「タイのBLドラマがきっかけでどっぷりタイの魅力にはまった」方が
「毎回タイのカルチャーやことばをお伝えしていく番組」
WELCOME タイ沼
に、おまねきされて、はずかしかったのですが、タイの絵本についてお知らせできるいい機会だと思い、勇気を出して出演しました
Vol.171 タイの絵本事情に迫る! GUEST:たんぽぽびより
こちらのどこからでも聴けます(クリックください)
WELCOMEタイ沼さんがすごいのは、3年くらい前から、一般のタイドラマファンの方々がPodCast番組をたちあげて、毎週1回、リスナーさんからのメールなどで、タイドラマや俳優さん、タイ文化について、とてもおもしろい番組をずーっと継続して放送してられることなんです。
そして、現地などからの楽しいブログもあります。
私も初期のころからこの番組を楽しく聴いて、勉強させてもらってますし、ブログの読める有料会員である
「沼っこ」
にもなってます
そんなWELタイさんでお話させていただいたんですが、そこでとりあげた本などの画像をこちらであげておきますね。
まずは・・・ドラマ『Last Twilight』の本がこれです。
ドラマは楽天TVで配信が始まりました。
そして、タイで「親から子どもへ」伝えられるようになった絵本の、人気シリーズ
『イーレーンケーンコーン』
はこちらです。
題名の上に 「音を高くする」声調記号がついていますね。
このガチョウのレーンくんのお人形は昨秋タイに行ったとき作者チーワン・ウィサーサ先生からいただいたものです。
(タイ旅行についてはカテゴリー「タイ旅行」に書いています)
『イーレーンケーンコーン』の内容については私のブログのこちらで紹介しています。
そしてご紹介した、タイの子音字のアルファベットである「コー・カイ กไก่(コーはニワトリのコー)」の私が持っている絵本です。
タイのこの子音アルファベットは「コーはニワトリのコー」とか、全てに「~の」ということばがついているので、それぞれの子音のところに、その絵が描いてあります。
タイ文化を美しく描いた本もあるのです。
こういうタイプのもあります。
これは『コー・カイ・カイ・サヌック楽しいコー・カイ(ニワトリ)・カイ(たまご)』
という題名で、この絵本は、作者ポンアノン先生の説明によると、自分もコー・カイの順番がうろ覚えになってしまうので、辞書を引くとき困る。
(タイ語辞書はコー・カイの順に並んでいます)
それで、覚えられるように、それぞれの子音についているものから連続した短い文で物語をつくっている本です。
たとえば、「ニワトリがたまごを産んでびんに入れた」
など・・・
そして、お話の中で出したタイドラマ『千星物語』。
お話したほかにも、このドラマでコー・カイについておもしろいことを言っているのです。
このドラマは、主人公で都会の若者ティアンが、ある事情があって、山の村の小学校に赴任するのです。
最初、数人しかいない生徒たちに、この「コー・カイ」から教えようとするのですが、それはもう知ってる、と言われます。
実は、この学校に来る先生たちはみんな短期間で入れ替わってしまう。
だから新しい先生が来たら、そのたびに、また「コー・カイ」から始められてしまうから、と。
このドラマは、そこはかとなく村の学校の問題も入れていてとてもおもしろいです。
そして、今まではタイでは工学部がかっこいいと思われていて、工学部が舞台になるドラマが多かったのですが、珍しく文学部の学生が主人公になって、文学部存続にふんとうするドラマ
『アンシャンテ』。
『星の王子さま』がモチーフになっていますね。
U-NEXTで見直したら、ブックフェアじゃなくて「ZINEフェア」という紹介のあるエピソードでした。
学内で本への関心をたかめようと、主人公が開くのですが(偶然ですが、この俳優さんの実生活の名まえがBookくんていうんですよね)
そこで、大学のアンバサダーというイケメンくんたちの、おすすめ本のところは、必見です。
このドラマは、バンコクのネルソン・ヘイズ・ライブラリーという、洋館の美しい英語図書館でロケもされているのも必見です。
私も行ったことあるんですが、写真が全部私と友人が映っているのしかなくて・・・
そして、ダイソーで買った、タイ製サーの木の手すき紙です。
サーの木の手すきのようすは、私のブログのこちらに書いています。
また、オウギヤシの葉を拍子木状にして束ねたものを「貝多羅葉(ばいたらよう)、バイラーン」っていうのですが、そのほかに、
「コーイ」という木から和紙のような紙にして蛇腹式の帳面にした「コーイ・ブック」というものもあったそうです。
タイドラマ『運命のふたり(ブッペーサンニワート)』に出てきたのはこれではないかと思います。
WELタイさんからは、WELタイ商店で、沼っこさんたちとつくりあげた、すごろくとかるたも買いました。
いやーこれはおもしろいです!
後世この時代のことを伝える良い資料となるでしょう。
なお、今日お話したことで、日本語で読める資料は次のようなものです。
ピンサライ・カムシリ『タイ児童文学史研究』(梅花女子大学大学院博士請求論文 日本語で書いてあり、国会図書館が所蔵しています)
「タイの子どもの本の25年 ポンアノン・ホリカワ・ニヨムカ」『こどもとしょかん 2017年 秋 155号』東京こども図書館
また、日本の子どもの紙文化については、
アン・へリング『江戸児童図書へのいざない』 が良い本と思います。
WELCOMEタイ沼さん、今回は拙いお話でごめんなさい。
ほんとうにお世話になりました。
これからも応援していますね~~~