをまとったお芝居でした。

この葉月さんが作るお弁当屋さんの空気が舞台の中の面白くて楽しい日常として在ることが、赤に舞う全体のふり幅の一端を担っていた考えると、重要なシーンを担うキーパーソンだったんだと思います。

 

美咲の妹 染井一美 役

染井三姉妹の末妹の一美ちゃん。

お姉ちゃんたちに甘えたりする幼さがある一方で、実はお母さんの記憶が無いことにやりきれない後ろめたさも持っている難しい役だったと思います。

桜チーム 有久波亜さん

多分初めてお芝居を拝見した女優さん(のはず)。

今回3公演観させてもらいましたが、本当に細やかな表現が多彩でびっくりしてしまいました。

特に好きなシーンは、美桜に対して桜祭りに行く約束を再確認するところ。

ちゃんとお姉ちゃんが約束を覚えているか不安いっぱいな表情のまま尋ねると、ちゃんと美桜が約束を覚えていることが分かったとたん、ぱぁ~っと笑顔になるところが本当に印象的でした。

それとやっぱり自分の出生の秘密を知らされて、錯乱して放つ咆哮の姿は、観ていて胸がかきむしられるほど一緒に苦しくなって、最後の公演では来るとわかってても涙をこみあげてしまいました。迫力もエネルギーも本当に凄かったです!
(舞台から一週間ほど経ちましたが、波亜さんの右ひざの怪我はいかがでしょうか?お大事にしてくださいね!)

 

赤チーム 本間美都さん

 美都さんも多分初めて拝見した女優さんでした。

華奢に見える姿からは想像できないほど、舞台を大きく使うお芝居は迫力もあって、エネルギーにあふれた姿が印象的でした。

美都さんが演じる一美はベースがとても元気で中学生とはいえ少し幼さが残っているイメージ。

小松に声をかけられたときのちょっととげがある口ぶりも、桜祭りで美桜とはぐれた後に小松や梨香から見つけられて「お姉ちゃんが心配してた」と聞かされた時のいたずらっぽい笑顔も、そんな幼い心情からくるものだったのかなと解釈しました。

美都さんが息絶えるシーンも、波亜さんの咆哮とはまた違う迫力がありました。

完全にメンタルがぐちゃぐちゃに壊れて、金切り声に近い絶叫。肌に剃刀で傷をつけられるような痛みを感じる辛いシーンでした。凄い演技をぶつけられたという感覚を持ったのでした。

 

 

美咲の姉 染井真美 役

染井家3姉妹の長女で唯一の社会人である真美は、学校に通っている妹たちを精神的にも経済的にも養うしっかり者というポジション。それでいて、妹のコーヒー牛乳やプリンをつい口にしちゃったり、お祭りで食べ歩きしてしまったり、小松とのデートでは結構食べるタイプの女性だったりと、“食いしん坊キャラ”という設定が見え隠れするのも面白かったですね。

桜チーム 兎茉郁李さん

拝見させていただいたゆーきちゃんのお芝居もMALACHITEのマリ雪・揺蕩うアイ、客演のステーションに次いで4作品目となりました。

いつもながら彼女の才能というか天性の財産だなと思うのは、しっかりした体幹に支えられた立ち姿の綺麗さ・歩く姿の綺麗さなんですよね。
個人的にはファッションショーも観にいくので、モデルさんクラスのウォーキングや立ち姿とその所作に最初目が行きました。また、それによってお姉さんとしての落ち着きやしっかり者という印象も、小松に対する一人のレディとしての愛くるしさも強く感じられたんだろうと思います。

印象的なお芝居は小松に対する未練たっぷりの「うそつき。。。」を口にするシーンでしょうか。

真美が心情を吐露する苦しみの表情も、そのあと何も知らない一美に声をかけられて秒でお姉ちゃんモードの表情に切り替えるところは、やっぱり好きな女優さんだわーと再認識させられる瞬間でした。

 

赤チーム 井上芯さん

 芯さんのお芝居はもしかすると初めましてだったのかもしれません。

芯さんの真美は非常に“やわらかさ”が際立ったお姉ちゃんでしたね。言葉のやわらかさ、所作のやわらかさ、美桜や一美を見るときの目線のやわらかさ、小松に対する愛情の態度のやわらかさも。

