上海。

 

ここはあくまでも乗り継ぎのためだけの、

かっこつけて言えばトランジットのためだけの、

一時的に身を置く場所に過ぎなかった。

 

 

はずだった。

 

 

しかし、やはりすったもんだが起こってしまったのだ。

 

 

ぼくは海外に行くとき、

かなりの高確率で何かがある。

 

 

初海外でのラスベガスの旅では、

パスポートをなくした。

 

イタリアでは妙なミサンガをくくりつけられて、

高額なユーロを請求された。

 

プーケットに行く前の羽田空港で、

手荷物検査を通したリモワのキャリーケースを

拾わぬままパスポートチェックを通過指定しまい、

搭乗10分前に気づき冷や汗をかいた。

 

香港ではチェックイン時間に間に合わず、

帰りの飛行機を逃した。

 

 

 

そう、ぼくの旅にはいつも事件がつきまとう。

 

 

今回も例外ではなかった。

 

 

今回ぼくは、

プーケットで行われるイベントで

司会を務めることになった。

 

これで3回目のプーケットだ。

 

プーケットには直行便がないため、

いくつかの経由パターンがある。

 

 

今回のぼくは、

 

羽田→上海→プーケット

 

というコースだった。

 

 

 

スムーズに飛行機に乗り、予定通りに上海に着いた。

 

空港では太った20〜30代の中国人同士が

揉めていて、殴り合いの喧嘩をしていた。

 

それぞれのお母さんが奇声をあげながら

喧嘩を止めようと必死だった。

 

 

不謹慎かもしれないけど、おもしろかった。

 

 

まあそれはいいとして、ここで嫌になっちゃうのが、

上海に着いたのが17時前くらい、

そして、次のプーケット行きの便が21時発なのだ。

 

 

これが長い。

 

 

しかも、この上海の空港がえらくクオリティが低く、

ご飯屋さんもなく、ラウンジもなく、

スタバもほぼ座る席がなく、ネットも繋がらない。

 

 

一体おれはどうやって4時間をすごせばいいのか。

 

 

途方もなく長い4時間だ。

 

 

 

 

 

 

と、思いきや、、

 

 

 

 

蓋を開けてみれば、

この4時間はとてもとても短く、

お金を払ってでも買いたいと思うような、

衝撃の事件が起こったのだ。

 

 

上海に到着して30分ほど、

まったりとしながら空港内をブラブラしていたのだが、

ふと便の情報を見てみると、

ぼくが乗る予定の便名が記載されていないのだ。

 

 

「おっとー??」

 

 

不穏。

 

 

 

念のため、スタッフらしき、

美しめの女性に声をかける、

エクスキューズミーと。

 

 

印刷したeチケットを見せて、

チェックインは何時からできるのかと尋ねると、

その中国人美女はしばらくそのeチケットを見つめて、

ぼくにこう言い放った。

 

 

「Not here. Another Airport. very far from.」

 

 

very far from(めっちゃ遠いで)???

 

 

 

そう、彼女が言うには、プーケット行きの便は、

こことは別の空港で、移動が必要だと言うのだ。

 

 

そこへは、subway(地下鉄)でおよそ2hours、

taxi(タクシー)でおよそ1hour。

 

 

 

おいおい、なんて far from なんだ。

 

 

 

今の時刻は17時半。

 

 

国際線のチェックインの時間は、

出国の2時間前(19時)。

 

 

 

すでにわりと追い込まれてねーか!?

 

 

 

ということで、すぐに空港を出ると、

ちょうどタクシーが。

 

そう、ぼくがいたのは出国フロアだったので、

ちょうど空港にタクシーで来た人が降りたところを狙えたのだ。

 

 

すかさず止めて、運転手にeチケットを見せる。

 

 

ところが、運転手は英語が読めない。。

 

何か言ってるが全然何言ってるかわからない。

 

かろうじてジェスチャーでわかったのは、

こいつは全く理解できていないということだった。

 

 

彼を諦め、もう一台同じことを試みたが、

結果は1ミリたりとも変わらなかった。

 

 

「これは俄然マズくなってきたぞ。。。」

 

 

ひとまずもう一度空港に戻る。

 

