透析の時間をどうやって過ごすか | 現在と未来の狭間

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文芸と自転車、それに映画や家族のこと、ときどき人工透析のことを書きます。

透析の時間、4時間であれ5時間であれ、普通に考えれば長いということは間違いない。

午後から働いて定時まで働いている時間がおおよそ4時間である。仕事であればまだ何かをしているので、時間が過ぎるのが速く感じることもあるだろう。何かを待つとか、長い時間何もせずにいると時間が経つのが遅くて苦しいと感じる。

この透析の時間があれば他の何かができるはず、と考えれば精神的な苦しさにもなる。この時間を家族と過ごせたらとか、終わらない仕事に当てられたらと考えたらやっぱり辛い。

けれどもこれは自分に与えられた自分だけの時間だと割り切れれば、少し楽になるのかもしれない。一番良いのは自分のやりたいことを透析の場でできるのが良いのだ。

私の場合は透析時間5時間半の過ごし方が概ね決まっている。事前に計画を立てるというのは案外効果があるように思う。

穿刺が終わって透析が始まると大体テレビを点けてニュースを見ている。疲れて寝てしまうこともあるけれど、最近は開始2時間くらいはニュースの時間だ。お昼の時間にニュースサイトをチェックして、その日のニュースの素材を予測したり、お目当のキャスターがどんなコメントを言うのか想像してみたりする。ニュースを楽しみにしておくと自分の中で目的ができるので、透析の時間というよりもニュースの時間として置き換わってくれる。

6時ごろには夕食である。クリニックに来る前にスーパーに駆け込んでお弁当を買っている。

これは透析を始めた頃からしていることだが、お弁当は自分の好きなもので気持ち的に楽しみに思えるのものを選んでいる。やっぱり楽しみにしているということがミソで、飽きがこないように色々なおかずがたくさんあるものを選んでいる。

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今のクリニックに来てからはずっとコレ。同じものをずっと食べているが不思議と飽きがこない。美味しいということもあるのだろうけど、私にとってはこれで数値も悪くなってはいないので、このまま食べ続けても良いかなと思っている。

食事が終わるとブログの作成だ。6時半ごろから書き始め、長い時だと1時間くらい書いていることも。透析中にブログを書くのはもうライフワークのように思える。右手の人差し指一本でiPadにポチポチともう5年くらいは続いているかなあ。何かを書き続けるのは自分にとって一番やりたいことなので、これを透析の時間にすることは一番意義深いのである。書くことができるから5時間半の透析であっても辛くはないと思える。

ブログを書き上げたらあとはノンビリしているのが一番だ。ゲームの世界でキャラ育成の時間に当てることもあるし、amazonの動画をずっと見ていることもある。

動画はここしばらくは古い作品だがウルトラQを見ていることが多い。世代的にはウルトラマンで、ウルトラQはちゃんと見たことがなかった。モノクロの作品の中で当時としてはものすごく作り込んでいるし、登場人物たちがキュートである。古い時代、夢を追い求めている作品だと思って見ていると愛おしく思えてくる。他のウルトラ作品ではちょっと感じない気持ちかもしれない。

気がつけば透析の終わる10時近くになっていたりする。そのほとんどが自分の時間として使えた満足感がある。もちろん透析の時間にできないこともたくさんあるけれど、ならば他の時間を大切に使ってやりたことに当てればいい。透析で時間を取られているという思いもあるのだから、健康な人よりは時間の大切さが分かるとも言える。

透析の時間を治療を受けているという意識は薄いかもしれない。でも、そういうことが長く続けられるかという不安だってある。ならば今の時間を大切にして生きていくしかないじゃないか。

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