Winning the Loser's Game

Winning the Loser's Game

by skybb



 投資の最終判断、最終責任はご自身でお願いします。
 本情報の基づいて被ったいかなる損害についても一切責任は負いません。
   投資については自己資金の範囲内で慎重に行うようにしてください。      


 「ナンピン」という言葉は、困難を平らにする(難平)ということから来て
います。

 買っている銘柄が大幅に値下りした時に同じ株を安値で仕込み、買いの平均
単価を引き下げて戻りを待つやり方で、たとえば1000円で購入した銘柄が
700円に値下りした時に同株数を700円で買い足すことで平均の購入単価
を875円に下げて、プラスへの浮上を容易にするという考え方です。

 ナンピンが有効な場合もありますが、兜町には昔から「下手なナンピン、ス
カンピン」「下手なナンピン怪我のもと」という諺があり、安易なナンピンを
諫めています。

 買った銘柄が大きく下がるという状況はすでに負けトレードであり、そんな
ところに追加資金を投入すべきではないという考え方です。

 「ナンピンしたために損失が膨らんだ」というのはよくある失敗パターンの
一つでもあります。

 ・ 勉強抜きで株を買ってはいけない。

 ・ 他人の意思決定のプロセスこそヒントになる。

 ・ 株をギャンブルと考えるなら、結果もギャンブルと同様になる。

 ・ 直感を数字で補う、数字を直感で補う。

 ・ 消費者の目で会社の良し悪しを判断する。

 ・ 顧客サービスのいい会社は成長する。

 ・ いい株を選ぶ方法は一つではない。

 ・ 永続的な需要のあるモノを持つ会社はいい会社。

 ・ 競合する会社のことも必ず調べる。

 ・ 長期的視点で考えるなら短期的株価変動は無視する。

 ・ 市場に駆けめぐる噂や迷信の類には耳を貸さない。

 ・ 感情が理性より先走ってはいけない。

 ・「買いの決断」に比べ「売りの決断」は単純明快。

 ・ 成功する秘訣は「自分自身で考えること」。


 

日経平均株価は約2カ月間続いた往来相場の上限を上抜け投資家が強気に傾き
ました。一目均衡表では最も強い買いシグナルとされる「三役好転」が完成し
ており、「買い方優位」を示唆しています。

 

踏み上げ相場入りか!

 

 

 

 例えば、予測困難で突発的なニュースや想定外の情報に接した場合、投資家
はそのニュースに素早く反応して売買しようとします。

 情報の伝達と同時に相場は即時的に反応するため、当初希望した価格での売
買が困難となります。何か好材料が出た際に買い気配のまま気配値ばかり上昇
し、当初思った値段で買い付けできないような場合やあるいはその反対の場合
です。

 投資家は、過去のデータや流れから相場の先行きを予測しようとしますが、
未来においては想定外の事象が潜んでいたり、常に変化しているため、正確な
予測には自ずと限界があります。

 上に関連して「相場のパラドックス」と言う現象があります。

 極論ではありますが、例えば、相場に参加している投資家全員がA社の株価
が6カ月後は間違いなく現状よりも高いと予想し、そう予想したほとんどの人
がすぐにA社を買い始めたとします。

 その結果、6カ月を待たずに、買いたい人は買い切った状態(株価も材料を
織り込んだ状態)になり、市場には新たな買い手が不在になります。そうなり
ますと当然売る人も出てきて、買い手が買い切った相場は当初予想に反して下
落に転じてしまい、さらに狼狽売りを誘うということになります。

 総強気の中での買い、総弱気の中での売りは、思う以上にリスクの大きな商
いである可能性が高いと言え、相場の流れに懐疑的な意見があったほうが相場
は長続きするものです。

 

 

 

 『 証券価値がいくらになるかということについて、答えなどあるものではな
  い。まさに十人十色であって、専門家でも10人寄れば10の違った答え
  が出る。

   しかも、2、3分後にもう一度考えるチャンスを与えると、条件が変わっ
   たという理由で、10人が10人とも先の意見を変更することも珍しくな
  い。

  ごく一部については、証券の市場価値が貸借対照表と損益計算書とで決ま
  るともいえる。しかし実際には、株価は人間の期待と恐れによるところが
  大きい。』


 (補足)

  投資に際してはブレないことが大切で、故にしっかりとした自分の投資観
  と投資ルールを持つ必要があります。




 『 相場は見込みの適不中如何にかかわらず、

  商いの方法だに宜しきを得ば、必ず利益を博するを得るべし。』


 (補足)

  利益をもたらすのは、読みの当たりはずれではなく、商いの方法。「思惑
  を立てて売買するに、あたることは十にニ、三、たがうことは十に七、八
  なり」であるため、十のうちニか三の確率を最終的にトータルで利益にす
  るのは「商いの方法」です。




 『 相場に勝つには自分の性質や長所短所を知り、

      それに合うように商いの方法を工夫することである。』


 (補足)

  相場上手になるためにまず必要なことは、やり方を磨くことです。

 16世紀の英王室の財政顧問グレシャムは、名目上の価値が等しく、実質的
な価値が異なる貨幣(良貨と悪貨)が一つの社会で流通した場合、良貨はしま
いこまれて姿を消し、悪貨のみが流通するようになると唱えました

 これは金本位制の経済学の法則の一つで、「グレシャムの法則」と呼ばれる
ものです。

 一般には「悪貨は良貨を駆逐する」の言葉で知られており、現代社会では悪
人(物)がのさばれば善人(物)が追い払われるという意味で使われることが
多いようです。

 ところで、株式投資のやり方は様々ですが、やり続ける程に自分の手の内(
ポートフォリオ)が悪化してしまうケースがあります。

 たとえば、利益が出れば確定し、また次の銘柄に乗り換えるということを繰
り返している投資家がいたとします。もちろん上手く行くときばかりではなく、
時には損失を抱えてしまうことも当然あります。そういった場合に、損切りが
出来ない投資家であればどうなるか・・・。

 利益をもたらす優良な銘柄を早めに売却する一方で損切りができないため、
損失を抱えたままの塩漬け株ばかりが増えることになり、しだいにそのポート
フォリオが悪化してゆくのは明白です。

 このような投資のやり方は、「悪い銘柄が良い銘柄を駆逐する」結果となり
ますので、皆様もご注意ください。