サービスカウンターの人なら、

簡単な英語は理解できるはずだと踏んだのだ。

 

 

事情を説明すると、

空港の名前、出国時刻を

中国語で紙に書いてくれた。

 

これを渡せば大丈夫だ。

 

 

念のため、上海のタクシーは

クレジットカードが使えるのかどうかを尋ねてみた。

 

 

なぜなら、7年前、ぼくはロサンゼルスで

クレジットカードが使えると思い込んで、

無銭乗車をし、殺されかけた過去があるからだ。

 

(その模様はこちらから

→ https://ameblo.jp/naoki-norota/entry-12274669476.html

 

 

 

そして案の定、キャッシュのみだという回答が来る。

 

 

トラブル時でも冷静に考えられたのは、

殺されかけたという過去の教訓のおかげだ。

 

 

上海でまさかお金を使うと思っていなかったので、

中国元を用意しておらず、両替はどこだと聞くと、

1階だと言うので降りていく。

 

前の人がもたついており、

はよせーやと若干イライラしたが、

十分な中国元を手に入れ、

1階から空港を出て、タクシー乗り場に向かう。

 

 

そこで見た光景は、ぼくの想像を絶するものだった。

 

 

あなたは、夕方の東京駅で降りた後の

タクシー乗り場の行列を見たことがあるだろうか?

 

ざっくり、あれの3倍の人がいたのだ。

 

 

東京駅がイマイチ想像できないのなら、

スプラッシュマウンテンを思い起こしていただくのがいいだろう。

 

 

時刻はすでに18時前。

 

空港に着きたいのは19時。

 

目の前にはスプラッシュマウンテン。

 

 

万事休すか?

 

 

だけど、ぼくは諦めなかった。

 

数々の海外での修羅場をくぐり抜けてきた、

トラブル回避職人の過去のぼくが、ぼくに囁く。

 

 

 

「さっき2階で拾えたじゃないか」

 

 

 

ぼくは穴場を思い出した。

 

 

 

あとは時間との戦いだ。

 

 

もう一度空港に入る。

 

手荷物を通過させ、ボディチェックを受ける。

 

 

2階に上がる。

 

 

やはり誰もタクシー待ちはいない。

 

 

しかし、

 

先ほどと打って変わって、

なかなかタクシーが来ない。

 

 

冷や汗が出はじめる。

 

 

3分ほどして、ようやくタクシーが現れる。

 

 

勝った!と思った矢先、

タクシーが無情にもぼくを通過していく。

 

 

 

「ダメダメダメ〜」みたいな手振りをされながら。

 

 

 

おいおい、そんなはずあるか。

 

それともここは乗車禁止区域みたいな感じか?

だから誰もいないのか?

 

いや、そんなはずはないだろ、

さっき話しかけれたんだから。

 

 

 

そんなことを考えながら、

そこからさらに10分ほど経っただろうか。

 

来ない。

 

「下に降りた方がいいか。

いやいや、あんな行列で間に合うはずがない。

ここにかけるしかない」

 

 

いよいよ焦りはピークに達する。

 

 

そして、再びタクシーが現れる。

 

 

「こうなったら無理やり交渉するしかない」

 

 

乗っていたお客さんがまだ降りていないうちから

運転手に話しかける。

 

中国語で空港名が書かれた紙を見せ、

「頼む乗せてくれ、ノータイム!」

 

と必死にアピールする。

 

 

運転手は状況を把握したのか、

にっこりと微笑んで、

 

 

 

「乗れ」

 

 

 

と後部座席を指差す。

 

 

ぼくは勝利した。

 

 

 

こうして1hourの乗車を経て、

19時半前に空港に辿り着く。

 

 

運転手に感謝の言葉を目一杯伝え、

ぼくは無事にプーケット行きの便に乗ることができた。

 

 

 

終わり。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、

 

 

どうにかこうにか、

プーケットに辿り着きました!笑

 

 

 

 

 

 

300名近くが集まる大きなイベントのMCということで、

気合いを入れて大いに盛り上げていきたいと思います!

 

 

あなたも乗り継ぎにはくれぐれも気をつけてくださいね^^

 

 

 

野呂田

 

 

 

 

 

 

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