11/15(月)

引き続きつわりにもだえる日々。


夫が先週、インフルエンザの予防接種を受けてきた。

夫も私も毎年接種しないのを常にしているのだが、今年は絶対にインフルエンザにかかりたくない、という私の要望をすんなりと受け入れてくれて、「インフルエンザの予防接種を受けてもらっていいかな?」とお願いすると翌日には受けに行ってくれた。ありがたい。

私も予防接種を受けたいのだが、出産予定の病院で相談すると、次回の妊婦健診のときにしてほしいといわれている。12月中旬まで受けられない+抗体ができるまで2~3週間。年末まで人混みを避け慎重に暮さなければ。



11/16(火)

気持ちよく晴れたので頑張って布団を干す。


12週に入ったということで、そろそろ少しずつやさしい運動ならしてもいいかな?ということで(16週以降からスイミングやヨガなどをはじめていいらしい)、ちょっと遠くまで散歩をする、というのを始めてみた。

夫を見送りがてらいえを出て、駅まで行き、そこからぐるっとまわって平和の森公園まで歩き、さらに新井薬師のお寺をまわって帰宅するという、5キロくらいの道のりである。

途中にいくつかある公園のベンチで休んだりしながら、またのんびりと歩くだけなのでたいした運動ではないだろうけれども、それでも秋の空の下を歩くのはとても気持ちがいい。

平和の森公園はこのあたりではいっとう大きい公園で、夫とも時折散歩に訪れる。

平日の昼間の公園ってどんなだろう?と思いながら行くと、

赤ちゃん連れで散歩をしたりお弁当を食べているお母さんや運動をしている年配の方々がたくさんいた。



11/17(水)

友だちからメール。

もしかしたら妊娠したかも、という。

ふだんから生理不順なので全然気がつかなかったのだけれども、味覚が変わったり尾てい骨が痛くなったり(というひともいるのですね)して、どうもおかしい、第1子のときの状況と酷似しているので検査液で調べてみたら陽性が出たので来週早速病院を予約した、とのこと。

しかも自分でカウントしたところ、どうやら11週くらいのような気がするとか。だとすると私とそんなに大差ない出産予定日だ。

つい最近彼女とメールで、第2子についてのやりとりをしていたばかりだったのでびっくりした。彼女自身がいちばん驚いただろうけど。


一日雨でとても寒い。



11/18(木)

今日も平和の森公園まで散歩。

帰り道、いつもと違う出口から出たら道に迷い、結局自宅まで7キロも歩いてしまった(以前より、万歩計を持ち歩くのが習慣)。

疲れたせいか夕方、昼寝。


つわりがひどくて泣きながら吐く。

といっても吐くときの2回に1回くらいは泣きながらというか、勝手に涙が出てきちゃうんだけど。

早くつわり終わらないかな。



11/19(金)

そういえば、なのだが、妊娠週のカウントの「初日」を私は毎週金曜日と勝手に思っていたのだが、

よくよく考えたら日曜日の誤りだった。

ということで今日はまだ12週、今度の日曜日から13週。


夫を見送りがてら平和の森公園まで歩き、

北野神社で大酉の市をやっていたのでお参りをし、お福熊手を買ってから帰宅。

今日もよく歩いた。


桂の甥っ子(4歳)、姪っ子(2歳)から手紙。

なんだろう?と開けてみると、

甥っ子からの

「さんちゅん(おじのこと)となおさんのあかちゃんへ

げんきにうまれてね。うまれたらいっしょにあそぼう」

姪っ子からの

「こんにちは あかちゃん」

という絵手紙が入っていた。


姉からの手紙もあって、夜、寝かしつけていたら、突然「ナオさんの赤ちゃんに手紙を書きたい」と甥っ子がいいはじめ、ありあわせのはがきや鉛筆で書いた、とのこと。

甥っ子は自分でぜんぶ書いて、姪っ子には「なんて書く?」ときくと、「こんにちはあかちゃん」って書いて、といったのだとか。


うれしくて涙が出る手紙。ありがとう。

甥っ子姪っ子のやさしい気持ちはきっとお腹の赤ちゃんに届くだろう。





11/13(土)

どようび。週末だー!

