設定が非常に簡単というのもArcherシリーズの特長のひとつだ。
なにしろスマホとアプリ「Tether」さえあれば、特別な知識がなくても、紙芝居形式でサクサクと進めることができる。筆者のような文系出身でも設定できたので、安心してほしい。全部のキャプチャ画面を掲載すると長文になってしまうので、代表的な画面を下に掲載する。
設定前に事前学習されたい方は、こちらの記事が参考になる。
この機種に限らずWi-Fi無線LANルーターを設定しているときに、いつも思うことがある。それは、接続タイプの選択だ。接続の度に値が変わる動的アドレスのままで良いのか? 若しくはプロバイダーに追加費用を支払ってでも、静的アドレスに変えたほうが良いのか?
外出先から拙宅のデバイスを操作するというのは、昔から試してみたいことのひとつである。そうすると、グローバルIPアドレスを固定化する必要があるのだが、はたして個人の自宅でそこまでする必要があるのだろうか? 考えに考えた末、追加コストを投入してまでは必要ないということになり、結局はいつもの動的IPを選んだ。
この動的IP、ざっくりと説明すると、ネットワークに接続した機器を対象に、サーバーが自動的に割り当てるIPアドレスのことである。動的IPアドレスは割り当てられてから一定の時間を経過すると、更新若しくは返却が必要になる。ただし複数の人が共有で利用するプリンターなど、IPアドレスを固定させたい場面もある。そんなときに有用なのが、IPアドレスの予約ができる仕組み(ざっくりと言うと、IPアドレスを更新しても同じIPアドレスを割り当ててくれるという仕組み。)だ。今回は第4回の記事の中でおって紹介する。
他方、静的IPとは、特定の機器に割り当てられたIPアドレスである。つまり、インターネットを一度切断して、再び接続してもIPアドレスは変わらないということになる。一般的にはダウンロード・アップロードのスピードも速くなるようだ。ただし前述したとおり、プロバイダーとの追加契約が必要になり、デバイスの設定も必要になってくる。
本機は複数の接続方法に対応しているので、こだわりたい方にとっては、その点も見逃せないところ。
今回は、「Archer AX20」との比較をしたかったので、SSIDはとりあえず「Guest」に命名した。
本機を含めたいていの無線LANルーターには、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯がある。5GHzのほうが強い。他方2.4GHzは遠くまで届きやすい。強さを求めるのか、距離を求めるのか。イメージで言えば、そういう感じか。
TP-LinkのWi-Fi無線LANルーターを使用する前は、5GHzをメインとして使用し、つながりにくい場面で2.4GHzに切り替えていた。アプリ「Tether」にはスマートコネクトという機能がついており、2.4GHzと5GHzで共通のSSIDとパスワードが利用できる。つまり最適なほうをルーター側で判断してくれる。
さらに良いのは、ブルーレイレコーダーなどのデバイスで無線LAN機能を紐づける場合、SSIDを共通にしておいたほうが管理面でも楽だ。どっちで接続したのか、覚えていないことが良くあるので、統一しておくと、いちいち確認しなくて済む。そういう意味でこのスマートコネクトは非常に便利なので、ぜひ導入しておきたい。
一通りの設定が終了したところで、スピードチェック。
スピードや距離に違いがあったのか!
アプリ「Tether」。TP-Linkのデバイスの使用が初めての方は、TP-Link IDを取得する
右上の(+)からデバイスを追加
WANポートにLANケーブルを接続し、モデムとつなぐ
Wi-FiのLEDが点灯する
本機裏面のQRコードを読み取り、Wi-Fiに接続
無事つながったので、デバイスを選択
ローカルパスワードを作成
接続タイプを選択
「MACアドレスを変更しない」を選択
スマートコネクトを設定
自動アップデートを選択
設定完了! お疲れ様でした
TP-Link IDを紐づける
デバイスの接続にはパスワードを入力しなくても、WPSで接続できる。WPSは本機のボタン若しくは管理画面(第4回の記事で紹介)から操作できる