結局、すんなり海外旅行できた試しがない。
過去、僕はどれだけの綱渡りをしてきただろう。
もうお決まりだ。
海外に行けば、トラブルがついて回ってくる。
「お、海外？じゃあおいらの出番だね！」
みたいなノリで、
積極的にトラブルはやってくる。
いや、お呼びでないんだけどね。
ちなみに過去のトラブルの一部もここで載せておこう
（↑文字をクリックすると飛びます）
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そして今回、またしても事件は起こったのだ。
今回の旅先は初めての国、スリランカ。
自分ではおそらく選ばないであろう国だったが、
奥さんが直感的にここに行きたいと思ったそうなので、
その直感に従おうじゃないかということで選んだ。
スリランカはビザの取得が必要であったが、
さすが元旅行会社勤務の奥さま、
ビザの取得から諸々の手配まで、
無駄のない完璧な流れで手続きを終えた。
なんて頼もしいのだ。
しかも、丁寧にしっかり報告までしてくれて、
僕の元にもビザ取得できました的な知らせを
転送してくれたのだ。
準備は万端。
荷造りをしっかりとして（当日）、
京成スカイライナーにて成田へと向かう。
きっかりフライトの2時間前には到着し、
Wi-fiもレンタルし、ユニクロで下着類を購入し、
早々にチェックインを済ませる。
そして、ここでも奥さまは抜け目ない。
チェックインの際に、
「ビザってこれで取れてますよね」と、
スリランカ航空の方に確認をしたのだ。
しっかりとメールの画面を見せながら。
「確認致しますので、パスポートをいただけますか？」
パスポートを渡すと、
職員さんは手際よく必要項目を入力し、
ビザの確認をし始めた。
そして、顔をしかめる。
不穏ーーーーーー
確認に10分ほどかかっただろうか。
「あれーー」とか「うーーん」とか言い出す。
やべーよ、
やべーやつだよこれー
「メールは確かに届いていらっしゃるのですが、
こちらでは確認が取れていないようです。」
変則的ーーーーー
トラブルのパターンが変化球すぎる
とはいえ、メールはしっかり届いているので、
現地で事情を説明しやり取りすれば大丈夫でしょう
という結論に至り、そのまま飛行機に乗り込む。
飛行機でおよそ9時間。
（ちなみに機内でも非常に深い学びを得たので、
これは次の記事にしようかと思います）
長旅を終え、いよいよイミグレーションへ近づく。
これまでたくさんの修羅場をくぐり抜けてきた
僕から言わせてもらうと、
今回は比較的勝負しやすそうな雰囲気だ。
なぜなら、スリランカの方たちが、
非常に優しそうだったからだ。
国によっては、有無を言わせぬ厳しさや、
場合によっては一切入国を禁じるくらいの迫力があるが、
今回は彼らの表情を見ていると、
仮に何か問題があったとしても
どうやら交渉の余地はありそうな気配だ。
そして、僕の予想通り、
非常に穏やかな雰囲気の元トラブルが起こった。
こういう時はビビってはいけないので、
ビザに関する不安を一切表情に出さずに、
いたって普通な感じでパスポートと
入国カードを2人で手渡す。
健康的な黒い肌に、
ひげを無造作にたくわえた、
中年のスリランカ人だ。
入国を請け負っている厳しさの中にも、
その目には陽気さや穏やかさや優しさも感じ取れ、
もしもそこに南国のフルーツがなっていたら、
入国審査中にもひょいとその果実をもいで口にしそうな、
そんな感じを醸し出していた。
パスポートを手渡した後、
パソコンをカチャカチャといじっていたが、
途中で彼はしゃっくりをした。
照れ臭そうに横目でチラッとこっちを見る。
ごめんね的な感じで。
なごやかだ。悪くない、悪くない流れだ。
そんななごやかなまま彼は言う。
「あれー、ビザは取ったー？（英語でね）」
だよね。まあそうなるよね。
全然大丈夫、想定内。
すかさず奥さんがメールの画面を見せる。
「このメールに受領したって書いてるんだけど。。」
彼はそのメール画面をジロリと見る。
「うーーん、でもないんだよなー。
紙は持ってる？こういうのが書いた紙。
おーい、ちょっと紙をよこしてくれ（英語ね）」
隣で審査中の審査員に普通に話しかけ、
ビザ取得をした際に届くメールの
サンプルをプリントしたものを僕たちに見せる。
「こういうのあったら見せて」
うわー、それないー。。。
ここはもう強気でいくしかない。
「この画面しか届いていないし、
ちゃんと受領したって書いてるから、
それでいいもんだと思ってた」
彼は困り始める。
そして、優しい口調で話す。
「ちょっとよくわかんないから、
あそこのイミグレーションセンターで聞いてみて
事情は書いておくからこれを見せて」
OK、たらい回しパターンね。
何も問題ない。
僕にとって旅のトラブルは、
ほぼ呼吸と同じだ。
いっつも起きる。
起きないことなんてないのだ。
むしろこれもすべてネタになるのだ。
そんな中、イミグレーションセンターで、
同じようにメールの画面を見せて説明をすると、
そこにいた職員は、「やれやれ」といった表情を浮かべ、
僕たちにこう言った。
「This is fake site」
（これは偽のサイトだ。）
それはさすがに想定外ーー！！！！！
フェイクサイトってなんだよ。
もの凄い角度からの結末。
でも、結局は無事に入国することができた。
「あそこで改めてビザ取って」
と指定された場所で、
しっかりとお金を支払うことで、
ノットフェイクなビザを取得できたのだ。
いやー、今回もおもしろかった。
毎回ハラハラさせられるわ。
スリランカ旅行記の前に、
こんなにもスリリングなネタが書けて、
僕は満足です。笑
今日からしばらくはスリランカネタになるかもしれませんが、
学びも、そしてたまにはおもしろさも混ぜつつ書いていくので、
楽しみにしていてくださいね！
それでは！
追伸：
おもしろおかしく書きたかったので、
本文では書きませんでしたが、
本当は成田の時点でスリランカ航空の方が、
「万が一何かあっても、
現地でビザを取得できるはずなので、
大丈夫だと思います」
ということはおっしゃっていたので、
初めから何とかなるだろうとは思っていました。
でも、いざイミグレーション通らないと、
さすがに少しは焦りましたね。
いずれにせよ、ちゃんと入国できてよかった。
フェイクサイトには要注意！！
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