毎日が週末のような生活とはいえ週末はやっぱりうれしい。

夫と一緒の週末。


昨晩はオモニと電話で話す。

体調をずいぶんと気遣ってくれていてうれしい。

食べたいものがあったら送るといつもいってくれるのだが

前に送ってもらったものだけで冷凍庫はまだぎゅうづめ状態なので

気持ちだけありがたくいただく。


本当は来週末に、「しのぶ会」といって親族一同が会して先祖を偲ぶ法事のようなものがある。

毎年、桂で開催なのだが今年は福知山にて。

行きたいなと思っていたのだが、さすがにまだ安定期前のからだでもあり、

アボジやオモニ、姉からも最初から来ないでええよといわれていた。

それでもなんとか行けたらなと思っていたのだが

この体調だと新幹線に乗るどころか東京駅まですらも行けなそうである。

とても残念なんだけどやっぱり行けない、と伝えると、そんなの当たり前やで、いまはからだがいちばん大事なんやからね、それに「しのぶ会」は毎年あるんやし、とオモニ。

福知山の親戚もみんな、赤ちゃんのことをとても喜んでいるよ、と教えてくれた。うれしい。


昼近く、夫と散歩がてら昼ご飯。

夫は蕎麦、私はうどんを食べる。


夫は夕方、フットサルへ。

私も運動がしたいけど暫く我慢。



11/14(日)

amazonで取り寄せた漫画が届いたので読み始める。

折原みとさんの「天使のいる場所」という漫画で、

長野県立こども病院が舞台でかなり取材をして描かれているらしい。

小児科医療をテーマにしていることと、しかも弟が勤務していた病院、それも取材期間と弟が勤務していた期間がほぼ同じということでもしかしてそれとなく登場していないかな~と思い取り寄せてみたのである。

まだ読み始めだが弟らしきひとは出てこない。

でも実在の人物にモデルをとったひとがたくさん描かれていて、ああこういうひとたちに弟は刺激を受け、仕事をしているんだなあというふうに思いながら読んでいる。

弟から時々聞く、小児医療の現場の話を思い出しながら。


昼ごはんに、前に行ったことがある洋食屋さんへ。

ところがメニュを変更していて全面的に値上げしたうえ、さらに食材も悪くなっていた。

二度と行かないぜ!と夫ともどもいいあう。

せっかく食べるごはんがおいしくないというのは本当にかなしいことであるよ。


帰りに新井薬師の商店街をぶらぶらと歩く。

たこ焼き屋さん「たこ○」のお姉さんが「こんにちは!」と声をかけてくれた。

朝から晩までよく働く、穏やかな話し口調と笑顔がとても気持ちがいいひとだ。今日も頑張ってね。


夫はツタヤに寄り、私はそのまま帰宅。

ごろごろといちにち過ごす。

早くつわりが終わりますようにと祈る毎日。

そうすればもっとやりたいことをして(たとえば運動とか)、

いま明らかに手を抜いている家事もきちんとして、

夫のためにできることもたくさんしたいと思う。

もちろん赤ちゃんのためと自分のためにも。








11/8(月)

日曜日の深夜、友だちからとてもうれしいメールが届いていた。

それは本当にうれしい内容のメールだったし、

友だちのうれしい、という気持ちが伝わってくるメールだった。

よかったね!私もとてもうれしいよ。


気持ちってなかなかひとに言えなくなってくるから

友だちの気持ちをいつだって聞ける私でありたい。



11/9(火)

録画しておいた「プロフェッショナル 仕事の流儀」の北島康介さんの回を見る。

自分のからだの声に耳を澄ますことにチャレンジしているという北島さん。すごいなあ。頑張ってほしいと思う。

そういえばこのテレビ番組、たいてい毎回見ているのだが、前回の米農家、石井稔さんの回はとてもよかった。

その前の呼吸器外科医、伊達さんの回もよかった。

私がいいなあ、と思うひとの回はたいてい決まっている。

一方で、うーん・・・と思うひとのパタンというのもある。

たとえばこのテレビ番組、知人が紹介されたこともあるのだが、正直いって全然、なんとも思えなかった。

仕事は確かにできるひとだし、その分野では世界でも第一人者といわれ、世界的に評価されているひとではあるのだけれども、なんていうのかなあ・・・そのひとの性格を知っているから、ということではなくて・・・。

そう、うまくいえないのだが、たぶん私は仕事に対して、魂を削るような真摯さと、他者への関与度、を求めているような気がする。つまりどれだけ自分以外のだれか・・・それは人間でなくてもいいのだけれども・・・を思って仕事をしているか、というようなこと。



11/10(水)