一貫したこの真美のやわらかさがあるからこそ、息絶えた一美を発見した時も絶叫してしまう直前に、「うそでしょ?うそだよね?もー、驚かそうとして~」と思いたい一瞬の表情がインサートされていたように思います。

あと、僕は男性なので2公演ともドキッとさせられたのは、小松の袖口を控えめにつかんで甘える姿。

もちろんその行為自体は演出だろうとは思うのですが、絶妙だったのはそのつかむタイミング!

まさにその瞬間じゃなきゃ、愛することはしてきたけど愛されることを求めることに慣れていない真美の姿を確実に表現できなかったんじゃないかなとも思ったのでした。素敵なお芝居だったと思います。

 

美咲の学校の先生 大島薫 役

「こういう先生いるわ~」

僕は中高の元教師だったので、生徒側の視点からも教師側の視点からも同調するキャラクターだったと思います。

端的に言語化すると『日ごろから規律の基準が非常に高いレベルの教師』というところでしょうか。

ちゃんとすることが当たりまえというところからスタートするので、忘れ物をする・授業中に内職をする・風紀を乱すといった行為が、その規律の基準を下回るので厳しい言動になってしまうのです。

この作品の中でもそういった人物像がベースにあったように思います。

桜チーム 中谷桜さん

桜さんのお芝居は初めて拝見しました。

大島先生の厳しさの表現はとにかく秀逸でした。

物語の序盤、美桜に梨香と付き合うのは控えなさいと忠告したり、生徒と親しい態度をとる小松をたしなめたりする時に発する言葉の強さには、かなりの鋭さがありました。

また、そういった二人を見る目線を切って踵を返す時の強さも、その厳しさを裏打ちするものだったと思います。

また、物語のクライマックス(Act19?)の、同僚の小松に対する毅然とした態度はいつも通り厳しく、一方で、無茶をして狼狽する美桜に接するときの大島先生の優しい言葉にはいつもの厳しさはなく、この感情の塗り分けも見事だったと思いました。

 

赤チーム りこさん

 赤チームのりこさんのお芝居も初めましてだったと思います。

桜さんの大島先生とは少しタイプが違っていて、前面に厳しさがあるというより、いわゆる“しっかりした先生像”を忠実に表現されていたように思います。

小松とは同僚感が強めですし、生徒の美桜・芽衣・梨香には厳しくもあるけどよき理解者でありたいという姿勢がありましたよね。

印象的だったのはAct15とAct18の桜祭りの冒頭シーンで小松・美桜とひとからみがあるところの大島先生です。

決してそうであってはならないのですが、もしかしたら見回りとはいえお祭りに来れるのは少し楽しみだったんじゃないでしょうか?

小松に見回りを押し付けられた時も、何かあったら大島先生が助けてくれると勝手に小松に言われた時も、完全に困っている感じじゃなかったんですよね。(嬉しいとまでは言わないまでも)

りこさんの裏設定に、この桜祭りちょっと来たかったという気分がなかったか確認したいところです。

 

美咲の学校の先生 小松一 役

はいきました。この舞台のキーパーソン小松先生です。

前述のとおり、教師経験の僕が見ていて、生徒に対する接し方や距離感はまるで自分を見ているようでした。

また、勤めていた学校は喫煙所が屋上のみで、生徒は立ち入り禁止というところまで一緒だったので、そんな共通点を含めてむず痒い変な感覚だったのです。ちなみに、もちろん、「最低下劣な変態くそ野郎」的な一面は持っていない教師でしたからね!

桜チーム 仲野元貴さん

仲野さんは前作の揺蕩うアイと、先日のステーションという舞台に次いで3作品目だったかな?

