土曜日の朝、着信がありました。 お誘いかな? と思いながらかけ直した電話。
「こんな連絡でごめん・・・・」
お友達が旅立ったという連絡でした。
鈴さんがNICUを退院してからずっと仲良くしてもらったお友達。
こーんなに痛そうな鈴さんが入院しても
あの頃は楽しかったね。 カレーやおでん、美味しかったね。
病院に入院して楽しい!なんておかしいけど、母たちはいつも笑ってた。
そんな母たちに、お友達も鈴さんも あきれていたのかな?
でも、誰かに会える病院は、あの頃、大切で 楽しい場所だった。
そうそう、最初の写真も病院だったよ。 覚えてる?
会える時に写真を撮らなきゃ!
いつ鈴さんがいなくなるか分からなかったから、そう思ってたんだ。
「鈴ちゃん、でかいなぁ~」 そう言われ続けてたっけ。
鈴さんが一緒の園に通えるようになって、運動会に参加したね。
いつの頃から 「会える時に」 という気持ちを忘れちゃったんだろう。
病院じゃなくても会っていたのに。なんかね、写真がないんだよ。
一緒に撮った写真がないんだよ。
会えるのが当たり前になってた。
いつでも会えると思ってた。
ずっと一緒に生きてくれると思ってた。
鈴さんは二十歳になれなくても、お友達はなれると思ってた。
卒園式の日、小学生になるお友達を見送ったよね。
明日は、天国に旅立つお友達を見送りに行くよ。
お友達が生きた時間に、鈴さんも一緒に生きることが出来て幸せでした。
楽しかった日々をありがとう。
お友達のご冥福を心よりお祈り申し上げます。