こんにちは!
大阪の西区の肥後橋にある、加圧・ピラティススタジオB&Bトレーナーの石堂です。
週末の西日本は寒気の影響を受けて一気に真冬の寒さとなり、ところによっては雪が降る予報となっております。
寒くなるとついつい引きこもりがちになってしまい、身体を動かさない時間や食べる量が増えてしまうと、筋肉が硬くなったり内臓にも負担が掛かりやすくなってしまい、疲労の原因に直結してしまいます。
お正月から身体の疲労がなかなか抜けないという方は、筋肉の硬さや内臓にかかる負担によって滞ってしまった血流など、身体の循環を改善するためきつい運動をするのではなく、低負荷な運動(ウォーキングや簡易的なストレッチなど)でも構いませんので、15~30分くらい一週間に1,2回ほど取り入れてみてください(^_^)
さて、本日は肩こりについての記事になりますが、実は、肩こりを酷させるのも症状を和らげるのも『呼吸』の質によって左右されることがあるという内容です。
『呼吸と肩こりが関係してるの?』となってしまうところですが、整体やマッサージに通っても肩こりを繰り返してしまう原因は、実は私たちが普段当たり前のようにしている呼吸がとても深く関わっているのです。
・肩こりが呼吸と関係している大きな理由とは?
呼吸は成人で1日におよそ22,000回も繰り返し行っていると言われています。
呼吸は吸って吐くを繰り返すことによって体内に酸素が運搬されて、人間が活動するために必要なエネルギーの生成にも関わっていますが、吸った時は肺を膨らませるため肋骨(ろっこつ)を広げたり、吐く時は肺に流れた空気を外に排出するため肋骨をもとの位置に戻っていくという動きを伴います。そして、呼吸という動きの中で様々な筋肉の活動が起こっているのです。
私たちが呼吸をする時、主に働く筋肉の代表として『横隔膜』(おうかくまく)があります。
横隔膜は呼吸の60~80%を担う筋肉として、主呼吸筋と呼ばれています。
当スタジオブログでも何度も登場してきた横隔膜。焼肉でいうとハラミにあたります。
横隔膜は胸郭(きょうかく)と呼ばれる胸椎(きょうつい)、肋骨(ろっこつ)、胸骨(きょうこつ)で構成された囲いの構造をした内部に、屋根のような形状で付着しています。
息を吸う時、肺に空気が流れるスペースを作るため横隔膜が腹腔(ふくくう)内に下降していきます。安静時(リラックスしているとき)では1,5cm下降し、駅まで走ったり階段を昇って呼吸が乱れる時はたくさん酸素を身体の中に供給するため横隔膜は6~10cmも下降すると言われています。
吐く時は肺から空気が排出されて、下降した横隔膜がもとの屋根の位置に戻っていきます。
大まかな説明ではありますが、上記が呼吸における横隔膜の正しい働きとなります。
しかし、普段長時間のデスクワークによって姿勢が猫背のような悪い姿勢になっていたり、ヒールを履く習慣によって前のめりの姿勢になって反り腰のような姿勢になっていたりすると、横隔膜の付着部位である胸郭が姿勢の影響を受けることによって本来の柔軟性を失ってしまいます。ちょっと歩いただけでも息切れしたり、寝ていると夜中に途中で目が覚めてしまうなど、呼吸の浅さを感じるという自覚症状がある方は、横隔膜の適切な働きが阻害されている可能性があります。
そして、横隔膜が適切に機能しないことで他の筋肉が横隔膜の代役を勤めようとします。
それが、副呼吸筋(ふくこきゅうきん)と呼ばれる首や肩、背中、腰の筋肉です。
※この他にも腹筋群など呼吸に関わる筋肉がありますが、本日は肩こりとの関係性がテーマのため、一部筋肉は省略しています。
この副呼吸筋である首や肩、背中・腰に付着している筋肉が呼吸をする度に緊張が高まることによって肩がすくんだり肋骨が引き上がり腰をそらせることで肺に空気が流れるスペースを獲得しています。
横隔膜が適切に働いている時とは違った戦略で、呼吸活動を維持しようとする反応が首や肩こりの原因となるストレスをかけているのです。
①息を吸う前のリラックスした状態。
②息を吸うと、副呼吸筋である首や肩・背中・腰の筋肉が緊張し、肩がすくんだり肋骨が引き上がることによって腰が反るような動きを伴います
上記写真では分かりやすくするために大げさにしていますが、実際に肩こりでお悩みのお客様の呼吸をチェックするとリラックスしている状態なのに、このように肩がすくんで肋骨が引き上がる動きに引っ張られて腰が反ってくるお客様が多いです。
先ほども申し上げましたが、呼吸は1日におよそ22,000回行っています。
呼吸をする度に1日に22,000回も首や背中・腰の筋肉を緊張させていることになります。
想像しただけでも肩こりになりそうですね(^_^;)
・繰り返す肩こりを改善するために私たちができること。
上記では誤った呼吸が肩こり与える影響について書いていきました。しかし、言いかえれば正しい呼吸ができるように呼吸環境を整えていくことが出来れば、代役である副呼吸筋の首や肩・背中・腰の筋肉の緊張を軽減し、横隔膜の適切な働きを復元することで繰り返す肩こりの原因を取り除くことができるのです。
上記の理由から肩こりは呼吸と深い関係性を持っており、酷くすることも緩和させることも呼吸の質が左右すると言えます。
私たちは呼吸を日常生活の中で当たり前のように繰り返すからこそ見落としがちになりやすく、呼吸をただのガス交換として捉えるのではなくひとつの『運動』として捉えてみて意識を向けることで整体やマッサージに行ってもなかなか解消されない繰り返す肩こりを改善できるかもしれません。
当スタジオではお客様ひとりひとりの姿勢や呼吸がどのような状態になっているのかをしっかりと評価させていただき、お身体の状態に合わせたピラティスを行うことで姿勢が整い、呼吸の質を高めていくことで繰り返す肩こりを改善に導いていけるようにアプローチしていきます。
しかし、ピラティスだけでなくお客様の呼吸の状態に合わせた呼吸のエクササイズも実施していきます。
具体的な呼吸エクササイズの一例として、下記の様なエクササイズがあります。
写真のように背骨を丸めて肋骨をお腹に引き上げることによって、背中や腰の筋肉の緊張を緩め呼吸を繰り返すことで横隔膜の適切な働きを復元していきます。
上記はあくまでも一例のため、お客様の姿勢やお身体の状態に合わせてエクササイズを選んでいきます。
呼吸の質を変化させることで、皆様がより日常生活を健康的で快適なものとなるキッカケとなれば嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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