仲野さんの俳優としての個性は残りつつも、懐の深い演技の幅はさすがだなぁと感服しました。

美桜に対しても一美に対しても大島先生に対しても接し方の呼吸にあえて差を作らない演技が、小松の人間性を強く印象付けていましたし、対比的に真美に対しては、好いている女性に対する真摯さを見せようとするような“かっこつけ”の一面を出そうとする可愛さも持ち合わせていたように思います。

そんな中、クライマックスのAct19のあのシーン。

初めて見る仲野さんの狼狽のシーンは、思わず「おっと、普段飄々とした小松はうろたえるとそんな風になるんだ!」と、唸ってしまういい引き出しだったように思います。

 

赤チーム 米山真平さん

 米山さんのお芝居は初めてだったかと思います。

仲野さんの小松に比べると若干まじめさも感じるのはなぜだったのでしょうか(笑)

微妙なニュアンスではあるのですが、仲野さんの小松は“いい加減さ”があるのに対し、米山さんの小松は“ちょっとうっかり者”的な空気を纏っていたように思います。

また、真美とのデートシーン(Act14)の帰り道のとこの米山さんと芯さんの二人の空気感がすごく好きで、「お似合いのカップルだなー」って思って見てたんです。

まぁ、そのあとのAct15では、一美に「名前で呼ぶな」「触るな」と言われた時の困った小松のお芝居は、醸し出していたうっかり者の域を突き抜けた無神経さが徹底的に露呈するんですが、そのメッキがハラハラと剥がれ落ちていく様が見事だったと思います。

 

晴の同級生 志田蓮 役

晴のよき理解者であり、晴と美桜を見守る好青年の蓮。

高1という年齢にしては達観した立ち居振る舞いができるその存在感は、映画でいうところの助演男優賞を狙えるポジションかなと思う役どころだったと思います。

桜チーム 夏井奏さん

所属されているZTONさんも好きな劇団なので良く観に行かせていただくのですが、いつ見ても葵さんのお芝居は五角形のパラメータがかなり均等に大きい“オールラウンダー”だと評価しています。今回の蓮役もまさにそんな感じ。

キャラクターの持つ柔らかさ、容量の良さ、晴との距離感、大島先生との絡み方も、脚本と演出の意図を忠実に表現しつつ、さらにその上に葵流の個性をAdd-onしているところが、流石だなぁと感じたところでした。

役を着こなしたうえで、着崩したり外したりっていうコーデ上級者っぽい感じですね。

今回は、サブストーリーとして(公演ごとに)芽衣や梨香とおつきあいするというシチュエーションもあるんですが、「結局どっちが好きなん?」って聞きたくなるくらいの優男イケメンぷりでした。

 

赤チーム 首藤凪さん

凪さんのお芝居は初めてだったかも??

もー、あの「つかーさい」の一言にやられました(笑)

アドリブだったのかなー?それともゲネあたりで言い間違えたのが採用されたとか?いずれにしても、初対面の美桜に物おじせずしれっと接する蓮のちょっとずうずうしいところをドンと印象付けてもらうるのに大成功でした。

そのずうずうしさは、蓮との関係にも少し感じて、本にあった「腐れ縁」の言葉がぴったりの切っても切れない感じがあったように思います。

晴目線で見たときに、居心地がいい距離感でいてくれる人というより、居ないと変とすら感じるくらいの必然性があったんじゃないかな。そんな連の立ち居振る舞いに親友としての好感を感じたのでした。

 

吉野晴 役

さぁ、そんな連のバディの一面もある主人公の一人、晴くんです。

桜/赤チーム 柊そうたさん

ナギさん(と呼ばれてるそうですね)のお芝居は「揺蕩うアイ」でも拝見していましたから強く印象に残っていました。

それにしても今回は両チームでのかなりのセリフ量・演技量をほぼ完ぺきに演じきったのは本当に見応えがありました。

今回の作品は、なにより着実なストーリー展開が生命線だと思うところもあり、単純なミスはもちろん、それぞれの時間軸の世界線からずれた感情を晴が示してしまうと、一気に違和感が生じてしまうというリスクがあるんじゃないかと、2公演目終わりぐらいで気づいてドキッとしてしまいました。

柔らかい晴の感情の一つをとっても、それがその世界線にフィットしているのは当然じゃないと思えば思うほど、圧倒的なお稽古の量と反復されたランスルーによって積み上げられたものなんだろうなと、無粋ながら感服したのでした。