つわり、相変わらずひどし。

精も根も尽き果て、夫の帰りも待てずに22時に床に就く。

寝る前にすべてを出してしまうせいか(なんかこんな話ばかりですみません)、

からだに余計な水分があまり残らないらしく、夜中にトイレに起きなくなった。いいことなのかどうか不明。



11/11(木)

午前中、病院へ。

順調ですよ、のひとことがとてもうれしい。

超音波で見るお腹の赤ちゃんは寝がえりのようなものをうったりしていておもしろい。

今日は比較的静かにしていたので、寝ているんですかね?おなかの赤ちゃんの睡眠は母親側の睡眠と同じなんですか?と質問すると、

睡眠っていうかねえー、あはは、まだ寄生虫みたいなもんだからね、とセンセイはにこにこと笑っていた。

き、きせいちゅうですか。まあ確かにそうかもね。赤ちゃんってそんなもんかも。

診察後、助産師さんから今後の妊婦健診のスケジュールや母親学級などについての説明を受ける。


夫に電話。

まだいえで仕事をしていたので、帰宅して写真を見せ、

寝がえりみたいなのうってたよ?と報告をしたら笑っていた。


事務所に行く夫といえを出て、一緒に昼ごはんを食べ、

駅まで見送りをする。


夜、桂に電話をするとアボジとオモニは教会へ行っていていなくて、

代わりに姉と話をした。

3歳になる甥っ子に男の子と女の子どっちやと思う?と姉がきくと、女の子!と元気に言っていたそうだ。

甥っ子、「ナオさんもう赤ちゃん産まれた」と言っているらしいけどそれはまだ先です。



11/12(金)

今日から12週。

早くつわりが楽になったらいいと思うのだけれども

いまのところまったくその兆候はない。


午前中、エアコンの工事。

備え付けのエアコンが壊れたので新しいエアコンにしてもらったのだ。

これで寒い冬もひとあんしんだ。


冬といえばもうそろそろ年末年始のことも考えなくてはいけない。

桂には無理して帰省しなくていいよと言われているのだけれども

私は桂の家が好きなのでできればみんなの顔を見たいと思う。


一方で、実は夫とふたりで大晦日とお正月を過ごしたことがなく

今年以外にそれはとうぶんのあいだ、ありえないことだ。

それに東京の年末年始、というのを一度体験してみたいという気もする。

というのも、東京に出てから20年近く経つのだが、私の実家は家族が年末年始に帰省をしないことに対して、ものすごーく煩く、そのため東京で年を越したことがないのである。

一度、海外旅行に行ったらそれから5年くらいはずうっと文句を言われ続けた。

(が、そのあとに兄が同じく年末年始に海外に行ったのにはそんなに文句を言わなかったのはなぜ?

年末年始はたいてい勤務になる弟は当然免除、末の弟は遊び歩いていても免除なのに・・・)

あまりにもお小言が煩かったため、その一度をぬかせば、12月31日~1月2日の午前中までは必ず実家に帰省をしていたし、

去年は夫の実家の桂に帰省をした。

夫の実家は宗家なので、年始には親族一同が集まるならわしがあり、正月料理の準備などはオモニや嫁であるところの姉、そうして私のだいじな仕事でもある。

この先もきっと私の年末年始は桂で過ごすことになるだろう。

でも一度くらいは東京で夫とふたりで過ごしてもいいかな・・・なんていうふうにも思っている。さてどうしようかな。


AERA with BABYがなかなかおもしろいので

バックナンバーを取り寄せて読んでいると、

夫がひとつの表紙の赤ちゃんの格好を何度も見て、めっちゃかわいらしいなあといいながらげらげら笑っている。

ふふふ、あなたの赤ちゃんもそのうちきっとこういう顔や格好をするんだよ。と思いながら夫を眺める。




11/6(土)

妊娠11週目。

相変わらずひどい状態。

食欲も落ち、食べたものはほぼすべて出す。の繰り返し。


テレビドラマなどでたまに見る、食事中や会話中に口元をおさえてトイレに駆け込むというシーン、

あれって嘘だと思う。

現実はもっとシビアで壮絶だ。


昼過ぎから夫はフットサル。

今日は大会といつもの練習があるとのこと。

いったい何時間やってるの?という感じ。すごい体力である。

すごいねえ、というと、メンバー交代で休んでいる時間もあるし休憩時間もあるしたいしたことあらへん、というが、賞味数時間は走っている、という計算になる。すごすぎる。


しかしさすがに「疲れた・・・」といって帰ってきた後

お風呂だけ入り、リビングに倒れこんだ。それはそうだろう。

もう布団で寝たら?というと、

「“こくっこくっ”ってしてきたら寝る」という。

その言い方があまりにもかわいらしかったので、思わず吹き出してしまった。

こういう類のことが夫にはよくあって、私を笑わせてくれる。


そうして案の定、ものの2分で夫は船をこぎはじめたのであった。



11/7(日)

