今回検証に使用したデバイスは

 

・DELL XPS 9380

・Surface Pro 7

・Let’s note CF-SZ6

・iPhone 13 mini

・iPad Air 3

・Galaxy AX7

 

の6機種。このうちWi-Fi6(11ax)に対応しているのは、Surface Pro 7とiPhone 13 mini。それ以外はWi-Fi5(11ac)である。Wi-Fi6対応のWi-Fi無線LANルーターは下位互換ができるので、当然Wi-Fi5でもつながる。もちろんデバイスとルーターがWi-Fi6対応であれば、「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術の採用により、より快適に使える。

 

まずはiPhone 13 miniで、日常使用することの多いリビングで検証することに。スピードテストを実施したところ、「Archer AX20」は92Mbps、本機は93Mbpsという結果が出た。これは拙宅のマンションで契約している回線に拠るところが多く、数値としてはほぼ互角となった。

 

続いてSurface。今度はコマンドプロンプトでWi-Fiの接続環境を確認する。「netsh wlan show interface」と入力する。「Archer AX20」は、受信速度/送信速度(Mbps)24/172、シグナル70%であったのに対し、本機の場合は受信速度/送信速度(Mbps)576/29、シグナル75%であった。

 

Let’s noteでも同様のテスト行った。「Archer AX20」は、受信速度/送信速度(Mbps)585/585、シグナル81%であったのに対し、本機の場合は受信速度/送信速度(Mbps)780/780、シグナル87%であった。

 

2LDKの拙宅においては、普通に使用している限りでは劇的な変化というほどではなかった。

 

そこで、玄関から10メートルほど離れた階段で試してみた。今回検証に使用したのはXPS。コマンドプロンプトで試してみたところ、さすがに距離があったのか、Wi-Fi5ではなく、Wi-Fi4(11n)でつながっていた。両方試してみたところつながりやすさはほぼ互角であった。

 

ちなみに「Archer AX20」と本機の共通する項目でいうと、「OneMesh」というTP-Linkの独自技術に対応している。対応中継器とルーターを同じSSIDにまとめることができ、いわばメッシュWi-Fiのような使い方ができる(ルーターモードのみ。ブリッジモード(アクセスポイントモード)は不可。)。設置してみて、どうしてもこの部屋のつながりが悪いということがあれば、中継器の導入を検討してもいいだろう。

 

さて、拙宅のつながりやすさを見た限りではと「Archer AX20」と本機はほぼ互角と言えるのだが、スペックを見ると、さすがと言うべきかグレードアップしている。

 

仕様の違いはこの通り。

 

 

 

TP-Link HomeShield 」については、第5回の記事で説明していきたい。

 

他方、「Archer AX20」にあって本機にない機能のひとつは、簡易NASである。おそらく本機はミドルクラスのグレードにありながら、1万円未満で購入できることから、USBポートを省きコストダウンしたものと推察する。筆者の個人的な意見としては、クラウドストレージがあれば簡易NASでなくても特段問題なく、コストメリットを取ったことは理解できるところだ。とはいえ、簡易NASの機能がどうしても欲しいという方は、同ラインナップでUSBポートが付いている「Archer AX55」を検討されてもいいだろう。

 

さて、一通り「Archer AX20」との比較がわかったところで、いよいよ後半戦。ルーターの入れ替えを行う。

 

いったい何分でできたのか!

 

(左より)Let’s note、XPS、Surface

 

(左より)iPhone mini、iPad Air

 

 

デバイスが接続すると、通知が来る

 

 

iPhoneのスピードテストの結果(上は「Archer AX20」、下は本機)

 

Surfaceのスピードテストの結果(上は「Archer AX20」、下は本機)

 

Let’s noteのスピードテストの結果(上は「Archer AX20」、下は本機)

 

XPSのスピードテストの結果(上は「Archer AX20」、下は本機)

 

Archer AX53

Amazon

楽天

Yahoo! (PayPayモール)

TP-Link公式HP

TP-Link公式Twitter