特に、Act10の終わりの美桜がノートを開いてAct11の世界線に入るところで中3の晴に代わるところは、ストーリーを知ってからというもの、際立ってナギさんの凄さを実感したところでした。いやー、お見事でした。

 

美咲の同級生 山岸梨香 役

大島先生づてに観客に刷り込まれるのは成績が低い落ちこぼれというキャラクターなのですが、美桜や芽衣との関係には陽キャの女子高生。

そんな梨香は美桜にとって大きい存在の美桜のご学友のお一人でした。

桜チーム 姫野美翔さん

 美翔さんのお芝居は揺蕩うアイに次いで2作品目の観劇でしたでしょうか?

とても印象深いのは役の理解度の高さですね。

もちろんシーンによってそのセリフ、その演技をするというのは決まってはいるのですが、一切の予定調和臭さがなく、毎公演・毎シーンが一期一会の反応に溢れていて、彼女に寄り添った観劇をすると一気にその舞台の世界に没入させてくれるような気がします。

今回のいわゆる3枚目調のキャラであっても、時折見せる自身の不甲斐なさに抱く羞恥心の表情や、内職をしたことを大島先生に追及されるシーンで美桜と芽衣が「私もした」とつかなくてもいい嘘をついてくれた時の嬉しさを纏った驚きの表情は秀逸すぎました。

 

赤チーム 綾瀬白さん

 赤チームの白さん(変な言い回しでごめんなさい😅)は、おそらく初見だったと思うのですよ。

白さんの梨香は、抜け感の醸し出し方に眼が留まりました。

僕は高校時代は共学、教師時代は女子高だったので、雰囲気的には「あれ?共学だよね?なんか女子高の女子っぽい」と感じる大っぴらさもあって、梨香Ver.で蓮と付き合ってるって時には、なんか「お姉さんと付き合いなさい!」って結構強引に行ったんちゃうかな?と想起させてくれる面白味すら感じたのでした。

あと、芽衣にランチとのバーター取引をもちかけられるところの拗ねた低めの駄々こね声は、結構好きです(笑)

 

美咲の同級生 旭川芽衣 役

もう一人の女子高生の芽衣。

面倒見の良さは、梨香にノートを貸しちゃうところやのちに一美が憧れるおしゃれな女性というシーンからもさりげなく醸し出されていましたね。

“セリフが”というより、“たたずまいが”必要という、表現する役者さんにとってはある種難しい役だったように感じました。

桜チーム 池田真依さん

 真依さんも揺蕩うアイ以来のお芝居でした。

歩く速度や仕草の速度が、美桜や梨香よりほんの少しゆったりしてて、“落ち着き”、“冷静”を衣装のセーラー服の上から羽織っている感じ。

クールなんだけど、決して周囲に対して冷たい訳じゃないから、梨香Ver.でも芽衣Ver.でも、ずっと「私っていい女!」だったと思います。

一日目の夜公演の時かな、あえて芽衣が登場する数シーンを芽衣から視線外さずに観ていたんです。

すると、自分が話すとこじゃない、観客が目を切っちゃうとこでも、かなり細かい所作のお芝居を、ストーリーの邪魔しないレベルでナチュラルに入れてたのがなんかめっちゃ嬉しかったのでした。

 

赤チーム 成実さん

 成実さんの芽衣は、その存在が“赤チームの音叉”のポジションだったように思います。

美桜と晴、ぽかぽかべんとうの葉月さん以外はダブルキャストの今作品ですが、その3人以外の赤チームメンバーで、どのくらいの色味や音色にするのかは、成実さんが演じる芽衣の空気感が基準ぽく感じたのでした。

(むしろそう考えるとなんかしっくりくる感じ?)