久しぶりにそとで朝ごはんを食べようか、ということになった。

朝8時、そとの空気はひんやりと気持ちがいい。


朝食後(といっても私はほとんど食べられないのだが)、

漫画喫茶に行きたい、という夫と漫画喫茶のカフェコーナーで漫画を読む。

最近読んでいるのは「坂道のアポロン」という漫画。

1960年代の長崎が舞台の漫画なのだが、なかなかよい感じ。

続きが楽しみだ。


新井薬師の商店街へ。

気に入りのお団子屋さんは休みで、なじみの店で大学芋を買い(いつもおまけしてくれる)、

たこ○でたこ焼きを食べる。

たこ○はたこ焼き屋さんには珍しくひろびろとした店内で食べることができ、ソファ席などもあり落ち着ける。

きちんとした素材を使っているところと、店員さんがみんなとても感じがいいところも気に入っているところ。

明石風たこ焼きを夫と少しずついただく。美味。


夫はツタヤに寄り、私は体調が悪くなってきたので先に帰宅。

夫が借りてきた「鴨川ホルモー」と「どろろ」を一緒に見る。

「鴨川ホルモー」、京都出身の夫は懐かしいといいながら、げらげら笑いながら見ていた。

万城目さんの原作は少し前に読んでいたので、夫に要所要所を説明しながら私も見る。

その後万城目さんのエッセイを読んだら、彼は本当に式神が見えるらしい。

別にホルモーは物語を描いたわけではなく、自分が見聞したことを描いた、というようなことがエッセイに書いてあったんだけど・・・それって・・・す、すごい。


夜、近くに新しくできた韓国料理屋さんへ。

韓国料理には相当うるさい私たち(当たり前です)、

ありえない・・・と言いながら帰宅。

世の中の飲食店の8割はおいしくない店、残り2割をいかにして探すかだ、と夫は言っていた。確かにね。

それにしても以前は「おいしいものを食べること」にそんなに興味がなかった夫。

変われば変わるものです。


夜、食べたものをあっという間にすべて戻した。

ああ消耗するなあ。


深夜、友だちからとてもうれしいメールが来ていた。

気づいたのは今朝だけど、それはまた別の話に。



11/1(月)

夫が髪を切った。

だいたい3週間に1度髪を切る夫。

切った日を憶えておいて?といつも頼まれるのだが、りょーかい!と言いつついつも忘れる私。

今回は「ついたち」だし、さすがに憶えていられるね、とふたりでいいあう。


もう11月。

今年もあと2カ月。早いものだ。



11/2(火)

いちにち体調が悪い。

つわりってきついなあ!といまさらながら思う。

夫は毎日「早くつわりがおさまったらええなあ」という。

毎日、一言一句かわらずに。


とにかく何度も何度も吐いてしまうので疲弊しきっている。

胃に何もないときは胃液、胃液すらもないときはどこから出てくるかわからない変な色の液を吐く。

おまけに顔のあちこちになったことがない炎症はできるし(左目の上にもできて、おかげで左目が半分くらいしか開かない)、唇の皮が剥ける奇病は全然治らない。


今日も身もだえていると夫が帰宅。

最近、夫は帰りが遅い。

いまの仕事が佳境のため、とても頑張っている。


帰ってきた夫、なにやらにこにこしながら袋をダイニングテーブルに置いたので

なあに?と見てみると、なんとクラブハリエの袋ではないか!


わあ、もしかしてバウムクーヘン、買ってきてくれたの?

ときくと、

そうや、今日はもう遅いから、明日食べ?とにこにこ顔の夫。


一度は食べてみたかったクラブハリエのバウムクーヘン。

私はバウムクーヘンが大好きだ。

つい先日、たまたま夫と見ていたテレビでクラブハリエの特集をしていて、

このバウムクーヘン、一度食べてみたいんだよね、池袋にショップができたんだけどいつも並んでいて買いにいけない、つわりが終わったら並べるようになるから買いにいこうと思っている、というようなことを夫にいったのだ。


