（過去に人気があった記事を少しリメイクして再アップしました）
こんにちは。
カウンセラーのNAOKO（松宮直子）です
今日は、”不倫とは切り離して”読んで欲しい記事です。
今日の記事を読んで、
「だから夫は不倫をしたんだ」
とか
「だから私はダメだったんだ・・」
とかは決して思わないで下さいね。
楽しいことも、辛いことも、あらゆる経験をした後で、
ポンっと「こんな風に生きられるとラクかも～」と思えることでもありますから。
人と人との関係において
”トラブルが生じる”
時の多くは、自分と相手との間に
”適切な境界線が引けていない”
からということがあります。
夫婦でも、職場でも、親子でも、友人同士でも同様のことが言えます。
適切な境界線が引けていないと、
自分の問題と相手の問題との違いがわかりづらくなります。
不要な問題まで背負ってしまうんですね。
どっちが悪いとかではなくて、どっちも生きづらさを感じるようになります。
夫婦でいうと・・
お互い好きな人同士で結婚をして、共に色々なことを共有いていきますよね。
相手のことが好きだからこそ、
自分の気持ちをわかって欲しい
今の自分が何を感じているかわかって欲しい
私が求めていることを察して欲しい
同じ気持ちを共有したい
と思いますよね。
いつしか家族以上の存在になっていくこともあるでしょう。
親よりも信頼できる唯一無二の存在になることもあるでしょう。
この世に、こんなに自分のことを想ってくれて、
大切にしてくれる存在がいたんだ！ということに気づくこともあるでしょう。
２人の距離はどんどん縮まってきて、いつしか２人の魂は同化をし始めることがあります。
こんな風に↓
（汚くてごめんなさい
）
私が（俺が）考えていることは、相手も同じように考えてくれるだろう
私が（俺が）感じていることは、相手も同じように感じているだろう
完全に同化をしてしまうと、こんな風に思うようになります。
なので、少しでも自分が感じていることと違うことが出てくると、
イライラしてしまったり、どうしてわからないの？と思ってしまいます。
そこからお互いに不満が出てきて、価値観や意見のぶつかり合いが始まります。
人間なので価値観の違いがあっても当たり前なのですが、
どちらも「正しい」と思っているので、
どちらかが折れるまでは闘うこともあります。
ぶつかり合って、どちらかの意見が通りました。
反対側の意見は飲み込むことになりました。
この繰り返しが、実は、夫婦間の権力闘争に発展していきます。
どちからの意見が優先されて、どちらかが我慢をして飲み込む形ですね。
こうなってしまうと、お互いに仲が良いように見えても、心では苦しみが伴います。
夫婦が仲が良すぎると、こんな風に同化してしまい、
そこからぶつかり合いに発展してしまうことがあります。
どちらも大好きなので、それぞれが
「自分のことを一番にわかって欲しい」
と望みます。
ただ、それが叶わないこともあるので、不満もどんどん出てきます。
お互いに、それぞれの人格があり、
それぞれの世界があり、
それぞれの価値観があり、
それぞれの感性があることも見失いがちです。
次第に、相手が思っていることが「全て」だと思うこともあります。
例えば、相手が自分の「この部分を好きではない」と言ってきたとき・・
自分の全てを否定されたように感じます。
自分はダメな人間なんだと感じます。
相手から見た自分が「全て」になっているからです。
時に、相手が落ち込んでいたり、イライラしたり、何かに怒っているときは、
自分も落ち込んでしまったり、イライラしたり、何か無性に腹が立ちます。
”相手が感じていることは、自分も感じて当然だ”と思ってしまうからです。
自分と相手が同化するということは、こういうことなのです。
ちょっとしんどいですよね。
では、どうしたら少しラクに生きることができるでしょうか。
ちょっとこちらを見てみて下さいね。
（またもや汚くてごめんなさい）
先ほどの書いた絵？は、2つの魂が完全に「同化」をして二重になっていました。
こちらは、一部分だけ「同化」（重なっている）のですが、
同化していない部分の方が大きいです。
お互いにラクに夫婦として（恋人としても）生きるためには、
同化している部分が”少し”であることが望ましいです。
お互いに育ってきた環境も違いますし、
価値観も感じ方も、感性も傷つきやすさ、ストレス耐性も違います。
究極にいうと、魂レベルも違います
（それぞれが何を学ぶために生まれてきたのかも違うし、魂の段階レベルも違います）
何もかも違う2人がお互いに
「何かに惹かれ」
引き寄せあって一緒になったのでしょう。
それは、自分には持っていないものを相手が持っていたから惹かれたのかもしれません。
お互いに価値観や感性が似ているところがあるから、惹かれあったのかもしれません。
そもそも、自分と相手との
「全てが一緒だから」
というわけではないと思います。
きっと、どこかの「一部」が惹かれあったのでしょう。
こんな風に、自分と相手との世界の違い、
価値観の違い、
感性の違いなどを受け入れてみると、あまりイライラもしなくなり、
「なんでこうしてくれないんだ～！」
「言わなくてもわかっているだろう～！」
「俺のことなんでわかってくれないんだ～！」
「なんでもう少し丁寧に家事ができないの？？」
「俺が家にいるのに、なんで妻は友達と遊びに行くんだ～！家にいろ！」
という気持ちが芽生えるのが防げます。
別の人間だからこそ、言わないと（伝えないと）わからないことばかりです。
「私はこう感じているけど、あなたはこう感じているのね」
と自分の感情と相手の感情の「違い」を受け入れることができます。
相手に自分の「一部を否定」されたとしても、
それが”自分の全てではない”と思えます。
別々の人間が、何から何まで共有できることはありません。
ほんの少しでも共有できる部分があるだけで、ある意味「奇跡」と言えるでしょう。
こんな風にお互いに自分の世界を大事にできるようになると、
相手の世界も尊重できるようになります。
そこを尊重してもらえずに、うるさいことを言ってくるようでしたら
「それまで制限されてしまったら、私の世界はなくなります」
と伝えます。
ただ、お互いに自分の世界を大事にするとは言っても、
それが”家庭生活に影響をもたらすもの”であれば、相手に
「それは止めて下さい」
と伝える権利はあります。
不倫もそうですよね。
大切にされていないと感じたら、そう感じたことを伝えます。
人には「幸せになる権利」があります。
それが著しく侵害されるようなときは、
それは「止めて下さい」と伝える権利もあります。
お互いが許容できる範囲で、
それぞれの世界や価値観を大切にすることが大事ですね。
こんな風に境界線を引くことができたら、
イライラすることも減りますし、なんでわかってくれないんだー！
という気持ちもあまり出て来なくなります。
”自然体でラクに生きられる”
ようになります。
夫婦はどうしても「同化」してしまいがちですが、
”意識してでも”こうして同化し過ぎないようにすることも大切ですね。
夫の不倫が渦中の方や、
不倫が発覚した直後の方、
まだまだ心の傷が癒えていない方は、
「ふ～ん、そんな考え方もあるんだ～」
ぐらいに流して下さいね。
心が元気になられたときに、
「どうやったら、もう少しラクに夫婦できるかな～？」
と思ったときに少し意識してみると、よりラクに生きられるようになりますよ
とは言え、すぐには難しいと思います。
特に、相手がより心の癖が強いときは・・・。
そんなときは、
せめて”自分の領域”だけは侵害されないように、徹底して守ってあげて下さいね。
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