美桜や梨香との絡みの楽しさ優先的な感じも、一美に憧れられるオシャレ姉さん度合いも、めっちゃ説得力があったように思えたのでした。

 

染井美咲 役

そして主演の美桜です。

染井三姉妹の次女で、バイトもやるし勉強もできるし、真美や一美にもしっかりものをいうことができる、“個としてはどこにでもいるいい子”であるという位置づけだと思うのです。

そんな普通の子の周囲で巻き起こった、2025年10月から2026年4月27日までの普通じゃない不思議な出来事が、この舞台なのでした。

桜/赤チーム アンドヨ美穂さん

4/30に最後の一人の感想を書く段になって、「舞台の世界ではもう桜祭りも終わって、何も起こらない4/27が過ぎて、きっと美桜は晴くんとGWはデート行くんやろーなー。イオンのシネコンに行って『プラダを着た悪魔2』とか観るんかな〜。」なんて、想いを馳せてるわけですよ。

アンディがMALACHITEの劇団員になって、初ヒロインで初座長。十分な大役を成し遂げたお稽古期間と本番だったと思います。

本当に尊敬します。お見事でした。

「名前で呼ぶな!」とか言われたことは無いので、日頃、馴れ馴れしくアンディとか呼んでいますが、そんな女優・アンドヨ美穂さん。

本作のような素敵な作品に継続的に出演されていることで、ご自身のお芝居の味の層が、まるでドトールのミルクレーブのようにどんどん着実に積み重なっていて、旨味や楽しい食感を観る者に与えてくれているように感じています。

また、MALACHITEタニモト作品の難易度については別途後述しますが、とにかく役者に対して挑戦的な作品であればあるほど活き活きとして、求められたものを超える表現を魅せてくれているように思えてならないのでした。

前置き長いですね。(笑)

今作のお芝居の中での振り幅、見ごたえあり過ぎでした。

晴への不信感、絶望の飛び降り、湧いてしまった晴へのプラスの感情、小松への憤り、梨香と芽衣や姉妹への変わらぬ愛も。

万一ロングラン公演したら、きっとメンタルのやり場がゲシュタルト崩壊してしまうんじゃないかと思うほど複雑だったと思います。

本当に凄かった!お見事でした。

 

はい。ここまでキャストさんの感想を長々と書いてみました。

読むのしんどかったら、適当につまんでくださいませ💦


最後に、裏方の皆さんも。

脚本・演出のタニモトユウヤさん。

骨格となるストーリーの組み立て方から、そこにかしこに隠された伏線の数図。

一体どういう思考回路を持ってるんか、とことん話をしてみたい。

複雑だけどロジカルシンキングを踏襲しているというとこが恐ろしいんです。


音響

廣岡美祐さん

個人的に、観に行く舞台が廣岡さんの音響だったら楽しみ!ってなって、結構な月日が経ちます。

最近では、舞台会場でいただく今後の舞台公演のフライヤーを公演前に見て、まずそれぞれの舞台の音響が誰かをチェックすることに余念が無い状況なんです。

きっと廣岡さんの音狙いで観に行く舞台もでてくるよかんです!

今作の舞台の音作りもかなり大変だったと思いますが、バチバチにハマるのは流石やなぁっで感じたのでした。


照明

深川大悟さん

深川さんの照明も僕は大のお気に入り。

むしろそうでも言ってあげないと、MALACHITEの複雑で「なんぼほどch使うねん!」っていう激しめのオーダーを受けている深川さんが忍びない(笑)

まぁ、それは冗談として。

レイニー散乱、逆光の美桜、一美と真実のダウンスポットなど、光のもたらす演出効果をこれでもかと楽しませて頂きました。


衣装やメイク

兎茉郁李さん

ここでもゆーきちゃんの多才っぷりが出てましたね。

ヘアアレンジからメイク、シーンごとの衣装のチョイスとかほんと完璧でした。

自分のデートシーンのコーデの気合いの入れっぷりも良かったです!

(かなりタイプでした❣️)


舞台セット

 柊そうたさん

「ラギくん、そんなことも出来るんだ!」と、驚いてしまいました!

次の舞台でも楽しみにしてますね!


最後に、主題歌を提供された

「今日は白シャツにしようかしら」さん

MV公開されてからほんとにヘビロテしてます。

サブスクも待ってますー!



最後の最後に。

大崎市芸術創造館さん、受付や物販ブース、会場内のアテンドをして頂いた皆さん、また、ブログで拾いきれなかった関わられた全てのマラカイティストの皆さん。

本当にお世話になりました!