毎晩早朝から深夜までとても忙しく仕事をしている夫。

高田馬場の事務所から近い池袋にクラブハリエのお店があるとはいえ、仕事を中断して買いに行くのはやっぱり面倒だし大変なことのはず。

さらに夫は並ぶことが大嫌い。

それでも買いに行ってくれたことが、とてもうれしい。

ありがとう。感謝。



11/3(水)

いい天気。

朝起きて、布団を干す。


午前中、クラブハリエのバウムクーヘンを早速いただく。

電子レンジですこしあたためるといいですよ、と書いてあったとおりにしていただくと、

うわああーん、ふわふわ!ああ素晴らしくおいしい。

夫と一緒にたくさん食べる。ああもう本当に満足です。ありがとうありがとう。


夫は昼からフットサルへ。

先週の土曜日に行けなかったのと、今週の土曜日に試合があるので、

からだを動かしておきたいからと、今日は田無まで行くという。

私は体調が悪く、いえで過ごす。


早慶戦を見る。

懐かしい、早慶戦の雰囲気。

母校が勝つのはやっぱりうれしい、愛校心が強い私である。


夜、夫が帰宅。

ずいぶんと試合数をこなし、とても疲れたというが、

フットサルは夫のいい気分転換になっている。

子どもが産まれて、すこし大きくなったら子どもを連れて観戦に行きたいなとふと思う。




11/4(木)

午後、病院へ。

今日が代田橋の病院、本当に最後の日。

超音波で見る赤ちゃんはぱっと見でものすごーく大きくなっていることがわかり、

さらに手足をめちゃくちゃばたつかせたりガンガンに羊水のなかを泳いだり?していて驚いた。

背泳ぎの練習でもしてるんですか?ってくらいだ。

「これはずいぶんと元気ですねえ」とK先生にも笑われたが確かに思わず笑ってしまうくらいに元気がいい。


夫に電話。

めちゃくちゃ元気に動いてた、大きくなっていた、というとほうっとした様子。


病院の帰りに新宿のデパートに寄り、苺を購入。

最近は3日に1度は苺を買いにきている私。

まだ値段は張るけど、気にしないことにしている。


高齢出産のいいところのひとつは、金銭に余裕があるところ、だと思う。

ぜいたくにデパ地下で売っている苺をぱくぱく食べちゃえるところとか、病院やらなにやら迷ったときに、お金のことではなく「なにをしたいか」「なにをしてあげたいか」を優先できるところ。

もちろんお金のことを全然考えないわけではないのだけれども、これが10年前だったらこうはいかないと実感を持って思う。

それから私の場合は、100%の時間とこころで、子どもと向き合おうと思えること。

たとえば20代で結婚して子どもを産んでいたら。

実際にそういう経験をしたわけではないから本当のところはわからないのだけれども、おそらくは自分の何かを犠牲にした、犠牲まではいかなくとも引き換えにした、というふうにいつか思ってしまうことがあるような気がする。

たとえば仕事。たとえばキャリア。たとえば自分の時間。たとえば・・・。そんなふうに。

でも仕事もさんざんしたし、やりたいこともさんざんした。

だからそろそろ、もっと自分のこころとからだに耳を澄ませて、次のなにかを考えたい・・・

そう腹の底から思えたのは30代前半のことだ。

そのときに考えた「次のなにか」の選択肢に、いまの状況は入っていなかったのだが(なにしろ妊娠はひとりでできるわけじゃないから)、ただ自分が考えていた自分の人生のなかの一部に対して、達成感を味わうことができている状態で、いまを迎えられたのは、私にとってはとてもいいことだと思っている。

そうしてこの状況を寛容してくれる、夫の存在があること。


ところで高齢出産というと、生殖医療、産科の世界では「35歳以上」を指す。

もちろんからだの年齢はひとそれぞれなので、一概に「35歳」がボーダーだとは言えない。

でも「産みたい」「産む」という世界に入ってはじめてわかったのは、この厳然たる「初産35歳の壁」だ。

私たち夫婦が「産みたい」と真剣に思ったのは夫が33歳、私が36歳。

35歳以上は高齢、というほんの少しの知識だけはあったので、比較的早い段階で生殖医療科の門をたたいた。

そこで知ったのは「一刻も早く産んでください」という事実。

「でも去年結婚したばかりだったので・・・」とぼそりとひとりごとをつぶやくと、耳ざとく聞きつけた医師は「何歳で結婚したとか関係ないんです。いま何歳か、が問題なんです」とばっさりと言った。そうして実際に、その通りだと思う。