いや〜楽しかったぁ❣️


おしまい♡



 

あら♡こんにちは。

 

なおきぃです。

2公演ほど舞台観劇ブログが書きかけで止まっているのですが、昨日今日と観てきた表題の舞台の感想を先にアップさせていただきます。

揺蕩う明日にiはなく

(「たゆたうあしたにあいはなく」と読みます。)

古文が得意な方や数学に明るい方はピンと来る方がいるかも。

僕は、このタイトルとフライヤーの画像がXで公開されたその刹那に、ゾクっと来るものがありました。

 

お話は、ひとりのウェディングプランナー「白浜藍(しらはまあおい)」のストーリー。

恋人、家族、同僚、そして死神「i」と関わり、〝幸せ〟を感じるお話です。

 

幼なじみの桜井愛(ちか♂)にプロポーズされ、自身の結婚式をプランニングするという夢を叶えようとしていた、そんな幸せの形が目に見える形になりそうな時期に。

その愛(ちか)が不慮の事故でこの世を去ってしまう。

子供のころから"幸せは天使が運んでくる"と信じていた藍は、そんな天使が自分のところに来ないことに絶望を覚え、放心状態のまま流れる車のヘッドライトの前に自ら一歩を踏み出そうとする。

寸でのところで身を投げ出して藍を救った黒ずくめの男。

それが死神「i」だった。

 

それから数か月後。

藍は先立った愛の義父と義兄夫婦が営む洋食屋でもある実家に住み、かろうじて愛との繋がりを保とうとするが、どこか家族とは思いきれないよそよそしさと後ろめたさを持っている。

そんなプライベートの苦悩を振り払うかのように、職場では一流のウェディングプランナーとして活動し、雑誌に取り上げられるほどの評判が上がってしまう。

そして皮肉なことに、その雑誌を目にして藍を指名して結婚式のプランを依頼してきたのは、仲たがいして久しい実の姉である光だった。

 

幼いころに藍と一緒に参加した親戚の結婚式と全く同じものをと無理な注文を押し付ける姉の光。プロの意地でそれを叶えてやろうと抱え込んでしまう藍。

 

心配する同僚たち。そして付きまとっている死神「i」。

「i」は、この姉の結婚式が、藍にとってのターニングポイントになると気づいている。

果たして、光の結婚式は幸せに満ちたものになるのか?そして、藍のもとには幸せを運ぶ天使は訪れるのか。

 

・・・と、勝手にALTのようなあらすじを書いてみました。

(タニモトさん、ごめんなさい!)

 

ともかく、まずは総評からです。

脚本・演出のタニモトユーヤさんオリジナルのこの脚本。

ほんまに凄い。

論理矛盾がないストーリー展開に、複雑に組み込まれた伏線の数々と鮮やかな伏線回収。

誰しもが何の考察をせずとも同じようにスカッとする「なるほど、そうだったからなのか!感」。

それに加えて、それぞれのキャストに放たせるセリフに散りばめられた感情を揺さぶってくれる宝石のような言葉たちが本当に色とりどりで。

(iっぽく食い気味に)"もう一度言う!"本当に凄い脚本・演出だったと思います。

 

また、その物語を彩る音響・照明・セット・小道具も全て完璧な溶け込みがあって、生ものの舞台作品にありがちな違和感やズレが全くない仕事っぷりも本当にお見事でした。

きっとタニモトさんと舞監の伊達さんとの間で繰り広げられた沢山の試行錯誤とスクラップ&ビルドも数々のものがあったことでしょう。

愛の実家の洋食屋と藍の職場を兼ねた2Way仕様のセットしかり。舞台最前の1.5mぐらいをダウンライトで専用の別場面に使う創意工夫しかり。クライマックスの結婚式場・チャペルに転換する舞台セットのアイディアも。新進気鋭の陶芸家が焼いた最高の器として準備されたような素晴らしいものでした。

 

そしてですよ。

そんな最高の器に盛られた役者の皆さんの最高の演技・お芝居の美味しいこと美味しいこと。

全キャストの感想も、お一人お一人の感想としては少しずつになっていますが、次の後編のブログで書かせていただきたいと思います。

(だってすごく長くなって、時間がかかるんですもん!)

 



というわけで、少々お時間を頂きます。

その代わりといってはなんですが、少し裏話を。

 

11/1のソワレ(夜公演)のあと、この舞台の書き下ろし主題歌を歌う「今日は白シャツにしようかしら」さんのミニライブがありました。

その準備の前に、谷本さんの一人漫談、トークショーがあり。(ゆーきちゃんの飛び入りもあったり)



「何か聞きたいことありますか?」と言われましたので、勇気を出してこんなイタズラな質問をしたのが僕なんです。

 

"明日の千穐楽公演、ダブルアンコール欲しいですか?"

 

そこは流石の名脚本家。

「また難しい質問を...」と前置きしながらも、返す刀で、「もし、皆さんの心を動かすことが出来たのなら是非!」と。

今日のダブルアンコールは拍手しながら、つい涙を流してしまいました。

 

さて。そのミニライブでは、スペシャルなことに主題歌の生歌唱に合わせたオープニングアクトの再演がありました。

その模様を動画でお見せします。(iPhone撮影ですが)


 

 

それでは、後編もお楽しみに!

一旦おしまい♡

すあらこんにちは♡

なおきぃです。

 

今日も今日とて、舞台を見てきました。

(公演は先週のお話です)

と、言ってもこれまで観たどんな作品とも違う、ステージがない舞台だったんです。

その舞台とはコレ⬇️

 

タイトルの通り、写真の通り、プールの中とプールサイドでのみ、全てのやり取りが繰り広げられる会話劇なんですよね。

ご想像の通り、キャストの皆さんは皆さんが素晴らしい水着姿✨

残念ながら写真は撮影もSNS投稿もNGなので、Xとかで探してみてください。(キャストさんが匂わせや流出させてるかも!笑)

 

さて物語は、ある夏の日に貸切の屋内プールで、1人のインフルエンサーの女の子(ウララ)が企画したプールでの撮影会が開かれるというところから始まります。

その子が雇った女性カメラマン(フーカ)。被写体となるのは、同業でモデルの子(カレン)と、DMでココナに声をかけられたフォロアーの女の子2人(ツグミとクルミ)、そしてココナの高校の同級生の2人(アンナとココナ)がウララを引きたてるエキストラ要員として参加するみたいです。

 

同世代の女性7人のわちゃわちゃキャッキャとした撮影会シーンで話が進んで、観客としては眼の保養メインかしら?と思いきや、なんか雲行き怪しい話の展開になっていきます。(室内プールなのにねw)

 

この日の主役のウララの水着(セパレートのトップス)が見当たらない?とか、持ち主不明のスマホがプールの底で見つかったりとか。。。

いったい誰がなんのために、そしてどんな想いで何をしたのか、そして何をしようとしているのか。

7人の表情にはみるみる疑心暗鬼と不安の色が表れて、キラキラした水着姿とのミスマッチが面白いとこでもありました。

 

そんなこの舞台の総評です。

ジャンル分けすると「ミステリー」や「サスペンス」になるんでしょうが、黒地に赤文字明朝体のよくあるミステリーとかじゃなく、パステルカラーで丸ゴシックの「ミステリー」というとこが楽しかったです。

また、7人の出会いから謎解きまでが1時間ちょっとと短いライトノベル要素なのですが、プールサイドとプールの中という特別なシチュエーションなだけに、その公演時間の割にセリフ量が圧倒的に多く、その会話劇を成立させる7人の女優さんの演技IQの高さにも惚れ惚れしたところでした。(脚本・演出の方のSっけも感じてました)

土日の4公演を全通させて頂いたんですが、ストーリーが入ったからこそ知ることができる、伏線の種まきの面白さの部分や、細かいお芝居の工夫にも、沢山気づくことができてよかったです!