最近、40歳や50歳で初産、という例も少なからずあるので、漠然と不安はありつつも漠然と安心もしていた。

「でも大丈夫、私はきっと産める」・・・そういう女性って、多いんじゃないかと思う。私もそうだった。

それはそうだ。産めないわけではない。でも産める確率は下がるし、産むことの危険性は上がる。母親の年齢によって、子どもの障がい率だって上がるのだ。

私は36歳で授かって、出産するときは37歳だ。

さまざまな危険性、を、だからすべて引き受けようと思っている。そういうことだ。


最近すごく思うのは、30代後半になろうという女性は、産む産まない、結婚しているしていないにかかわらず、一度自分のからだときちんと向きあうべきだということ。

基礎体温をきちんと測り、婦人科で1年に1度、きちんと検査をすること。

実際いま結婚していなくて、恋人もいなかったとしても、明日目の前に素敵なひとが現れて、1か月後には結婚して、子どもが欲しいなと思うかも知れない。

でもそうなったときに、もし正常に排卵していなかったら?排卵をきちんとしたものにもどす、まずはそこからスタートしないといけない。ひとによっては何年もかかることだ。

気をつけなくてはいけないのは、生理がきていることと排卵をしていることば別だということ。

そういうことを、私は知らなかった。

それに排卵だけではなくて、女性のからだにはもっとたくさんの複雑なことがある。そのことを知っているかどうか。

結果的に産まなくても、からだをもとに戻しておくことは、毎日を生きているうえでとてもたいせつなことだと思う。

これから先の人生のほうが長いのだから、健康にまさるものはないし、ましてや毎日仕事をがんばっている世代であるぶん、余計に自分のからだの声をきいてほしいと思う。

もちろん男性だって同じだ。50歳でも60歳でも、お子さんができる男性はいる。

でもそのことを「だから男は何歳でも大丈夫」というのはただの過信だ。

現実に、33歳を過ぎると、男性の精子は「高齢化」の影響が出てくると言われている。奇形精子が増える、運動が弱まる、など。

別に産むための人生がすべてではない。そのことはよくわかっているし、実際、私自身がそうは思っていない。

でもそれでも、いつか、と少しでも思っているならば、恐れすぎてもいけないが、過信してはいけないということを、それを知ったいまの私はきちんと知らせたいと思う。


夜遅く、夫が帰宅。

写真を一緒に見て、病院で見た「元気すぎるキウィちゃん」「ばた足をするキウィちゃん」を実演してみせた。


今日も朝から晩まで気持ちが悪い。



11/5(金)

とてもいい天気。

最高に気持ちがいいが、つわりは変わらず気持ちが悪い。


今日から11週目。

来週、12週からはもう安定期に入りますから、とKセンセイが昨日、おっしゃったけど、

安定期って16週くらいからじゃなかったっけ。


兄のたんじょうびなのでおめでとうとメールを送ると、

からだを十分にたいせつに、という返信がきた。

兄はとても子煩悩で、子どもと遊ぶのが上手。

親戚の子たちのあいだでも大人気だ。

家族の前では超がつくほど無愛想なのに。

そんな彼にとって初めての甥っ子なのか姪っ子なのかわからないけど、きっとかわいがってくれるだろう。

京都在住の兄は私の1歳うえで独身。

両親のもっかの、そうして5~6年くらい前からの切実な悩みは、兄が独身であることだ。

ほかのきょうだいはほうっておいてもそのうち結婚するだろうけど、兄は、結婚しない、ではなくできない、かもしれない、そのことが気がかりだともうずうっと言っている。

いまはよくてもそのうち淋しい思いをするだろう、それが親としていたたまれない、と。

「そのうち淋しい思いをする」かどうかなんてわからないじゃない、人生はひとそれぞれなんだから。それに兄だって本気で結婚したくなったらするでしょう、と私はそのたびに言ってきたのだが、親からすれば「結婚」は人生の選択肢ではなく当たり前のことなのだ。そういう親ならばこその、案ずる気持ちもわからなくはない。

しかしこればかりは本人次第なのでなんともはや。妹としては悩ましいところだ。


そういえばまんなかの弟が転勤になった。だか、なる、らしい。

これまでは大学病院だったのだが、本人の希望と上層部からのお呼び出しがあって、以前も勤務していた長野県立子ども病院へ異動。

異動もあって、これまで以上にさらに忙しくなってしまい、来秋を予定していた結婚は先送りになるかも、という親情報。

ええええ。結婚先送りって・・・。いいのかなあ・・・。よくないだろう・・・。