 

では、ここから7人の女優さんの個人評も少しだけ。

更にネタバレを含みます。

役名・お名前・水着の色を添えて。

 

アンナ役兵藤加奈さん。真紅のセパレートでハイウェストのビキニ

活発で明るくアンナ自体が真っ直ぐな性格なので、高校時代に同じ陰キャグループにいたウララが眩しくなっていることに対する妬みの部分が、思い返せば言葉の端々や微表情に〝つい。溢れてしまってましたよね。

加奈さんのお芝居としては、その「つい」の部分の表現の見事さが際立っていたように感じました。

 

 

ココナ役 鈴木りこさん。露出は控えめでレース使いの可愛らしいセパレート

同世代の女性が集まる今回のプール撮影会自体にはそれほど乗り気ではなく、むしろ高校の同級生で今や人気者のウララとの再会を楽しみにしているんだよねー。っていうくらいの控えめ・大人しめの振る舞いが愛おしさを感じるココナでした。

そんな、ちょっとチキっている姿を醸しながら、物語後半の謎解きの部分では〝いつも周りをよく見ている〟ココナの洞察力を発揮して。

ココナの強くて優しい一面の表現がりこさんの好演だったと思います。

 

 

ウララ役 橋元未衣さん 黄色のビキニのトップスが無くなって、まさかのトップレス?ではなく、大人っぽいオフベージュのタイサイド

高校時代の陰キャを脱却して、40万人フォロアーを持つインフルエンサー。有名になって嫌な部分もちょっと生まれているような感じもあり、それでいて高校の同級生との再会も楽しんでるように見えるところがあり。

自分が企画して招いた他の6人に対して、それぞれへキャラクターへのウララとしての対し方の使い分けなどの細やかさが未衣さんのいいお芝居の部分だったと思います。

 

 

フーカ役  彩華さん。モデルの二人よりも布面積が小さいブラジリアンカット

スレンダーで長い手足、真っ白な肌にビキニもとってもお似合いで、設定でも他の6人より3歳くらい年上なんですが、一番色っぽいのが彩華さん演じるフーカのお姉さんキャラでしたね。(目の毒なのか薬なのか…。)

言葉の端々や目線の泳がせ方に大人の余裕を醸すお芝居も見どころが多く、キャラの着こなしもビキニ以上に素敵だったと思います。

※ 彩華さんのSNSだけ見つけられなくて…😰

 

 

カレン役  桜木ひまりさん。 トップスは三角ビキニですが、ボトムズはボーイレッグのセパレート

この2日間4公演のブールサイドに誘ってくれたのがひまりさんでした。
ビジュももちろん最高でしたが、お芝居の美しさにますます磨きがかかってていた感じも。
そして、今回でひまりさんが出演された舞台の観劇は3作目になります。その全てが会話劇なのですが、会話劇特有の言葉に載せる感情のキャッチボールが更に高速で丁寧で正確だったなぁ。すげぇなぁと感心されておりました。

(このXのポストのビキニ、ボトムス見てない!)

 

クルミ役 百崎さわさん。胸の前でクロスするタイプのホルターネックのビキニ
グラマラスなビキニ姿は目のやり場が。。。w
ウララへの憧れ溢れる言動や芸能界に興味アリアリの表情、謎解きのシーンでのバツの悪そうなおどおどした待ちの表情は、身体に反して未熟な内面の様変わりさを見事に呈していて、さわさんの女優力もしっかり伝わった気がします。

 

 

ツグミ役 温森アカネさん 真っ白なオーソドックスなビキニ
アカネさん演じるツグミは冒頭からサブキャラ的な位置付けでストーリーは展開するのですが、実は色々とキッカケ・トリガーとなる大事なセリフもあって、演技脳が求められる役どころだったと思います。
他の女優さんもそうなのですが、ひときわその演技脳が活きた好演を観せて頂いていたように思います。

 

 

 
7人7様の会話劇でしたが、そのテンポ感も非常に良く、心から楽しめました。
ありがとうございました!
 
2日間の心残りとしては。
もーーーーーっとプールではしゃぐ皆さんの飛沫を浴びて濡れたかった。
せっかく浴衣でいったのにぃぃぃ!
一回落ちてみたかったかもw
 
九曜社さん、次のSeason2も待っています!
ぜひ観客参加型で!笑

 

 

おしまい♡